自動コイン選別機(コインの落ちる速さが変わる)
  
 磁石の力で、金属の落ちる速さが変わる。
1 材料
 建材用バインダー(33cm)
   1mで250円位
 フェライト磁石(満月型) 4個
 紙コップ と おもり(石など) 各2
 紙コップ or ブックエンド or 厚めの本
 アクリルパイプ 16mmφ×1m
 1円玉、10円玉、100円玉 各数個
2 実験1(コイン選別機)
@  建材用バインダーの一方の端から2cmぐらいのところに、フェライト磁石をバインダーをはさんでつける。
A  10cmぐらいのところにも同じようにつける。
B  机の上に紙コップや厚めの本などを利用して、バインダーの坂道をつくる。
C  坂の上から1円玉をころがし、床に落ちる位置に印をつけ、そこに紙コップをおく。
D  もう一度一円玉をころがし、紙コップに入るか確かめる。
E  同じように10円玉、100玉について実験する。
F  各コインをでたらめの順にころがしてみる。
選別できないコインもある。
3 実験2(なぜ、速さが変わるのか…うず電流)
@  透明のアクリルパイプの両側にセロハンテープで磁石をはりつける。
A  パイプの中を、上から1円玉を落としてみよう。
速さが変わる理由
 金属を磁石の近くに置くと、磁石の磁力のために、金属の中に電流(うず電流)が発生する。すると、その電流がまた磁力を発生し、磁石と金属の磁力が引き合うようになります。
 つまり、磁石の間を通るコインは、そのことでブレーキがかかり遅くなるわけです。
 コイン(金属)の中に生まれる電流の大きさは、金属の種類によって違い、1円玉のアルミニウムの方が、10円玉の銅より大きい電流が発生するので、1円玉に大きなブレーキがかかります。そのため、1円玉のいきおいが弱くなり、10円玉より手前に落ちるというわけです。