2002年



10月/11月

11月6日  天竜川  晴れ    
今期初の天竜釣行となった前回は、釣りらしい釣りにならず、漁協の放流のお手伝いと、新しい釣り仲間との出会いの日となってしまったが、今回は大会あとというものの、放流直後の平日ということもあり、期待をこめての再釣行となった。いつものF氏と国1バイパスを西にひた走る。残り2ヶ月というところでの年券購入だったがもとがとれるか今日の様子に掛かっている。F氏も迷ったが今日は日釣り券の購入となった。途中のコンビニでの購入であったが、コンビニでの遊漁券販売は早起き釣り師にはありがたい。ほかの釣り場でも検討して欲しいところがある。ただし今回購入のコンビニは取り扱いの表示がいっさい無かったのが残念だ。

なんてことを思っている内に車は雲名橋に到着。橋下は前回は10人以上が並んでいたが、今日は一人だけしか目に入らない。さすがに平日である。とりあえずダム下まで行ってみることにした。さすがにここは釣り人が多い。3,4人がすでに思い思いのポイントでキャストを繰り返している。フライマンが丁度ヒットさせている。今日は活性がよさそうだ。支度を済ませて川に降りる。F氏は下流部、自分は上流側と分かれて入川。先ほどヒットさせていたフライマンは移動したようで、ポイントが開いたのでそのままそこへ入ることにした。

大会後ということもあり、みんなが使うと思われるソフトハックルやウェットフライを避けて湖用のテイルの良く動くフライを選択した。放流直後は比較的に岸近くに魚がいるケースが多いので、足下の小さな流れを少し離れて狙ってみた。1投目に黒い影が反応しいきなりアタックがあったがフッキングしない。少し上流からもう一度フライを流し込む。ターンしたところでゴンときた。初ヒットはいとも簡単であった。35cmほどのもちろんニジマス。とりあえず気分はいい。

続けて別の流れにキャストすると、あきらかに大物とわかる影がフライを追ってきた。喰ってこなかったのでピックアップしてすかさず同じポイントに流し込むと今度はガツンとヒットした。ゴンゴンと首を振り横から下流に走ろうとする。魚体が見えた。かなりの大物だ。50cmは優に越えているだろう。しかし今日はニーブーツなので足元の滑るこのポイントでは走ることは出来ない。しかたなくやや強引に寄せを試みたところ、ラインブレイク、残念。しかしこの後も先ほどと同サイズを数尾キャッチすることができた。下流でやっていたF氏がやってきた。聞くと下でもヒットできたとのこと。今日はいけそうな気がしてきた。

しばらく同じポイントを攻めていたが、ヒットしたのは一つのフライだけだった。同じパターンでも色を変えると反応がなかったので、フライもよかったようだ。それでもやはり反応が遠のいてきたので、少し下流のポイントに移動。ライズがあったのでその筋にフライを送り込むとすぐにヒットした。サイズはやや小振りではあったが反応がすぐにあったので気分はいい。

天竜レインボウ1時もまわり腹もへってきたのでランチタイムを下流のポイント近くでとることにした。朝来るときに釣り人がみえたが今は誰もいない。恒例の鍋焼きうどん(今回はエビ&玉子入りの豪華版)を愉しんだあと、昨年人気のあったポイントを丁寧に流して行く。しかしライズもなく反応も全くない。下流にゆくとF氏が良いサイズを連続ヒットさせていた。ポイントを譲ってくれたのでいわれた位置にフライを送り込むと即ヒット。流れがかなりあるポイントなので魚の引きが強く、寄せる途中でばれてしまった。再度キャストすると再びアタックがあったがヒットには至らず。

←ヒレは少し丸いものの傷のない綺麗な魚体だ。ヒットした後のパワーはあきらかに湖の同サイズとは比べものにならない。(35cmくらい)

太陽が山陰に入り、ポイント暗くなりはじめると、ぽつりぽつりとライズが出始めた。虫も出始めたようだ。かなり大きなライズもあり、期待が膨らむ。そのうちにF氏にヒット。続いて私にもヒット。アタリも頻繁に出始めた。イブニングタイムに入ったようで一気に活性が上がってきた。フライ着水しリトリーブと同時に大物がヒットしたが合わせ切れ、その後も順調にヒットキャッチがあり、十分楽しめた。このポイントの魚はかなり引きが良い。この秋の放流魚とは思えないパワーを感じた。放流魚でもやはり流れの中で育つと違うのかもしれない。NZのレインボウを思い出した。

夜の予定が入っていたので、ライズが続く中後ろ髪を引かれる思いで納竿としたが、次回の釣行も天竜とするのに迷いがいらない結果だった。

10月9日  本栖湖  晴れ  気温20度 水温未計測  
この秋2度目の本栖湖。朝方用事があり現地には昼をかなり廻っての到着になってしまった。前回はドライに反応があったものの、早朝から10時頃までであったことを考えるとこの時間以降どんな状況になるのかわからない。とりあえずライズを探して湖畔をまわってみた。風は適度にあるが、ウグイのものと思われるライズが時折岸際であるだけでトラウトのそれと思われるライズはない。あるポイントまで来たときにようやく沖目ではあるがライズを発見。とにかくここでロッドを出してみることにした。

風は吹いたり止んだりの状態だ。ソフトハックルをティペットに結びキャストを繰り返すが反応はない。ポイントを移動しフライを替えながら探るが全く反応なし。4時近くなったので前回のポイントに入ることにした。釣り人は離れたところに二人だけ。自分のまわりには誰もいない。割と人気のあるポイントなのにイブニングにしては少ないな、などと思いながら準備していると、沖合でライズ。そして徐々に近づいてくる。そのうちあちらこちらでライズが始まった。そしてライズはどんどん近づいてくる。とうとう岸際4,5mのところまで来てしまった。

ライズは左から右に移動するのでもたもたしていると立ち去ってしまう。とにかくライズめがけてキャストする。ユスリカを捕食しているのは間違いないのでウェットパターンをゆっくり目に引くとガツンとヒット!30cmを少し越えたニジマスだ。写真を撮っている暇などないのですぐにリリースし、キャストする。2,3回リトリーブすると再びヒット。今度も30cm程度だがブルーバックのヒレピンだ。今度も即リリース。離れたところにいたルアーマンの正面にライズの先端が移動していったがヒットしない。やはりユスリカに意識がいっているようだ。

最初より少し遠目ではあるが、ユスリカは浅瀬でハッチしているようなのでそれほど沖には行かないためライズは相変わらず射程の範囲にある。2,3回キャストすると再びヒット。サイズは同じくらいだ。放流されたばかりの群れかもしれない。ライズしたらその先にキャスト、すぐにヒット。30分程の間に7,8尾がヒットした。バラシもあったのでキャッチできたのは5尾。その後はライズも遠のき散発になってきたのと、寒さと暗さで納竿となった。短時間であったが久しぶりにイブニングの楽しさを味わうことができた。芦ノ湖はまだ早いのでこの時期の本栖湖はほんとに救いだ。
というわけで写真は無し。


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