そこは天空の地にひっそりとたたずんでいたの、、、



　鳥のさえずり、水面を魚の跳ねる水音、渡る風の音、、、静寂だけが支配する世界
　水、空気、木々の緑、全てが澄み切って、雑踏からは隔絶された別天地、そう、まさに天国の森

　そこで、わたしは静流と同じ体育座りで、ただじっと湖を眺めて、、、
　ココロが洗われていくようで、何も考えず、ただ、その世界に身を任せて



　命の洗濯、、、これでイヤなこと、少しは洗い流せたかな
　ココロに刺さったトゲは取れたかな

　母は、ただ、あなたは感受性が強すぎるって、、、そうなのかな
　わたしに付き合ってくれて、ありがとうネ、お母さん
　一人じゃ、寂しくってとても来れなかったから、、、

　人生がフルコースだったら、、、そう今は、最後のデザート、それももう食べ終わり

　二人で食べ始めたつもりだったけど、二人のメニューは違ったのかな
　前菜、、、長すぎたね、美味しくなかったし
　でも、わたしの人生のメインディッシュってあったのかな、、、
　最後のデザートになって、やっとお互いの食べているものが分ったようだけど、その味までは分らなかったみたい
　結局、わたしは一人でフルコースを食べていたのかな、、、

　そう、だってわたしの人生のメニューだもの、誰にも分らないよね、それがどんなメニューでどんな味だったのかなんて
、、、分らないよね、誰にも、、、

　人によってものの感じ方って違う、、、それは分っていたと思っていたけど

　普通の人、何の障害も持たない人から観れば、障害やハンデを背負った人が、それを乗り越えて何かを達成するとき、たとえそれでその人の命と引きかえにしていても、それをただ普通に出来てしまう人から観れば、ただのなんでもない話、そう、ただの涙を乞うようなお話になっちゃう、、、そこにその人に感情移入出来なければ、、、その人と同じような障害やハンデを背負っていればなおさらそれは生涯忘れえない話になるのに

　障害を持った人がそれを承知で、ただ好きな人、愛する人への純愛を貫こうとしてそして逝ってしまったお話、それって何にも障害もハンデももってなくって、恋愛だって恋だって普通に出来る人にとってみれば、ただのつまらない純愛ドラマ、、、そうキレイな純愛だけでもイイじゃない、それダケでも、、、ただ意味もなく人を殺しあうドラマから比べれば、、、でも価値観が違うから、、、仕方ないんだよね

　誰かと同じ価値観で、感動したお話、物語を同じように感じられたらイイよね、ましてやそれが一番大切な人とだったら、、、

　わたしが楽しい、嬉しいと思うこと、それが相手にとっても楽しいのか嬉しいコトなのか、、、わたしが楽しいから嬉しく思うから一緒に行こう、やろうって、、、それってただの押し付けじゃないの

　わたしが感動したから生涯忘れえない物語だったから、一緒にって、、、でも価値観が違う、、、ただのつまらない話に付き合せちゃって、、、
　でもね、ただ、ただ、、、その物語の事、ばかにされたら、それは大切にしていた大事な宝物を踏みにじられたようで、とても悲しい寂しい、、、

　やっぱりわたしから求めちゃいけないのかな、きっと嬉しいだろうなって、感動してくれるだろうなって、、、そんなコト価値観の違う、何の障害もハンデも背負っていない人から観れば、いい迷惑だから

　何かもう、、、いいよって、、、何も望まないカラ、、、

　一週間遅れの父の日、あの子達がお祝いしてくれるって言うから
天使さんのお家に行ったの、ケド、、、

　暫らくぶりだったから、少し期待しちゃったんだけど、、、やっぱりそれがいけなかったのね
またまた、すれ違い、、、求めちゃいけないって、、、そう思っていたハズなのに、ダメだね

　お祝いで、あの子達は、ハヤシライスを作ってくれたけど、その間、わたしはずっと、スティと涙してた、、、
でもね、ダレも気付かないの、、、そう、わたしは嬉しく振舞っていればイイから、それで、イイから、、、

　週末から彼が来ていて、彼のお仕事の関係で、ずっとこちらだったから、わたしのお部屋にいてくれて、そう、同棲しているみたいだった、ぷち同棲☆



　週末は、お出かけとかして、楽しんでたけど、お仕事が始まる月曜からは、そう、ぷち同棲の始まり

　お仕事急いで切り上げて、お買い物してお部屋に帰って、急いでお夕食の準備、、、う〜ん、今晩のおかずは何にしようかしら、、、お仕事中も、お夕食の準備の段取り考えてたりして
　彼が、帰ってきて、お風呂入って、お風呂から上がる頃合いを見て、お食事準備して、、、彼が、オイシイねって、食べてくれて、そんな笑顔ながめているだけで幸せな気分になって、、、じゃあ、明日のお夕飯は、何にしようかしらって、そんなの考えているのが楽しくって

　ただね〜彼がいる間、キッチリ三食食べていたから、、、もう体重計が怖いのォ、グスン

　恋愛写真／もうひとつの物語、映画「ただ、君を愛してる」の原作を読んだの

　原作の中の静流は、映画の中の静流より、ずっと弱くって、もっと人間らしかった
静流への思い入れが、ますます強くなっちゃったナ

　わたしがね、死んじゃったんだって、天使さんの夢の中で

　昨日の夜、天使さんの夢の中で、わたしが死んじゃったんだって
動揺しながらわたしのお通夜に向かう天使さん、、、やっと理解できたのねって母に言われて、、、
みんなが集まってるお通夜の中、わたしに何のお洋服を着せてあげるか考えてて
、、、おぼえていてくれていたのね、わたしが死んだ時には、一番お気に入りのカワイイお洋服を着せてねって
あ、スティも忘れないでね

　でね、今朝、心配になって、電話してくれたの、天使さん
わたしの声聞いて安心したみたい
なんか嬉しいね☆



　でもね、わたしの死因は、心筋梗塞だったって、、、ほぇ、なんかオジサンくさくない、それって(>_<)
天使さんの中では、わたしが自ら行っちゃうっていうのは、無いみたいね

　わたしは、子供の頃から、人と馴染むのが苦手で、だから人を遠ざけ、ずっと一人ぼっちだった気がするの

　そんなわたしでも、ずっと一緒にいたいなって思う人が現れて、、、それが、天使さん
今では、わたしのコト、全部受け入れてくれて、応援までしてくれてる

　わたしが、女性になりたいって、キレイな女の人になりたいって、思うこと
それは、何のため、誰のため、、、それは、天使さんの為ではなく、たぶん、わたし自身のため

　女性は、誰か好きな人が出来ると、その人のため、キレイになりたいって思う
だから、恋している女の人はキレイなんだよね、きっと
恋する人のために、全てを捧げて、その人のためなら何でも出来るたとえ命さえもなげうって、、、

　わたしも自分の命をかけて女性をめざしてる、、、でも、そこには、純潔さは無いように思う
全てはわたし自身のため、そこに無償の愛は存在してない
だから、わたしはまだ本当の恋を知らないのかナ

　キレイになった静流の写真観て、デンキが走ったの
サナギが蝶に羽化するように、、、誇らしげに、でもまだ何処かに、不安もあわせ持つような、、、
ただ好きな人のため、、、かなわない凛とした美しさ



　素直で、純粋で、そんなココロを持って、わたしも、いつかは、羽ばたきたい、いつかはわたしも、きっと、、、

　母のお家で、母と一緒にＤＶＤ観たの
「ただ、君を愛してる」
　
　誠人くんの純朴さ、純粋さ、、、静流ちゃんの切なさ

　恋すると死んじゃう病気

　わたしは、恋の出来ない病気

　あなたは、この病気じゃなくって、キチンと女の子に生まれていたら、
今の人生とは、まったく違っていたでしょうね
あの大学にも行ってなくって、あの会社にも就職していなくって、、、
普通の恋をして、普通の家庭を築いて、、、

そして彼女にも出会えていなかったね
でもね、今のあなたがいるから、彼女とも出会えて、娘達にも恵まれることができた
良かったんじゃない

そうね、恋すると死んじゃう病気より、たとえ恋が出来なくたって、素敵な人と出会えて、
普通の恋愛が出来なくたって、人生を共にしたいと思う、大切な人と結ばれることが出来た
シアワセだよね、わたし
わたしは、わたしに、今のこのわたしに生まれてきて良かったよ
、、、お母さん



人より少しオリジナルなダケ、、、そんな静流が命を削って、彼のため、オトナのキレイな女性になる
ただ、純粋に、一途に、、、
そんな生き方の女性に憧れるナ

人より少しオリジナルなわたしも命を削って、女性をめざしてる
何のため、誰のため、、、分らない、ただ、そう、わたし自身のため

死ぬ気で、人を愛して、その人のために生きて
たとえそれで自分の命が尽きてしまっても
人を愛するコト、人はそのために生きているんだよね

　わたし、何やっているんだろう、、、

　天使さんのお家から、ホルの病院に行って、そのまま、母のお家へ
先週のお土産もあったしね

　天使さんのお家を出るとき、母が作ってくれたカワイイショートパンツはいて行こうって思っていたのに、ご近所さんが外に出ていたから、着替えし直して、Ｍモードの姿で、クルマへ
　病院へ行く途中、お着替えして、化粧直して、よし、これで、母にカワイイ姿見せられるぞって思っていたら、、、
母からケイタイに、今日、急に兄が来ることになったから、男の子の格好で来てよって、、、

　はぁ、、、また、お着替えか、、、母のお家へ行く途中、またクルマの中で、お着替えして、お化粧落として、髪を結んでＭモードへ、、、わたし、何やっているんだろう、、、クルマの中で、涙が止まらなかったよ

　ご近所の目があるから、ケジメをつけないと、、、それは分ってるよ、でもね、、、

　普通にお出かけして、普通に帰りたいよ、わたし、何だか悪いこと、人には見せられないコトしているみたいで

　わたしが、普通にいつでも、何処でも普通にしていられる、そんな日は、来ないのかな、ずっと、、、

日々日記 by Small Ocean