| 現車のラジエータ ファンの制御は、以下の通り。
1. ECUの監視から切り離され、専用のファン制御モジュールで制御されている。 2. 温度監視は、温度スイッチを使用している。
制御の仕方も、使われるセンサーも常識を逸しており、トラブルが起きない訳がない。 温度スイッチは、バイメタル式なので、サーモスタット同様で経年変化で壊れる。 これにより、電動ファンが止まらなくなる、逆に回らない等のトラブルを引き起こす。 トラブルが起こってもECUは検知出来ないので 最悪エンジンが壊れる事になる。 壊れる前に、オーバーヒーティングの表示が出るが、その時点では不動車となっている。
唯一の救い(?)は、エアコンを常時ONにしてれば、ファンは動く事にはなるが、エアコン常時ONは有り得ない。 因みに、ファンは2機付いていて、仕様が下記。
1st speed cut−in : 92 〜97 ℃ 1st speed cut−out : 84 〜91 ℃ 2nd speed cut−in : 99 〜105 ℃ 2nd speed cut−out : 91 〜98 ℃
と まあ、別制御のコントローラーを入れざるを得ない状況。
2024.1.27日 更新
15年前にエリ用に作ってはいるが、仕様を変える必要が有る。 15年前のソフトウエアの内容も、すっかり忘れているし ...... 気が重い。なるべくハードの変更を少なくして、その分ソフトの 変更で作成する事にした。 ハード組んで、ソフトウエアのデバック作業に入る。 温度センサーは、可変抵抗で代用し、ファンは、LEDの点灯/消灯で動いているか否かを確認する。
< 仕様 >
1. IG ON : マニュアル動作SW上のLEDが点滅して、システムの起動を知らせる。 ( 点滅しない場合は、システム故障 2. 学習 : オートモードで使用するには、ファンをONさせる時の液温を学習させる必要が有る。 学習SWを1秒以上押下した後、一旦押下を止めると、マニュアル動作SW上のLEDが点滅して学習モードに入った事を 知らせる。5秒以内に再度、学習SWを ちょい押しすると、その時点の液温を取得し、不揮発性メモリの3か所にデータ を書き込む。そして、ファンはONする。 学習は、何時でも/何回でも出来る様にした。 仮に、学習モードに入り、5秒間SWが押下されない場合は、メモリ上のデータは消去される。これは、マニュアル動作 Onlyで、使用させたい場合を想定したケース。 3.オートモード 学習が済んでいれば、マニュアル動作SW上のLEDは、2秒間に一回点滅を繰り返して、オートモードで有る事を 知らせる。 液温が上がり設定した温度を超えるとファンはONし、設定した温度から 4℃ もしくは 7℃下がると ファンは停止する。 ファンがONすると、マニュアル動作SW上のLEDは点灯状態となり、ファンがOFFすると2秒間に 一回の点滅を繰り返す状態に戻る。 4.マニュアルモード オートモードで有ろうが、マニュアル動作SWを ちょい押しする事で、ファン ON/OFFを操作出来る様にした。 ただ、オートモードでファンがON状態時は、受け付けない。
5.特別モード マニュアル動作SWと、学習SWを同時に押下すると、システム自体の停止/起動を行う。 このシステムを使わない事も有るか ? と思い、盛り込んでいる。
< デバック状況 >
学習 : 温度センサーの出力を、0.9(V) ( 60℃と かなり低い温度だが )に設定して、学習させた場合。 学習後、即座にファンがONになるかの検証。( ファンは赤色LEDで代用 )。
https://youtu.be/EavxF6gnM2Q
オートモード : 温度センサーの出力を、 低温 → 設定値を超える → 設定値−4℃に変えてみた時、ファンが OFF → ON → OFFと、動作しているかの検証。 併せて、マニュアルで、ファンがON/OFF出来ているかの検証。
https://youtu.be/VJsASf0vc-s
検証は済んだが、さて、何時装着するか ?
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