親として子供に出来る最善の事は何か｡
｢若い父親のための10章｣(J･M･ドレッシャー著)より要約

(1)子供を楽しませること

  O･ワイルドは｢子供をよく育てる一番良い方法は､子供達を楽しくさせることである｣と言い､C･バックストンは｢子供に対する第一の義務は子供を楽しくさせることである｡もし､それが出来なかったら､彼等を悪くしてしまったのであり､これを償う方法はない｣と言った｡しかし現実を見ると､多くの親子は共に楽しんだり､笑ったり､遊んだりする能力を失っている｡
  子供達を楽しくさせ過ぎる事を恐れてはならない｡楽しさは全ての良い情緒が育つ苗床であり､血液循環を良くし健康にも良いというデータがある｡楽しさ(笑い)がないと､激しい怒りや緊張を生み､最も悪い事に情緒が未熟なまま萎縮し､いやな気質になる傾向性が高い｡家族旅行などで､親子そろって笑いあえる時には､子供を叱ることが少ない｡何故なら子供も機嫌が良く､言うことをよくきくからである｡