自由研究で大切なこと(ポイント)
 夏休み「理科の自由研究」は、多くの子供達は、「何をやろうか」で苦労している。つまり「研究題」を決めるのが大変なのである。
 「自由研究」が、有意義なものになるには、大きく3つのポイントがある。
 
1 「自由研究」は、「観察」がポイント
 
身近なことや、自然を、じっくり観察することから「疑問や問題」が生まれます。
まず,自分の身の回りをていねいに見つめてみましょう。
   
まとめの「レポート」には、身近なことや自然の「観察記録」がある。
×  「観察」がなく、いきなり「疑問」から、はじまるものが多い。
たとえ、テーマを本、インターネットから得たとしても、その身近なことや自然を自分自身で十分体験または観察していく。
    その「観察記録」から、自分なりのこだわりや疑問を見つけていく。
    × ほとんどの「自由研究」は、レポート全体が、「観察」の段階、つまり、自分なりの体験の段階で終わってしまっている。
    × 逆に、「観察記録」だけに終わってしまっているものがある。
 たとえば、動植物の観察収集、地層・地形・岩石の観察収集、天気・気象の記録 など
2 「自由研究」は、「記録」がポイント
 
自由研究が「観察」が大きなポイントになるから、その「記録」は、大切なものになる。
記録は、そのことが起こっている時しかできないので、「あとで」でなく、その場、その時に記録していく。現在は、、いろいろ便利な記録の仕方があるので、その場その時にあった方法でしていく。 
    記録は、文章が基本である。
    色の変化、動きなどの記録には、写真、ビデオ動画を使う。
    研究したときの、「場所」、「年月日」「時刻」、「天気」「気温・湿度」などは、常に記録しておく。 
    「記録」の整理・表現には、図やグラフなども使う。
    「記録」に、ワープロなどのパソコンソフトを使うのを良しとしない人もいるが、現代は必ずしもそうと言えない。学年年齢・発達段階で、「手書き」「パソコン処理」で考えていく。
       
3 「自由研究」は、「継続」がポイント
自由研究が一夏で終わる研究もあるが、多くは、まだまだ継続して研究していく価値のあるものが多い。また、継続していくことによって、新たな疑問も生まれる。
    × ほとんどの「自由研究」は、まず、「結論ありき」になっているので、継続がむずかしくなっている。
    最初(1年目)は、自分なりの体験・観察で、研究の課題・問題を見つける年、2年目は、研究の方法を見つけ、初歩的な研究を進める。と同時に、研究全体を見つめ直す。3年目は、もう一度、2年目を反省し、別の視点・方法で研究していく。・・・・・などと、継続していくことが大切であり、研究も深まる。