フレミングの実験器(レール型) 
 フレミングの実験器として普通、教科書に載っているものは、ブランコ型かレール型である。
 レール型は、
    ○動きが大きく、生徒の興味を引く。
    ×動く向きが、レールに沿った方向に決められている。
 原理的には、図12のように、2本の金属パイプの上を、別の金属パイプをころがす方法である。
 そこで、U字磁石のU型の内側だけでなく、外側の磁界についても実験できるよう工夫してみた。
1 材 料
材 料 名 仕  様 数量
 銅パイプ(真ちゅうでもよい)  5mmφ  長さ20cm 
 真ちゅうパイプ  3mmφ(適当でよい)
 長さ15cm 
 木板  厚さ 10mm  6×20cm
 木板(下の台の底板)  厚さ 5mm  12×20cm
 透明プラスチック板  厚さ 2mm  10×20cm
 ニクロム線  負荷抵抗として使う
 導線、ビス、木ねじ など
2 作り方  
@ 右の図のように、3枚の木板をコの字型に組み立てる。
※ただし、透明プラスチック板が入る溝はあらかじ切っておく。棚式にしてもよい。
※レールを取り付ける木の台の高さウやプラスチック板を取り付ける高さエは、使用するU字磁石の大きさに応じて決める。
A 透明プラスチック板を取り付ける。
B 銅パイプを木の台に取り付ける。
C 真ちゅうパイプを用意する。
※金属パイプは、レールには銅、ころがし棒には、うすい真ちゅうパイプがよい。(市販品、教科書は、ほとんどアルミニウム)
 アルミニウムパイプは、火花で焼き付いてしまう。
3 使い方
@ 下の図のように、U字磁石と金属パイプの位置や方向(N−S)を変えて、いろいろと実験してみる。
A 電流の方向も変えて実験する。
※動きが悪い場合は、レールや金属パイプをこまかい紙やすりで磨くとよい。