福祉教育  (実践できる「福祉の心」を育てる) 
         
 ◆「福祉の心」とは     
@ 他者(ひと)が困っている姿を見過ごせない心 
A 他者(ひと)のことを思って黙って汗を流し、決して恩を着せたり、還元を求めたりしない心 
 ◆福祉教育の考え方    
@ 福祉を、特別な人々への問題であるとする考え方をとらないこと。 
      (この考え方からは、差別意識しか生まれて来ない。)
A 人として当然行うべきふるまい方を教える教育であるということ。 
 ただ、当然行うべきこと,指導すべきことが忘れられがちになっていたので、
 その部分を通常の教育課程実施の中で補強し、より人間性豊かな子供の育成をめざそうとすることにほかならない。
 
 
留意点1
対象者の孤独な心情に応ずる活動を行う。                  
留意点2
たとえ障害があっても、誰でも皆人間として尊い存在であること。     
 留意点3
 弱者と強者の立場でなく対等な立場から、理解し合える人間となること。
 留意点4
 実践(行動)こそ貴重であること。                     
       
◆福祉教育の進め方
 
@ 「福祉の心」を育てることに主眼をおいて進め、活動はその中から生まれてくるようにする方法                                   
 (主として、小学校に多く見られる)  
「福祉の心」を育てることも重視するが、主に福祉にかかわる諸活動を行わせることが先行し、その活動を通して一層福祉の心をみがく方法 
 (主として、中・高校に多く見られる)
         
   
 その学校の教育活動として取り込み,通常の教育課程の実施の中で教科・道徳・特別活動等の全教育活動を通じて行うようにする。
       
   
 福祉教育の成果は,指導者の深い認識の有無にかかっている。
 
○指導者が福祉について認識を深めるためには,福祉施設で実態に学ぶことがまず大切
○例えば,社会福祉協議会で貸し出している映画その他の資料を活用して学ぶ。