2003年



2月/3月

3月19日  富士川支流  くもり時々晴れ  水温9度    
初アマゴ、初イワナの声がまわりから聞こえるようになって、少し焦る気持ちも出始めていたので、今週はマイフェバリットの南アルプスH川水系へいつものコンビで出掛けることにした。上流部はまだ積雪で釣りは厳しいだろうということで、下流部の人気のある支流に入ることにした。ここは毎年平日でも必ず釣り人がいるところだ。しかし今回は遅めの入渓にもかかわらず釣り人の影が全くない。入漁証を売っている民家で様子を聞いたところ、登山道の入り口が崩壊しているため車が入れず、今年の放流は近場の100m程の間にバケツ4杯ほど行っただけということだった。これではエサ師も入らないわけだ。

しかしとにかくやってみようということで渓に入ってみた。水温はなんと4度。放流ポイントあたりに15cmくらいのアマゴが数匹定位している。近づいても逃げる様子がない。かなりすれているようだ。当然フライにも無反応。その後しばらく釣り上がったが二人とも無反応ということで残念ながらここはあきらめて少しでも水温の高めのエリアを探すことにした。下流に下がり、ここ数年尺上含め魚影が確認できている本流のポイントに入ってみた。しかし大分土砂が出てポイントが荒れてしまっている。それでも周辺ではもっともよい渓相ではある。ここでは魚影の確認はできたがやはりルアーフライには反応がない。

ここも早々にあきらめさらに下がって富士川支流群に入ってみることにした。もっとも水温が上がりやすい川に入ってみようと言うことでS川を選んだ。ここは水温が9度と大分条件がよい。小さめのポイントが続くフライ向きの川であった。50mほど上ったところで岩影になんとなく魚影を感じたので身を隠しながら上流側からそっとフライを投げ入れると、20cmほどのアマゴがゆっくりと出てきてフライをつつくものの喰わない。フライを替え再びキャスト。今回もゆっくりと出てきて鼻先でフライをつついて再び水中へ消えてしまった。

まだこちらに気づいていないようなので3度目の正直と今度はCDCのミッジをつけて同じ場所にそっとキャストしたら三度出てきたアマゴくんが今度はしっかりとフライをくわえ、あげてみたら写真の通りのオレンジの斑点及びピンと張ったシッポが見事な美形アマゴだった。ここは思ったよりも魚影があるようだ。ルアーマンのF氏も1尾ヒットさせていた。

今期初アマゴは20cm程だがヒレのピンとした美形だったので感激!

しばらく釣り上がって行くと突然川に濁りが入り始めた。どうやら上流部で工事でも始まったようだ。渓相が良くなる手前だったので少し残念だったがあきらめて、別の支流を覗いたがあまり芳しくなかったのでさらに下流部の支流を目指した。目的の川が近づくに連れ、ぽつぽつしていた雨が次第に激しくなってきた。川の周辺はかなり前からふっていたらしく道路脇には水が溜まっている。川も笹濁りにちかくかなり増水もしていた。

というわけでF川もあきらめ少し戻ってT川の様子を見てみることにした。こちらは晴れている。それほど離れてはいないのにこうも天候は変わるものかと感心した。しかしここは渓相は素晴らしいもののやはり反応がなく、F氏のルアーに小型が1尾出たのみ。しかし盛期になれば大物が期待できそうな素晴らしい川だった。




そして2尾目も同サイズのアマゴだった。(S川)
きれいだね!


3月12日  芦ノ湖  くもり時々晴れ  水温4度    
渓の状況が今ひとつということと、先週がまずまずだったので再び芦ノ湖釣行となった。友人のF氏の今期初芦ノ湖ということもあり、気合いを入れて出発。箱根峠に近づくと昨夜か今朝かわからないがどうやら雪が降ったようで、辺りが白く輝いている。水温が少し気になる。7時少し前に到着。ボートハウスで様子を聞くとやはりかなり冷え込んだらしい。湾内中心になるかもしれないと思いながらもエンジンボートで出発。

とりあえず前回良くアタったポイントで様子をみる。しかしまったく反応がない。周囲を見回してもヒットしている様子がない。エサ釣り師にもあまりきていないようだ。ライズはほとんどみられない。水温を測ると4度。芦ノ湖としてはかなり低い。今日は厳しそうな予感。どうせ釣れないのなら少しでも気分の良い湾外へ出ようと言うことで日当たりの良い箱根神社方面へ移動。

昨年も大物が良く上がったポイントに入る。水中に岩が点在する良いポイントだ。ブラウンの期待ができるところだ。しかし二人ともまったく反応が無くそろそろ移動しようかと思った矢先、キャスト後の2,3回目のリトリーブでゴンと来た。すぐにブラウンそれも良型を確信、慎重に寄せてランディング。メジャーで計ると46cm、顎が出始めたオスであった。オレンジの斑点がキレイかつ久しぶりだったので顔が思わずほころんだ。




→本日唯一の釣果、46cmオスのブラウン。久しぶりのご対面。


←マウスポインタをのせるとヒットフライがみれます。




続けてキャストしていると今度はようやくF氏にもヒット。どうやらニジマスらしいが今日は1尾がとてもうれしい。しかしこの後はアタリが続かず成蹊、白浜と廻ってみたものの、まったく反応無し。結局今日は二人とも同じポイントの1尾づつという厳しい結果になってしまった。最後、恩賜公園下のワンドでウェーディングしていたルアーマンに60cmはあると思われる大物がヒットしていました。今日の場合、ほとんど釣れる気がしない状況だったので興奮している様子が遠くからもわかりました。そしてその気持ちもよくわかる1日でした。


3月5日  芦ノ湖  くもり時々晴れ  水温5度    
予報通りかなり冷え込んだ朝になった。我が家の前ですでに氷点下(−1度)、現地は想像したくないと思いながら車を走らせる。それでも朝焼けが見え始めると久々の芦ノ湖に気分が乗ってきた。新パターン含めフライのストックも十分用意できている。夜間工事で時間をとってしまい、現地には7時少し前の着と遅くなってしまった。今日は午前中だけしかできないので急いで支度する。そしてボートハウスのおじさんと3ヶ月ぶりのご対面。

状況を聞くとやはりまだ湾の外はほとんどダメとのこと。それでもやっぱりわかっていても外に出たいので奮発してエンジンボートを用意してもらう。7時半出航。そのまま湾外へと思ったが湾内でライズがあちこち見られるので少しロッドを出してみることにした。この時期この冷え込みということもあり、ドライは十分な用意がない。とりあえずこの状況でドライに出てくれたら感激ものである。ティペットを落としてみたり、ドライのシルエットを小さくしたりと工夫してみるもののなかなか出てはくれない。ライズフォームからどうやら水面直下で何かを捕食しているようだ。ユスリカはみられない。

ドライをあきらめシンキングに変更。本栖湖で反応の良かったストリーマー(#8ノーウェイト)をキャスト。最初は表層を引いてみた。水温が5度と下がっていたのでゆっくりリトリーブすることを心がけた。2投目の時にコンとアタリがありフックアップしたがすぐにバレる。次のキャストでもアタリはあるが乗ってこない。エサ釣りにはぽつぽつきているようだがルアー・フライには今ひとつの様子だった。ストリーマーのテールを少しちぎって短かくし、アタリがあったら意図的に動きに変化を与え誘うようにしたらようやく乗ってきた。初物は30cm弱と小振りではあったがヒレのピンと張った美形レインボウだった。

成蹊コツが解った後は相変わらずバラしもあるものの適度にキャッチでき、3時間ほどで15尾とまずまずの結果になった。ここで湾外に出るつもりだったことを思い出し、アンカーを上げた。春先水温が上がりやすい成蹊を覗いてみることにした。写真のように、先日の大雨でかなり増水していて、成蹊にはウェーディングできないらしく人影はない。ヒルガに3,4人といったところ。しばらくキャストしたが周囲のボート含め上がっている様子がない。


←かなり増水している。ウェーディング派は水温が上がり、水位が落ち着くまで我慢がいりそうだ。



ヒレピン残り30分となったので再び湾内へと戻る。先ほどのポイントから少しはずれたところだったが、今回もすぐにアタリがあり同様の誘いでキャッチ。今回もヒレのとがった綺麗な魚体だったのでデジカメの筆おろしにパチリ。ただし水中の魚は反射するのと動くのとでシャッターチャンスがむづかしい。終わってみれば厳しい状況の中の割りには楽しめたので良かった。しかしやはり雰囲気も含め湾外で釣れる盛期が待ち遠しいものだ。

←ピンと張った尾鰭がなんとかみえるかな?先端が本栖湖のように丸くない。ネイティブのようにとがっていた。このまま大きくなってくれることを祈りましょう。体とのバランスでも大きいのがわかります。今日の魚はほとんどがこの状態でした。


2月26日  本栖湖  晴れのちくもり    
前日は仕事が遅くまでかかり、帰宅は11時前。明日は本栖湖と友人に約束してあったものの、早起きの自信がなかったのでゆっくり出掛けることにしてもらった。本栖湖には10時頃の着。すでに太陽も高く雪の残る湖畔の風景の割には暖かい。風は適度にあり条件としては悪くない。前日も暖かかったので水温は上がっていると思われる。とりあえず様子見でSポイントへ入ることにした。本日のタックルは前回からようやく本格的に使いだしたDH。釣り人の少ない平日なのでレッスンも兼ねて意図的に使うことにした。

友人のルアーマンF氏が先に湖畔に立つ。顔見知りのフライマンを見つけ様子を聞くと群れが寄っているらしくかなり反応があるとのこと。キャストを始めるとすぐにヒット。その後も入れ掛かりしている。私は少し離れたポイントに入り、キャストをはじめた。今日のストリーマーは始めてのパターンだったが第一投目、少しカウントダウンしてリトリーブを始めると、減水しているため駆け上がりが近いがそこまできたところでゴンというアタリ。#10のDHをグイグイ絞め込みなかなかのファイト、寄せてみれば意外にも30cmを少し越えるサイズのレインボウ。放流魚らしからぬピンと張った尾鰭に納得して久々写真をと思ってシャッターを押すが電池切れ。写真はあきらめ即リリース。

続く第二投目にもアタリがあったが今度はバレてしまった。その後2匹ほど同サイズをキャッチしたところで入れ掛かり状態が続いていたF氏の横に移動。こちらは沖にライズがあり群れがいるのがわかる。キャストするとすぐにアタリがあった。上がってきたのはやはり同サイズ。しかし前回までの魚体とはあきらかに違う感じがした。丸い尾鰭のものでも欠けがなくしっかりしているものやピンとはったものなどとにかく綺麗でしっかりしている。ファイトの理由がわかる。電池交換したデジカメで1尾をパチリ。ハート型のヒレだがしっかりしていて魚体はきれいだ。

昼過ぎまでの3時間弱の間にF氏は二桁を優に越えていた。私も5〜6尾をキャッチしたところで漁協のおじさんが登場。なんとヒメマスを放流するので別の場所に移動して欲しいとのこと。放流直後のヒメマスがすぐに釣れるとは思わないのと、持ち帰りエサ師がいないので問題ないと思ったが、ここは素直に従った。移動したあとは反応が少なくなってきたのでここでいつもの鍋焼きタイム。15cmから20cmほどのヒメマスだったのでもしかしたらイブニングに大物が岸に寄ってくるかもしれないなどと楽しい話をしながらランチタイムを終了。

しかし午後の時間帯はポイントを変更したこともあり、反応はまばらとなった。周囲ではポツポツと上がってはいるようだがかなり反応は鈍っている。もとのポイントには漁協のおじさんが頑張っていて、あとから来た人も断っていた。予報通り雲が広がり始め少し肌寒くなってきたが風は逆に収まり条件は悪くなる。そんなとき少し沖目でかなりの大物が大きなライズリングを作っていた。やはり来たかと思いキャストするもその後は沈黙する。

結局バラしも多くキャッチは8尾だったが十分に愉しむことができた。これで今年は3連勝だ。昨年の6連敗がうそのようだ。前回は対岸のポイントでもキャッチできたし、今年はほんとにツイている。DHはまだまだラインコントロールできていないが何とか釣りが出来るレベルにはなってきた。あとはそろそろ野生化した40cmオーバーには出逢いたいものだ。最後に今回良く当たったストリーマーは使えそうだ。もう少しテストと工夫をしたら紹介します。


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