発電Y 振動発電(ことこと発電)       
1 目 的
    床に圧電素子を並べ、人の歩く圧力で発電する「床発電の」ことが、話題になっている。
そこで、圧電素子(圧電スピーカー)を使い、振動によって発電し、発光ダイオードをつけてみる。
2 製作上の工夫など
  @  この種の発電は、容器の底に圧電スピーカーを張り付け、容器に石などを入れて振って、素子に振動を与えて発電するタイプがほとんどである。しかし、容器に入れなくても、素子を固いものに軽くたたきつけるだけで、よく発電する。
  A  フィルムケース(今は入手困難)を使用する場合は別だが、容器の底が平坦の方がよい。乳酸飲料の容器の底は、平らでなく、様々な形をしていて、圧電スピーカーを張り付けても、底にぴったりとつかない。発電効率が悪くてもよいのであれば、そのままでよいが、効率を上げるなら、何らかの方法で平らにする必要がある。
  B  発光ダイオードは、2個を極性を反対にして、並列につなぐ必要がある。1つだと、使っているうちに、発電の効率がやがて落ちてしまうのであるが、その理由は、ネットで説明されているので、参照されたい。別な方法として、2個使う代わりに、1個にし、高速スイッチングダイオードを、極性を反対にして並列に入れる方法もある。  
 
Aタイプ Bタイプ Cタイプ
 
       
3 材 料  
 圧電スピーカー 1
 発光ダイオード
   (場合によっては、1つはスイッチングダイオード 1N4148)
2
 フィルムケース または それに代わるもの(乳酸飲料の空容器) 1
 ビー玉 または 石など  1
 導線など  少々
4 作り方
 ◆発光ダイオードの準備
@  発光ダイオード(LED)は、発生する電圧が高いので、緑色か青色を使う。
A  2つのLEDを、極性を反対にして並列につなぐ。
B  Aの場合の1つのLEDを、高速スイッチングを、極性を反対にして使用してもよい。
 ◆Aタイプの作り方
  @  圧電スピーカーのケースから、圧電素子を取り出す。ただし、
     ※取り出すのがむずかしいのと、取り出した圧電素子の導線が切れやすいので、ケースのまま使う方がよい。
A  圧電スピーカーの穴のある面を、両面接着テープで、容器の底(外側)にはる。
B  発光ダイオード(LED)を、絵のホタルの尻にとりつける。
C  圧電スピーカーの導線を、LEDにつなぎ、はんだ付けする。
  D  容器の中に、石かビー玉を入れ、ふたをする。
 ◆B・Cタイプの作り方
  @  3.5cm×15cmぐらいの厚紙を用意する。(写真は、ブラ段ボール)
  A  Bは、LEDと圧電スピーカーを、同じ面にはりつけている。
B  Cは、LEDは、圧電スピーカーと違う面にはりつけている。
 実験(発電してみよう)
@  Aは、中の石が、そこにあたるように容器をふる。
A  Bは、圧電スピーカーを固いものでたたく。
B  Cは、厚紙の端をもって、圧電スピーカーの部分を机などかたいものにたたきつける。