駆け足北海道釣り紀行

空知川のエゾイワナ
1997年8月14日から18日 北海道を駆け足でめぐる。ルアーで、空知川のイワナを釣る。


14日室蘭から日高山麓をめぐり、襟裳岬を見て釧路まで。
 どうしても釧路湿原を見たくて、室蘭から釧路まで日高山脈の南側を海岸線沿いに行く。
日高山脈から流下する河川は、降り続く雨の影響でどこも黄濁し、釣りどころではなさそうだ。
その中でも三石川が良さそうだ。
途中襟裳岬による。
 広尾で遅い昼食をとる。こちら側の川は、増水はしているが黄濁はしていない。
中でも豊似川が良さそうだ。
釧路湿原の近くの達古武キャンプ場に泊まる。ここは、設備も良く、なによりも料金が安い。
また、チェックインが22時までOKだ。貸しテント1000円その他1850円。
15日釧路川・金山湖
 朝、達古武湖畔を散歩する、湖に沿って木道の遊歩道がある、暫く歩く。
湖は、水深もなく釣りという雰囲気ではない。
この木道は、自転車もOKとなっていてさすが北海道。
(ちなみに上高地などは、走行禁止、明神まで自転車を押してきていたライダーがいました。 ぜひ、右岸沿いの林道を自転車に開放して下さい。)
 釧路湿原を一周してみる。
釧路市湿原展望台、遊歩道を歩き、コッタロ展望台でタンチョウヅルを遠望する。
湿原に白いものが動く、観光用の双眼鏡(30倍・35ミリカメラだと1500ミリか)で覗くとツルが餌をついばんでいる。
 未舗装道路を行くと釧路川と接するところが2箇所、橋を渡るところが1箇所ある。
川を覗くとこの辺の川とは違い濁っているがゆったりと流れている。
大きなプールがあり巻き返しになっている。大物がいる雰囲気だ。
暫く眺めているとカヌーで下ってくる人がいる、目が合う、会釈をして別れる。
ここをカヌーで下りながら釣りをしたら最高。川岸にも釣り人の踏み跡がある。
 釧路に戻り、浦幌町、池田町、帯広市、清水町を通り、雨と霧で何も見えない狩勝峠を越える。
南富良野町に入り、金山湖オートキャンプ場に泊まる。ここは広くて料金も安い。設備はまあまあ。
 夕方、テントの前の浜でスプーンを引くも当たり無し。
16日金山湖・空知川
 朝、テントの前の浜でスプーンを引くも当たり無し。
テントの前の細流で地元の子どもの餌釣りにイワナが食い付いている。
 この日は、大雪山旭岳に行き、富良野・美瑛を見る。
夕方、空知川を偵察に行く。道道465号線金山幾寅停車場線の伊勢橋の上流200メートル位の所で大きなプールを見つける。
各種のスピナーを引くも当たり無し。岳史は、フライを振るがこちらにも当たり無し。
17日空知川
 朝もう一度釣る。前日のプールを攻めるも当たり無し。対岸に細流が流れ込んでいる。
ABU DROPPEN 6gを合流点に向かって遠投する、ダメ。合流点の左側の巻き返しもダメ。
少し上流にさかのぼるも水が、川一面に流れていて淵がない。
ここをあきらめて、車で土手の砂利道を、上流に向かい川の様子を偵察する。
川はブッシュに守られて入るところがない、所々の切れ目には必ず車があり釣り人が入っている。
国道38号線の大平橋のたもとにも自転車が置いてある。
 支流幾寅川にはいる。ここもブッシュに覆われて川が見えない。
一カ所切れ目があり、ルアー・フライを振るがダメ。
橋の上で上下を見る。餌釣りならなんとかかりそうな所だ。
 戻る、先ほどの38号線の大平橋の上から上流を見る、橋の上が小さなプールを作り流れ出して、足元が深くなっている。
自転車がない、橋の下に入り、最後の一振りを試みる。足下の深みからさぐり、徐々に遠投する。
 プールの中にルアーを投入し引いてくる。橋桁に絡まった流木、ゴミにかからないようにすれすれを流す。
ロッドを倒しルアーを流れにのせて送り込む。倒したロッドを立て、ルアーを反転させる。
こい、ここだ、きた、ゴツゴツと当たる。合わせる。ぶるんとロッドをふるわせ、魚の動きが伝わる。
リールを巻き魚を引き寄せる。ラインは6ポンド切れることはない、抜きあげる。
川岸の草の上にエゾイワナの白い魚体が跳ねる。白点を散らしたアメマス系のエゾイワナだ。
奇麗な魚で、大きなクリクリっとした目を持っている。写真にとってリリースする。
エゾイワナ 斑点の白いアメマス系、体長約25センチ
ロッド Fenwick HMXS 66L-2 6'6"
リール SHIMANO BIOMASTER 2000L
ルアー MEPPS COMET BLACK FURY 2 黒に黄色の水玉
ライン 6ポンドテストライン
 小樽。時間が足りない。運河、オルゴール館だけでなく、1日いても楽しめます。
札幌郊外滝野オートキャンプ場に泊まる。ここは料金は高いが設備が素晴らしい。
18日サッポロファクトリーで本を探す、千歳川を覗く。

 札幌紀ノ国屋書店で手に入れた北海道の渓流の本を紹介しておきます。
題名 [穴場ガイド] 渓流釣り in 北海道
著者 山谷 正氏 発行所 北海道新聞社 定価1650円+税 1996年9月15日発行
  全国区の本では載っていない川が紹介されています。

 国道沿いの千歳川は、流れも豊かで良さそうな川だが、時間がない、横目で見ながら支笏湖に向かう。
湖畔でヒメマスの定食を戴いて、北海道の駆け足釣り紀行も終わりとなる。

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