2002年



5月

5月30日  芦ノ湖  外気温20度  晴れ 水温18度
芦ノ湖もそろそろ厳しいだろうとは思っていたが、前回のイブニングドライの楽しさが忘れられず、春シーズンのラストときめて出かけることにした。早朝かイブニングだろうということで、6時前にはS浜へ到着。先客は二人。やはりこの時期の平日となると人影は少ない。友人のルアーマンF氏と早々に身支度を整え、浜に降りた。適度の風もあり雰囲気的には期待できそうであったが、ライズはほとんどない。水温を測るとなんとこの時間ですでに18度。手をいれるとなま暖かい感じがする。

インターミディエイトにソフトハックルを結びゆっくりとリトリーブする。前回に比べやはり魚の気配は少ない。それでも時折ハネもみられるのでしばらくキャスト&リトリーブを繰り返す。しばらくしてキャストの範囲で小さなライズがあったのでフライを小さめのニンフに替えそっとキャストする。2.3回のリトリーブのあとにゴンとひったくるようなアタリがきた。そして相手はぐんぐんと走る。意外に大きいかもしれないと思ったがしばらくしてネットに収まったのはかつて見たこともない銀ピカ美形のレインボウだった。全身尾の付け根まで銀毛したその魚体にしばし見とれてしまった。しかもその尾は放流物にはみられない鋭角のエッジがあり美しさはこの上ないものでした。

その後1尾を追加した後は全く反応もなし。少しずつ増えてきた釣り人も同様であった。少し歩いて水通しの良さそうなポイントに入ることにした。しかし岬の先端も同じような状況でどうも良くない。イブニングに期待することにした。休憩をしたあともとのS浜に戻って様子をみていたが、魚の気配は相変わらずない。水温を測るとなんと19度。岸際には魚がいない。

というわけで春先最終釣行は2尾と少し残念ではあったが、下のような超美形の魚に出会えたので不満はなし。

←ブルーバックに銀メッキを施したようなすばらしい魚体
以前、コーホーの綺麗なものも良く釣れたが、これは違う。また尾のかたちからしてもヒメマスでもない。スチールヘッドのような感じだったが、のちにサクラマスであることがわかった。



5月26日  新井川渓谷  外気温早朝8度、日中は? 晴れ 水温11度
前回は増水と濁りで入ることの出来なかった新井川渓谷へ再度出かけた。今回も5時半過ぎに桃の木島に到着したが、テント組とエサ釣り師が入渓したばかりということで上流部に廻ることにした。途中の尾根伝いに降りる道のあるところから入渓。水色、水量ともに問題なく期待したが、2時間ほど釣り上がるも全く反応がない。今日は午前中だけの予定だったので、このままではボウズ覚悟の状況。下流から釣り上がってきたフライマンに様子を聞くとやはり全く反応なしとのこと。本流をあきらめて近くの支流を覗くことにした。

時折入る支流で、ほとんどがイワナの川ではあるが比較的魚影が濃いので過去のイメージは良い。1時間をめどに下流部から入る。前回覗いたときは水量が多すぎて全く釣りにならなかったが今日は適度の水で期待できそうな様子。ただし風が激しくなってきたのでキャスティングはつらい。本流用のタックルをそのまま使っていたので、リーダーが長すぎる。風のこともあるので14ftほどに変更。なんとかポイントに入るようになった。

15分ほど釣り上がる間、こちらでも反応がなく、今日はダメかと思っていたところで、写真のポイントで、中央の岩の向こう側、流れ込みの脇でようやく反応があり、本日貴重な1尾をとることができた。2,3回フライを入れても反応がなかったのだが、7,8秒フリーで漂わせていたらドラッグがかかる寸前で出た。白点が流れているヤマトとのハイブリットと思われるイワナで、サイズは20cm弱と小型ではあったが腹がオレンジ色の綺麗な魚体だった。このあとしばらく釣り上がったがやはり反応はなく、時間切れとなった。釣り人の少なさからみて、最近はあまり状況が良くないのかも知れない。6月になれば又少し変化はあるとは思うが。

自作ネットでの初イワナ
ネットが大きすぎるのか、魚が小さすぎるのか。
でもなかなか具合はよろしい。
今年は尺をこいつですくいたいものだ。



5月15日  早川本流  外気温19度  曇り 水温12度
楽しみにしていた早川釣行が実現した。昨年は不本意なほどに早川には行けなかったので、今年はなんとか幅広アマゴに再会したいと思っている。雨上がりなので井川のこともあり水の具合が気になったが着いてみれば絶好の水量。濁りもなく期待感は高まる。温泉下もかなり水量がありどこのポイントも竿を出してみたくなるような条件だ。一昨年チビアマゴが無数にいたことを思い出した。残っていてくれればこのあたりでもかなり楽しい釣りができるはずだ。そんなことを思いながらも今回は上流へ向かった。

奈良田のゲートはまだ閉まっている。上流部へは徒歩か自転車ということになる。ゲート前には明らかに釣り人とわかる車。先行者がいるようだ。どこから入ったかを想像しながらマウンテンバイクを走らせる。坂がきつい。ようやく最初の入渓点につく。ここから入った可能性は高いが、遅めの到着だったので時間は開いているだろうと踏んでそのまま川に降り立った。

ポイントを探りながらしばらく釣り上がるが全く反応がない。そのうち同行のルアーマンF氏にまずまずのイワナがヒット。しかしフライにはその後もまったく反応がない。ルアーには反応がありその後も同サイズが追加された。そのうちかなり新しい足跡を見かけるようになり、それほど離れていない先行者を感じるようになってきた。見通しの良い地点で先を行く二人の影が視界に入ってきた。やはり直後を釣っていたようだ。休んでいるようだったのでどこまで釣り上がるつもりかを聞いてみるとここで引き返すという。早川に25年も通っているというベテランのテンカラ師であったが、ここまででアマゴ3尾に良型のイワナ1尾という釣果だったようだ。

さらに早朝から入っている先行者がいるとのことだったが、かなり時間も開いているようなので譲ってくれたこの先に期待する。水量はあるもののやはり瀬では全く反応がなく、ルアーも水深のあるプールやぶっつけがねらい所となった。そのうちようやく反応が出たがヒットせず。F氏はコンスタントにヒットさせるがすべてイワナである。そのうちようやく私にもヒット。サイズは20cnほどとこぶりだが待望の早川アマゴだ。よく見ないとヤマメと間違うくらいにオレンジの斑点が薄い。先ほどのテンカラ師の釣ったのもヤマメのようだと言っていたのを思い出した。

その後は時折反応が出るようになり期待するがやはりフライには今ひとつだ。それでも同サイズのやはりアマゴを追加できた。魚はいるようなのでもう少しすればフライでも十分楽しめそうである。サイズ的には以前よりひとまわり小振りになっているのが少し寂しくはある。夏場に期待しよう。


5月12日  大井川支流S川  外気温20度  曇り 水温未計測
今シーズンの本格渓流釣行の2度目ということで少し張り切り、新井川渓谷に午前5時30分に到着。さすがに日曜日とはいえ先行者もなく気分良く身支度を整えいざ出陣。と思いきや、直前の大雨の後遺症で川は濁りがとれていない上、増水した流れが行く手を阻むという悔しい状況。先行者がなかったのは案外これが理由だったかもしれない。いずれにせよ釣りにはなりそうもないので、上流へ移動する。支流の東河内を覗いてみたがさらに状況は悪く覗くだけで断念。当然釣り人はアマゴの里周辺に集中していた。これではどうしようもないということで、先ほどきた道を引き返すことに。

本流との合流点中流部の支流を覗いてみた。お気に入りの渓ではあるが日もすでに昇っている日曜日ということで、中流から上流と先行者が入っていた。仕方がないので本流との合流点、最も下流から入ることにした。大雨のあとの支流の合流点付近はは狙うべきポイントである。セオリー通りにフライをキャストする。とりあえずアダムスのパラシュートで様子をみた。

見る人がみればすぐにわかってしまうが中央の落差の上は絶好の流れになっている。間違いなくアマゴがいると確信の上キャスト。ドラッグフリーで流れて行くフライが肩の部分にさしかかった。出ろ!と念じたそのパワーが通じたのかパシッとアマゴ独特のアタック。しっかりフッキングしてきたのは20cm弱だがパーマークがとても綺麗な今期初のアマゴであった。
お気に入りの大井川の支流。我が家からは1時間ほどで着くというのも魅力だ



同じところを再び流すとなんとまたもヒット。しかし今回はばらしてしまった。幸先が良いので気分はいい。そのまま釣り上がると小型ながら反応はそこそこあり、なかなか楽しい。
下流部には先行者が無かったようだ。証明するかのように蜘蛛の巣がそこかしこでまちうけていた。







ポイント2写真のポイントではイメージ通りにフライが流れ、先ほどより少し大きめのアマゴが顔をみせてくれた。このくらい水量があると魚も出て楽しいが、新緑と相まって渓流の良さが二重に楽しめる。






HOME