2001年



4月

4月10日  佐野川  気温20度  晴れ 
芦ノ湖に出かける予定だったが,F氏に急用ができたため川に変更。どこに入ろうかと迷ったが,陽気もいいので,入ったことのない所にしてみようとポイントガイドとにらめっこすること1時間。行ってみたいところがたくさんあって困ったものだ。そんな中,以前から近くを通るだけだった富士川の支流の佐野川に行ってみることにした。ガイドブックをみてもそのアクセスの悪さは気になるところだが,とにかく行ってみようと決めた。家を出るのが遅くなってしまったが,通い慣れた52号なので苦はない。

地図をみてもかなり奥へと入るらしいことはわかっていたが,実際に走ってみると想像よりはるかに奥深い川であった。富士川本流出会いからダムまでのコースもあるが、今回はダム湖の上ということで,道もかなり遠回りとなる。西乗という集落があるが陸の孤島という感じである。バスが走っているようだが,道路は数カ所で土砂崩れ痕がみられた。

チビアマゴ西乗の集落アタリから川の様子も良くなってきたのでここから釣り上がることにした。川は広いのでキャストはしやすいが、大場所といえるようなポイントは少ないので、活性が高く,瀬に魚が出ているような時でないと大きな釣果は期待できないかもしれない。といいながらも、今日はこの春一番の陽気だと思われるので,小さなポイントも一応チェック。すると小さな影が果敢にアタックしてくる。最初にかかったのはハヤであった。続いて15、6cmのアマゴがヒット。このあとも数匹同サイズのアマゴがヒットするが,納得サイズは出ない。魚影はあるので退屈はしないが、ここまできてこのサイズ止まりだと少し苦しい。3時間ほど釣り上がったところで、エサ釣り師に会う。4、5匹のアマゴをキャッチしていたが、サイズは同じだった。解禁直後に大分抜かれてしまったようだ。

途中100m程川の半分をブルドーザーがならしている部分があり,渓相が悪くなるが,左岸からの支流が合流するあたりから落差のある山岳渓流の雰囲気が出てくる。
合流点のすぐ上のポイントでヒット。寄せてみるとなんとイワナであった。サイズは18cm程とアマゴとそれほど変わらない大きさではあるが,この川にイワナがいるとは知らなかった。後で聞いた友人もイワナは放流はないので珍しい,天然物だろうということだった。このすぐ上で前を行くフライマンが目に入ったので,少し早いがイワナ終わることにした。水温も上がってきているので,イブニングが面白いかもしれない。でもここで日帰りイブニングは少し覚悟がいる気がした。しかし、入渓が楽で放流量も多い福士川や戸栗川があるので、アクセスの悪いこの川へは余程釣果が約束されないと関東からの遠征は見合わないかもしれない。地もとの人の川といった感じがする。でも個人的には結構気に入った川だった。






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