たたき染め法(葉のデンプンの観察)
 葉でできる光合成デンプンの観察は、従来、葉を湯で煮てやわらかくし、その後、アルコールで葉緑素を抽出し、葉を脱色してからヨウ素デンプン反応で、デンプンの検出をしていた。
  (ここでは、これをアルコール脱色法と呼んでおく)
1 アルコール脱色法 と たたき染め法
@ アルコール脱色法は、湯煎上でアルコールを使用するので危険である。
A 脱色したあとのアルコールの始末に困る。
B たたき染め法は、道具さえあれば、子供一人一人の実験が可能である。
C たたき染め法は、短時間にいろいろな植物について調べることができる。
2 材料
 
 木づち
 木の板とプラスチック板 各1
 ろ紙 数枚
 台所用漂白剤 少々
 ヨウ素ヨウ化カリウム溶液 少々
 材料の葉 数種類
3 実験方法
@ 調べる葉をろ紙にはさむ。
A 葉をはさんだろ紙を木の板にのせ、その上にプラスチック板をのせる。  
B プラスチック板の上から木づちでたたき、ろ紙にはさんだ葉を押しつぶす。
C ろ紙をていねいにひろげ、台所用洗剤(10%)に、色が薄くなるまでつけ、その後、熱湯に2〜3分つける。
    ※この段階を省略する方法もある。その場合、葉の繊維をていねいに取り除く。   
D 葉の色が漂白されたら、ていねいに水洗いをし、
ヨウ素ヨウ化カリウム溶液を吹き付けか、ろ紙ごと浸す。
  E 試薬の茶色を抜くために、水洗いし、乾燥する。  
4 実験例(植物の葉) 
豆の葉