エリーゼ(機構関連)


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2023年07月31日
A/C 調査

            リア クラムシェルを外しての作業で主目的は、A/Cの復帰。 以前の状態は、スローリークでA/Cが効かなくなる現象。
            そこで、コンプレッサー、配管、フロント周りのドライヤ、圧力SW、パージバルブ、コンデンサー、エキパン、エバポレーター等で
            確認出来る所を調べる事にした。 過去に漏れを調べる為の液体を注入していたので、紫外線を当てて、まず見てみる。
            ただ、分解しないと見えない場所( エバポレータ、 ドライヤ、エキパン )は除外。 結果、下図の緑円に光る粒がチラッと見えた
            のだが、ここは、ブレーキのマスターシリンダーが邪魔で手が入らない。 エリは整備性が最悪である事を再認識させられた。

            確認として、リアに有る配管の結合箇所を起点に、フロント側(赤矢印) リア側(青矢印)に分けて真空引きをし、漏れが有るか
            を最初に確認する。





             例えば、コンプレッサーは、下の様にして検証する。







            グダグダ書いても仕方が無いので、結果を書くと、リア&フロント共に、漏れ有りとなった。
            最悪の結果だ。 この時点では、未だモチベーションを保っていたのだが .......

            リア側は、配管とコンプレッサーしかないので検証は簡単。まず配管単体での漏れを確認するが、虫バルブ&配管共に漏れ無し。
            おのずと、漏れはコンプレッサーとなる。 結果は、シャフトシールの劣化。 これは、定番なのだが、シールの機構を考えて欲しい。            シール部は、2重。これが、一般的なのだが、3重にすれば良かろうと思うのは私だけか ?
            期待薄ではあるが、高真空用グリースを塗布してみるが、時間が経てば漏れてくる。


 


             もう、シャフトシールは使い物にならないので、取り外してみる。 見ると、圧入されている。 そこで、シールの直径が14mm
             のソケットと一致したので、ゴムハンマーで打ち出す。





            内径 : 14mm  外形最大 : 26mm  幅最大 : 12mm  


 


            このシールをシャフトに嵌めてみる。 低圧側で0.15〜0.25MPaの圧力が掛かる。 シャフトシールは回転するシャフトに対して
            コンプレッサー内側と外気を遮断密閉するもの。 シールが削れて擦り減れば、下の↑の様にガスが漏れてしまう。
            なので、2重では心もとないのだが。 コンプレッサーの漏れは、このシャフトシールさえ交換すれば、再利用は出来る。
            ただ、シールが手に入るか ?  これは、エリに使われているコンプレッサーとなると  .... 無理か。
            コンプレッサーメーカーはバレオだが、SEIKO製のVS96DV1と同じ物。 シールメーカーに問い合わせるが、受注生産品であり
            且つ大量生産仕様で一括なので、対応は出来ないとの事( そりゃ そうだよね。 メーカーなら当然の回答

            5年前に代替品のコンプレッサーを購入していれば、¥39,000。 今も売ってはいるが、¥67,000と跳ね上がっている。







             さて、フロント側はどうだったかと言うと  .........
             手が入る場所のパイプ結合部をバラして、Oリングを見てみると、全て駄目。 それでも期待して、Oリングを交換、シール用
             グリースを塗布して、漏れを確認していく。 漏れは減ったが、時間が経てば漏れて行く。

             手の入らない場所 : ドライヤー表面、 エバポレータ、 エキパン で、漏れている  .......
             ここまで掛かった日数 : 2日   

             フロント周りの漏れを撲滅させるには、フロントクラムシェル、ラジエータ、ブレーキマスタシリンダー、空調ユニット全摘出が必要。

             完全に、モチベーション ダウン 。 エアコンは、要らん。 序に、エリも要らん。 





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