当会の教材作りに対する考え方です。 | |
作成の意図 | 演奏することにより、生きる勇気がわいてくるような楽譜作り |
愛好者の多くは「演奏できたという実感」を基に楽しみを感じ、生き がいを実感します。また、そうした喜びを感じ合う中に暖かい雰囲気 が生まれ教室内に楽しい会話が広がります。 この楽しい会話の中に「生き方を変え合う本当の学習」が存在しま す。上手に演奏できるということも大事ですが、それ以上にこれらの 生き方が変わるような学習展開に重点を置きそれを援助するために 作成しているのが当会の教材です。 |
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方策(1) | 演奏しやすさを第一に考え楽譜作成しています。 |
学習のための時間を十分に与えられた子供とはちがい、社会人は 仕事や家庭環境などの理由で練習する時間がそれほど多くありませ ん。ゆるされる練習時間は個人差も大きく、生徒間での演奏力にばら つきが見られるのも事実です。 そのような学習環境の中で上に書いたような学習展開を発展させる ためには「演奏しやすい教材作り」が必要になります。 |
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方策(2) | 演奏力(レディネス)に合った楽譜を作成しています。 |
生き方が変わるような学習展開を行うには、その時の生徒の演奏 力(楽器を操作する力、楽譜を読む力、他の人に合わせる力など)に 合った楽譜作成が必要です。 当会では入門者にはMMシリーズ、初級/中級者にはMSシリーズ 中級/上級者にはMシリーズなど楽譜を分類し活用しています。 さらに演奏力のそろった教室には日本最大流派である琴伝流から 大変立派な曲集が数多く出版されていますのでそういった市販教材 も積極的に導入しています。 |
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方策(3) | 肯定指導への発展 |
「そこは違うよ」という何気ない先生の指摘が生徒には自分が部分的 に否定されたと感じられます。それは「あなたはだめな人間だ」という 全体否定につながり、さらには「あなたは生きる価値のない人間だ」と いう人格否定へと展開します。それと同時に自分を否定する先生に対し 敵意や憎悪を覚えます。 これは心の深い部分(深層心理)での作用ですから通常表面には 出ません。表面(意識の部分)では先生を尊敬し感謝し喜びます。 これらのような相反する二つの心理反応が存在する環境は、生き 方が変わるような学習展開には不向きです。 そういった環境を作らないためにも生徒のレディネスに合った教材 が必要であり、さらに「あなたは生きる価値がある人間だ」というメッ セージを与えるような肯定指導の展開が望まれます。 |
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その他 | 自由な発想 |
上のようなきめこまかな普及活動は小規模で、なおかつ楽器製造 販売などのハード面の普及にたずさわることのない私たちのような会 の得意とするところです。 生徒が楽しいと感じ生きがいを覚え、楽しい会話が弾み「明日もが んばって生きよう」という元気がわいてくるような楽譜作りを目指し、 そのためには既成概念や世間体、メンツなどはどんどん捨て自由な 発想で新しいスタイルの教材を開発して行きます。 これらの考え方にご賛同下さる方がいましたら是非いっしょに協力 し合い生きる勇気がわいてくるような教材を作って行きましょう。 |
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最後に | |
当会で作っている教材がいちばん優れているとは思っていません。教材の内容も まだまだ不十分でさらなる研究を要します。当会の教材を誇示したり他の教材を否 定するするつもりもありません。他の流派でも優れた教材を数多く作っています。 ここでは当会の教室運営、教材作成への取り組み方を説明させていただきました。 上のような考えをご理解いただいた上で当会の教材をごらんいただければ楽譜にあ る数字符一つ一つの意味がより深くご理解いただけることと思います。 |