キリスト教 ひとくち Q&A 120-051031

質問:
キリスト教信者は、なぜ葬式のときに悲しむのでしょうか?


答え:
 私は、キリスト教の教えでは「神を信じる者は、亡くなったら天国に行って幸せになれると理解(誤解?)しているつもりです。それでしたら、結婚式以上に喜ばしいことで、笑顔で祝福すべきではないかと思っています。ですから、涙を浮かべて悲しむのが、よく分かりません。つまらない質問と思いますが、ご教示よろしくお願いします。

確かに、あなたがおっしゃるように、イエス・キリストを救い主と信じる者は永遠のいのち、天国への約束が保証されています。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです」と言うイエスのことばはその土台です。ですから愛する人の死に際しても希望を持つことが出来す。
 しかし、それでも人は葬儀の場で故人を思って悲しく思います。それは「死」そのものが悲しいのではなく、親しい人との「別れ」が悲しいのです。例えば、卒業・進学・就職・転勤・結婚などで身近な人と別れるとき、その人との交際が濃密であればあるほどまたその人が掛け替えのない存在であればあるほど、相手の人生の門出を祝いたいという気持ちがあったとしても、別れの寂しさや悲しさは抑えようもなく心に湧き出てきます。
それは人間としてごく自然な感情であり、決して不信仰な事ではありません。

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