これからヒマラヤやゴーキョに行ってみたいと思う人に、私が初めてヒマラヤに行くために集めた知識や実際に行って得た情報を提供します。
初めて行く人には役立つと思われますので、大いに利用して快適なヒマラヤトレッキングを実現させてください。
・計画/コース選定 :カラパタールやゴーキョのトレッキングの特徴、必要な体力、時期などについて
・高山病 :最も気になる高山病にかかわる情報と、実際に体験してみた結果とアドバイスなど
・サポートスタッフ/日常生活 :現地でのサポートスタッフの体制とサポート内容、食事/トイレなどの状況
・準備/装備 :服装や装備についての情報とアドバイス
・その他 :その他の感想やトレッキング全体の印象とアドバイス
計画/コース選定 :カラパタールやゴーキョのトレッキングの特徴、必要な体力、時期などについて
分類 | 気になること・疑問点 | 行く前までの情報(質問・調査の結果) | 実際に行ってみて |
計画 /コース選定 |
カラパタールやゴーキョのトレッキングは体力はどのくらい必要か | 北アルプスとか南アルプスの槍ヶ岳とか北岳の経験があれば問題ない。秩父とか丹沢でも頻繁に行っていればこれでも問題ない。これから靴を買って、ザックを買って取敢えず高尾山に行ってみようというレベルでは難しい。それ以外の必要な条件はない。 | 左記のとおりである。特別な技術や体力は必要ない。ただし、昔若い頃山に登ったというだけでは難しく、日常的に山やスポーツなどで運動していることが望ましい。 |
計画 /コース選定 |
カラパタールやゴーキョのトレッキングはトレーニングは必要ないか | ヒマラヤのトレッキングはトレーニングをして体力をつけて出かけるというより、現在の体力やコンディションで行けるコースや日数のところに参加が通常です。 | そのためのトレーニングは必要ではないが、体力があるにこしたことはないので、自分なりの体力作りをすることを勧める。私の場合は日常的にスポーツや運動をしていて、2か月くらい前から週3日程度の走り込みと少し長めの日帰り登山を2回ほど行った。 しかし渡航直前のトレーニングは要注意です。走り込みをしすぎて出発の10日程前にふくらはぎの軽い肉離れをしてしまった。出発までになんとか普通に歩けるようになったが、トレッキング中常に爆弾を抱えているようで力を入れられず、心配でしようがなかった。 |
計画 /コース選定 |
カラパタールやゴーキョのトレッキングはタンボチェやターメのトレッキングに比べて、何が違うか。 | 日程が長いこと。標高が高いため高山病の危険が高くなること。ただし、一日の行程は変わらない。したがって、休みが取れて、体調がよくて、挑戦のモチベーションを持続できるなら、ゴーキョクラスに参加した方がよい。高山病は個人や体調で左右され、絶対かからないとは言えない。 | 左記のとおりである。厳しさと高山病の危険は高くなるが、日本のアルプス等の登山ができれば、あとは意欲さえあれば問題ない。なぜゴーキョクラスの方がよいかは景色がまったく違う。タンボチェやターメまではまだ人の生活圏内であるが、それを越えるとひと気のない別世界となり、雰囲気がガラっと変わる。山の眺めもまったく違う。 |
計画 /コース選定 |
ゴーキョとカラパタールどちらがよいか、この違いは | 両コースともそれぞれに魅力がある。カラパタールはエベレストに近づくが、ゴーキョとそれ程変わるわけではない。人気一番なので、シーズンには観光バスが着いたのかと思わせるように大混雑する。 ゴーキョはぐっと人が減る。西洋人に人気。滅茶苦茶に美しい氷河湖も魅力。 もうひとつゴーキョはカラパタールよりは日程に余裕があり注意すれば高山病にかかりにくい。徐々に高度を上げられしかも平坦で負担が少ないこと、ゴーキョの標高4790mはロブチェ4910mより低いなどが理由である。 |
エベレストを近くで見るにはやはりカラパタールだろう。しかし、今回はたまたま募集していた適当なコースがあったのでゴーキョにした。 高山病のリスクが少しでも少ないこと、静かな山旅と美しい風景に触れられることから、初めての場合はゴーキョを勧めたい。 しかし、次はカラパタールに行きたい。 |
計画 /コース選定 |
時期はいつ頃が最もよいか。3月の初めは早すぎて、寒くないか。 | 3月初めは雪が降る場合があり、その量によってはレンジョパス越えは中止して元のルートを戻る場合がある。 | 今回も出発の直前に雪が降ったと聞いたし、またゴーキョピークに登った日の午後一時的に雪が降り、レンジョパス越えができるか心配した。そしてゴーキョからレルモポカリにかけてはひどく寒かった。したがって、3月下旬に比べては寒いだろう。 しかし、天気は安定してよく、人も少ないため、寒さ対策をすれば逆に狙い目である。ロッジも人が少なく快適で穴場のシーズンだ。3月20日近くナムチェからルクラへ帰るころには、入山する人が絶え間なく列をなして登って行き、これからのロッジは大混雑するだろうと思った。 |
計画 /コース選定 |
石井スポーツとの共同開催ではないと日本人の添乗員はいないようだが、その場合にどういう形になるのか?安心できるのか? | ヒマラヤトレッキングの大半は添乗員は付きません。費用が高くなり、催行人数を最低でも10名以上でないと採算が合わないからです。現地のコスモトレック社は大津夫妻の経営する会社で、日本人のトレッキングと遠征隊しか扱いませんので、受け入れ態勢は全く心配要りません。お客様は飛行機の中だけサポートがないだけです。日本人乗務員が乗っていますので、それも心配ありません。 | 現地のスタッフだけで少し心配であったが、左記のとおりでまったく問題なし。コスモのスタッフは日本人をたくさん扱っており安心できる。ただし飛行機は日本人乗務員が常に乗っているわけではない。 |
計画 /コース選定 |
カラパタールやゴーキョのトレッキングは日程が長いため、二週間以上もトレッキングを続けて、本当に体がもつだろうか。毎日同じような景色を見て歩き続けるので、飽きて日本に帰りたくなることはないか。 | 実際に行ってみるまで解決できなかった疑問である。簡単に答えが出ないと思って質問はしなかった。 | 足の疲労、喉の痛み、軽い高山病、酸素不足による息苦しさ、そして厳しい寒さが続き、楽とはとてもいえない。しかし、トレッキング中は夢中であり、厳しい環境に体が適応するのか、それほど気にならなくなる。特にいえることは、毎日景色がどんどん変わるため、飽きるということはなく、次々に感動したというのが実感である。 |
分類 | 気になること・疑問点 | 行く前までの情報(質問・調査の結果) | 実際に行ってみて |
高山病 | このプランは通常18日間の所16日間と縮まっている。18日間の日程ではナムチェからゴーキョまで5日間(ポルツェ・テンガ、ドーレ、マッチェルモ2泊で合計4泊高所順応あり)の所、3日間(ポルツェ・テンガとマッチェルモの2泊、高所順応なし)となっており、大丈夫か心配 | 旅行社の説明は以下。 ナムチェ・バザールからゴーキョまでは通常3日間です。特段に厳しい状況ではありません。 9日目に予備日を設けてありますので体調が過ぎれない場合はこの日を活用することになります。 18日間の日程で、お客様からゴーキョまでまどろっこしいという意見(時間取りすぎる)もチラホラあります。 一方本によると以下のように書かれている。 ナムチェからゴーキョまでは最低3泊必要であり、それ以上早くゴーキョに着く日程は高山病にかかる危険性が高くなると書いてある。3泊は通常ポルツェ・テンガ、ドーレ、マッチェルモに泊まる。ここでは高山病による死者がしばしば発生している。原因はなだらかな道のため早く走りすぎ、ついつい高度を上げることである。 |
今回ポルツェ・テンガ(3680m)から一気にマッチェルモ(4470m)まで行った感想は、はじめての4000mを超え、景色をみながらどんどん高度を上げていくという感じであった。行程は長いため疲れたが、疲労困憊という感じではなかった。ドーレ、マッチェルモと2泊すると1日の行程が短くなり、体調が良い場合には物足りないと感じるだろう。 しかし、このマッチェルモへの途中、高度のためか頭がすこしフラフラしたのと、夜に次項に示す軽い高山病と思われる症状が発生したことから、やはりリスクがあったと思う。スタッフのサポート、特にゆっくりゆっくり登らせる指導のおかげで、うまく乗り切ることができたと考える。 |
高山病 | 高山病は誰でも少なからずかかるというのは本当か | 高度障害(高山病)は個人差がある。軽度の高山病は頭痛、軽い不眠、軽い食欲不振、軽い息切れといった程度で対症療法と高度順化でトレッキングの継続が可能なもの。中程度の高山病は300メートルから1000メートルの下降、重度の高山病は緊急下山が必要。標高4000メートルを超えるとほとんどの人が最低軽度の高山病の症状がでるということ。 |
マッチェルモの夜に以下のような軽い高山病の症状が発生した。私の場合まさしく4000mを超えて発生しており、高度順応の過程で誰でも少なからずかかるというのは本当のようだ。 夜、寝ても心臓がドキドキし、呼吸も早くつらかった。頭も少し重く、なかなか眠れずに困った。3時ごろまで寝付かれない状態が続いたあと、トイレに何回も行っているのに水を飲んでないことにはっと気付き、急いで水を飲む。その後少しだけ眠ることができた。次の日の朝はかなり眠かった。 トイレに行った後必ず水を飲むことを忘れていたのは、高山病のせいで頭が回らなくなったのかもしれない。注意した方がいいと思われる。 |
高山病 | 高山病の予防はできないのか。 | @1日に高度を大きく上げない、Aゆっくり歩く、B水をよく飲む、C暖かくする、D食べ過ぎない、Eダイアモックス内服、Fその他(禁酒、禁煙、昼寝をしない等) 水は一日3リットル位飲むようにと、またダイアモックス内服方法については、出発前のミーティングで詳細な説明があった。 |
左記をほとんど実行したので、トレッキングを継続できないような高山病にかからずに済んだと思う。@は少し違反、Bは少し忘れそうになったのは前項で説明したとおりである。Eのダイアモックスはサーダの勧めによりルクラの夜からレルモポカリの夜まで夕食後に一錠の半分を欠かさず飲んだ。この薬のせいで排尿が促進され、夜トイレの回数が増えるのにはまいった。高山病対策として、この夜のトイレに慣れなければならないことはヒマラヤの宿命だと思う。 |
高山病 | 富士山に行くことは高山病の対策になるか。 | ヒマラヤに行く前に富士山には3回ほど登っていた(いずれも日帰り)。1回目はきつく頂上でフラフラとなり軽い高山病の症状が出たが、2回目からはその症状がなくなったので、富士山の高さには体が適応できたと考えていた。 | 今から思うと適応できたというのは間違いである。理由は富士山の登頂の間隔は一年以上たっており、これでは順応の効果はなくなる。富士山に行ってすぐにヒマラヤに行くのであれは効果はあるかもしれないが、ヒマラヤの時期は春先なのでその前に富士山に登ることは一般的に無理である。 しかし富士山は高山病が十分発症する高さなので、自分の体質が高山病にかかりやすいかどうかを調べる目的で富士山に登ることは意味があるだろう。 なお、1回目の富士山では高山病のことを知らなかったので、フラフラになった頂上で仮眠を取ってしまうという、高山病対策で絶対やってはいけないことをしてしまったことを覚えている。よく大丈夫だったと思う。 |
高山病 | パルスオキシメータを遂行し、酸素飽和度を測るとのことだが、簡単に測れるのか。どのタイミングで図るのか。 | 使い方は参加者全員に配られる冊子に説明があった。しかしこの説明だけではよく分からなかった。 | パルスオキシメータはサーダが持っていて、毎日朝食と夕食の前に全員の酸素飽和度を測定してくれた。高度が上がるにつれて、酸素飽和度は下がってきたが、全員危険域の70%台まで下がることはなかった。これだけで高山病は判断できないが、判断材料の一つとしては有効であり、これで監視してもらうことは安心材料である。 |
分類 | 気になること・疑問点 | 行く前までの情報(質問・調査の結果) | 実際に行ってみて |
サポートスタッフ/日常生活 | サポートしてくれる人はどのくらいの人数でどういう人か、どういうサポートをしてくれるのか。 | 今回はメンバ3人に対して、サーダー1人、アシスタントガイド1人、コック/キッチンスタッフ4人、ポーター4人程度の構成だった。なお、宿泊はテント一泊以外はすべてロッジであった。以前はテントが多かったようだが、最近はロッジが整備され、大半はロッジ宿泊のようである。 | |
サポートスタッフ/日常生活 | スタッフのメンバは日本語は通じるのか。 | サーダは日本語が通じる。 | サーダのバルクさんは日本語ができた。日本に少し住んで勉強したとのことで、日本のこともよく知っていた。コスモトレック社の徹底した教育に感心する。他のサポートスタッフは通じないが日本人に慣れているようで、英語のカタコトでまったく支障はなかった。皆まじめて親しみやすいメンバであった。 |
サポートスタッフ/日常生活 | 現地での日常生活は | 富士国際旅行社のホームページのトレッキングライフ参照。 | ホームページではテントの宿泊の様子を載せてあるが、前項で述べたように、今はロッジ中心である。したがって、朝はスタッフがモーニング・ティーと洗面用のお湯をロッジの部屋まで持ってきてくれる。すごくうれしいサービスだった。 |
サポートスタッフ/日常生活 | 現地での食事は | 富士国際旅行社のホームページのトレッキングライフ参照。 | 食事が日本食中心であることもうれしい。こんなものが出てくるの?とびっくりすることが多かった。種類や量も多く、食べきれないことがほとんど。高度や疲れの影響で食欲がないときも、食欲をそそるようなメニューを出してくれる。高山病は食べ過ぎないことだが、この食べ過ぎないようにセーブするのが難しかった。 |
サポートスタッフ/日常生活 | 現地でのトイレは | 富士国際旅行社のホームページのトレッキングライフ参照。 | トイレもテントでないのでロッジ内のトイレを使う。トイレは水洗ではないが、きれいにしてあり、思ったより気にならなかった。水を入れた壺が置いてあり、その水で流すものが多かった。ゴーキョのロッジも二階のトイレを改築中であったり、今はトレッキング客の印象をよくするためにトイレに力をいれているようだ。今後もよくなるだろう。 |
サポートスタッフ/日常生活 | 水は | 水はミネラルウォーターを飲むこと。ミネラルウォーターは宿泊のロッジやトレッキング途中のバッティでも容易に購入できる。 | ミネラルウォーターをそのたびに買うのは面倒だと思ったが、実際には朝食と夕食の時に、食事のお湯をポットに入れてもらえるので、ほとんど買わなくてすんだ。買ったのは2回くらいだった。食事のときは十分飲み物を用意してくれるので、この水は行動中と就寝中に飲むためだ。 |
サポートスタッフ/日常生活 | ポーターに預ける荷物の重量は何キロまで可能か | 最大15キログラムですが、10キロ位におさめて下さい。是非、全体を少なくまとめてください。 |
重量を測ることはないのであまり気にしなくてよい。使わないものはできるだけポータに預けて、自分の荷物を軽くした方がよい。 |
サポートスタッフ/日常生活 | ロッジの部屋、ベッド、寝具は、またテント泊の場合は | 3〜4人用のテントを二人使用、スペースはたっぷりです。 | ロッジの部屋はすべて二人部屋。ベッドが二つ置いてあるだけで、スペースは狭いが寝るだけなので気にならない。寝具は、トレッキング開始時に一人専用の寝袋を与えられ、それをポータが運ぶ。寝袋は厚く、中にインナーの袋が入って二重になっていて、寒さにある程度耐えられる。しかし、4000m以上の夜や、テントでは寒く、重ね着、湯たんぽ、カイロなどの対策をすることとなった。標高が低いロッジではベットに毛布が付いている場合があったが、ないものと思った方がよい。 |
分類 | 気になること・疑問点 | 行く前までの情報(質問・調査の結果) | 実際に行ってみて |
準備/装備 | トレキングの服装と装備は | トレッキング中は、下はトレッキングパンツ、上は厚手の山用のシャツ、その上にフリースを着た。寒いときはその上に防寒着のジャケットを着た。 | |
準備/装備 | 3月の現地の寒さはどの程度か | 好天の強い日差しや標高が低いところは暖かいが、3000mを超すと冷え込み、朝夕は氷点下となる場合がある。4000mを超すとみぞれ、ヒョウ、降雪の可能性が高まり(降雪量は少ないのでトレッキングは継続可)、夜間は氷点下になる。 | 左記のとおりであった。ゴーキョに登った日の午後に雪が一時的に降ってレンジョパス超えができなくなることを心配した。4000mを超えると朝夕と夜はかなり寒い。夜寝るときに携帯カイロが役にたった。 |
準備/装備 | 防寒着はどのようなものがよいか | 行動中はライトジャケットと中間着(フリース、厚手のシャツなど)で調節、寒さが厳しい時はダウンジャケット(必ずしも必要なし)、さらにレイン・ウェアや重ね着で工夫し、たくさん携行しないでください。 他に毛の帽子、手袋、バンダナ類がほしい。 |
荷物が重くなるためダウンジャケットを持っていかず、モンベルのアルパインサーマシェルジャケットだけを持って行った。このジャケットは軽くて保温性も強く、行動中は非常に役にたった。朝夕寒さが厳しいとき、ダウンがあればと思うときがあったので、できればダウンをポータに持たせてロッジ用に持っていくとよいと思う。他の防寒具はすべて必須アイテムである。バンダナではないが、防寒用に首にまくもの(名前は忘れた)をもっていったがこれも役にたった。手袋は行動中に常に持つものと、寒い時に使う厚手のものを二種類用意した方がよい。 |
準備/装備 | 旅行荷物の入れ物はスーツケース(トランク)はこれ自体が重いので20kg以内にするのが苦労するとあるが。 | トランクでもそんなに重くないだろう、もし入らなくても機内持ち込み荷物に入れればよいだろうと思って心配しなかった。 | 行く直前になって重量を測ってびっくり。トランクはそれだけで7kg位あり、それを除くと13kgしか入れられずにすぐ20kgオーバとなってしまった。大型スタッフバックなどは準備してなかったので間に合わず、機内持ち込み荷物に回すがそれでも入りきらず、準備した荷物を減らさざるを得なかった。最終的にダウンジャケットとカトマンズでの観光のための服装を持っていかないことにしてギリギリ20kg以内となる。また、帰りもお土産などが増えたため、20kg以内にするためにホテルで苦労する。このときは、他の仲間に荷物を持ってもらって解決。他の仲間は二人ともヒマラヤの経験があったためか、トランクは使用していなかった。期間の長いトレッキングの場合は旅行社のいうとおりスーツケース(トランク)はやめた方がよい。 |
準備/装備 | 荷物の重量20kg以内というが、これを超えた場合は機内の持ち込む荷物に入れるとあるが、この制限はあるのか。 | 調べたところ、その航空会社によって、制限が決まっているようだ。しかし、余程大きくなければ問題なさそう。 | 飛行機内の座席の上の荷物入れに入らないような大きさだと無理そうである。これ以上はよく分からない。 |
準備/装備 | 半袖シャツは必要ですか? タイツは持ってないのですが必要ですか? 行動中の下着の替えは持ちすぎないようにとあるが、3〜4毎程度はかまいませんか? |
半袖シャツはお持ち下さい。カトマンドゥでの滞在の際に暑ければ便利ですので、ホテルに残して置いたらよいと思います。 下着は3〜4日で一式。タイツは絶対に必要です。行動中の予備を含め2セットご用意下さい。速乾性など石井スポーツなどで購入をお奨めします。 |
左記のとおりにしてうまくいった。カトマンドゥはトレッキング中とはまったく違い、日本の6月くらいでかなり暑かった。 下着は速乾性のものを使った。また保温性のタイツと長そでの下着は、夜寝るときに寒さ対策として役にたった。 |
準備/装備 | マスクはどういうタイプがよいですか?花粉用のマスクなどいろいろあります。利用ケース、目的がよく分かりません。 | 立体型がいいでしょう。高所では異常に乾燥するのと高山病の影響で咳きが出やすくなります。就寝中にマスクをつけるときもあります。 | 山中では寒さと乾燥対策以外に土埃がひどく、風が強いときなどもマスクが役に立った。 |
準備/装備 | 水筒とテスモスは | 水筒は1リットル以下、テスモスは0.5リットル程度。水筒はミネラルウォータ入れ替え用、お湯を入れて湯たんぽ兼用。テルモスは疲労や食欲不振時に水よりお湯がベスト。 | 0.8リットルのラーケンの水筒と、0.5リットルのテルモスを持って行き左記のように使った。スポーツドリンクの粉末を持って行き、水筒にスポーツドリンクを作って行動中に飲むとよい。 |
準備/装備 | 軽アイゼンはどの程度のものがよいですか? |
6本爪をお持ちでしたら疎の方が良いです。10本爪でも構いません。 | 4本爪の軽アイゼンは少し心配なので、6本爪を持って行ったが、使う機会はなかった。 |
準備/装備 | 充電器はどのくらい使えますか |
ナムチェ・バザールで使えるだけです。 チャンスは一晩ですが、出発間もないので電池はまだ消耗していないと思いますので、充電するかどうか。 |
ホテル用に携帯とデジタルカメタの充電器を持っていき、ホテルに置いておいた。ホテルでは携帯が使えて、海外ローミングで日本に電話やメールができた。 |
準備/装備 | カメラの電池は | 低温に強リチウム電池を十分な量遂行する | デジタルカメラの電池を5個くらい購入して持って行った。カメラは省電力モードにして電池の消耗を減らした。また、2GBのメモリカードを2枚もっていったので、多くの写真や動画を撮ることができた。電池は純正のものは高いのでネット販売で安い互換電池を購入するとよい。 |
準備/装備 | テントサイト、ロッジで使用する衣類は持っていってよいですか(寝巻きと兼用したい) | 寝巻きはカトマンドゥのホテル用です。 山中では寝巻きとしては通常持参しません。 寝る前に着替えをしないということですが、その点はご自由に判断下さい。 |
全員ロッジ用の着替えを持ってきていた。ポータに持たせればよいので、あった方がよい。ロッジに到着して着替えをすると気持ちがよかった。 |
準備/装備 | カトマンズの服装は日本と同じでよいですか(気温は同じと考えてよいか) | 朝晩少々冷え込みますが、暖かいと思います。 |
カトマンズの観光用の着替えを持ってきた方がよい。私の場合は重量制限のためトレッキングの服装で代替したが、他の二人は持ってきていた。 |
準備/装備 | 医療品で必要なもの | 頭痛薬、風邪薬、胃腸薬、下痢止、日焼け止めクリーム、目薬、のど飴。 サングラスも医療品ではないが日差しが強いので必要 |
左記の医療品はすべて必要だ。 |
準備/装備 | その他 役立つものは | サンダル、ウェットティッシュ(ボディティッシュ) | 二週間近く風呂に入れないので、ボディティッシュが役に立った。ウェットティッシュの大きなもので頭から体全体をふくと、さっぱりと気もちよくなり、体が痒くならなくて済んだ。 また、筋肉疲労のスプレーや軟膏があった方がよい。私はマッサージオイルを持参し、ロッジで疲れた足をマッサージした(肉離れの予防の意味もあったが)。 |
準備/装備 | 嗜好品のお菓子類は現地ではまったくでないのですか? | 売っておりますが、無いと思ってください。 品質は安心できません。 お菓子、補助食品、好みの食品 |
行動中やロッジに到着した時のティータイムで、ビスケットなどの嗜好品が出た。行動中のティータイムは、一日の行程が長いときだけだが、ロッジ到着のティータイムは毎日あったと思う。私は嗜好品として、チョコレート、あめ、ソイジョイを持って行った。 同伴の仲間がふりかけを持ってきていて、食事のときに使わせてもらったが、食欲のないときなど非常によかった。 |
分類 | 気になること・疑問点 | 行く前までの情報(質問・調査の結果) | 実際に行ってみて |
その他 | カトマンズで観光をしたいが、このアドバイスは | 現地に行ってコスモトレック社の人が対応してくれるので、その時に相談すればよい。 | トレッキングが終わってカトマンズに帰ってきたとき、ホテルでコスモトレックの社長の大津さんに相談。サーダのバルクさんにできたら観光の案内をしてほしいと話をしたところ、快く引き受けてくれた。その後コスモトレック社の事務所に挨拶に行ったが、みなさん友好的で雰囲気もよく、大変印象のよい会社でした。 |
その他 | 個人で参加しようと思っています。ホテルは個室というのがありますが、ロッジやテントは一人はできないのですか | テントは一人部屋の設定が出来ます(概算で1日あたり千円位です)。しかし、ロッジは原則一人部屋使用は引き受けていません。 山中のロッジは都市からの通信手段がなく、宿泊地に到着してからガイドが宿泊先と交渉して決めます。極くまれに天候悪化などでロッジが混雑した場合に、2人部屋に3人とか、大部屋に共同宿泊(ドミトリー)になる可能性がありますので一人使用を保証することが出来ません。 但し、現実問題としてそのような混雑に遭遇する可能性は低いのでお客様から部屋を確保できない場合は2人部屋利用をお願いする条件で、ロッジの一人部屋を提供することは可能です。費用は宿泊地で異なりますので、一概には言えませんが1泊1〜1.5千円程度かと思います。どうぞ、遠慮なくお申し出下さい。 |
結局ロッジの一人部屋は要求しなかった。 ロッジの部屋はすべて二人部屋(ベッドが二つ)で三人グループのため、毎日二部屋割り当てられ、だれか一人が一部屋使う形となった。このため、三人の中で一人部屋となる人を順番に回していくこととした。結局3日に一回一人部屋となったが、たまに一人でゆっくりできて快適であった。 長いトレッキング中は、一人部屋になることも気分転換できていいと思う。ただし、左記のとおり必ずしも一人部屋がとれる保証はないが。 |
その他 | 二人部屋の場合、相手の組み合わせはいつ決まるですか?その組み合わせは旅行中に常に同じなのか、途中で変わる のかですか? |
出発10日位前にお届けする最終ご案内でお知らせします。組み合わせは旅行中は変わりません。 |
前項のとおり、二人部屋の相手は自分たちで順番に回すように決めたので固定ではなかった。ただし、これは、三人という小人数だからであり、大人数のパーティーの場合はこのようにはいかないだろう。 |
その他 | エベレスト付近の山の地図が事前にほしいがどうすれば手に入るか |
石井スポーツ(本店)に少し置いてある(担当の中野さんが納品しているもの)。なければ在庫としてもっており、譲ってくれるとのこと。 | 担当の中野さんに譲ってもらった。現地で買うこともできるが、面倒なので事前に調達した方がよい。 大きな書店などを探したが、トレッキングの地図はあまりなかった。今回のように旅行社に相談した方がよい。 |
その他 | その他の感想 | − | フランス、ドイツ、アメリカ、中国、韓国と非常に多くの国の人がトレッキングしており、ロッジや山中は国際色豊かである。山であいさつからロッジでの会話まで、外国人と自然に交流ができることは予想外のことであった。共通の山の話題があり、私のように英語が苦手でもカタコトで話ができ、英語の練習にはもってこいである。 |
その他 | レンジョパスの印象 | − | レンジョパス越えは情報が少なく、写真を見ると岩場で切り立っており、また雪が降ると危険でレンジョパス越えを中止するということから、少し不安に思っていた。 しかし、パスはまったく危険ではなかった。パス近くになると結構なだらかになり、また反対側も切れ落ちているが、しっかりした広い石段が組まれているので、余程雪が積もらない限り危険ではないと思った。 レンジョパスの向こう側はロッジがないのでテントとなったが、新しいロッジがいくつか建設中であり、今後この付近のトレッキングが便利になり人気がでそうだ。ロッジが整備されたらもう一度今度は逆コースで行ってみたいと思っている。 |
その他 | ゴジュンバ湖の印象 | − | ゴジュンバ湖に行く日は予備日と聞いていたので、ゴジュンバ湖付近に散策にいく程度に考えていた。エベレストが見えるとは聞いてはいたが、昨日のゴーキョからの眺めほどではないと思っていた。しかし、実際はこれまでのエベレストとは違い、ゴジュンバ氷河の先端を目の前にその向こうにチョー・オユーからギャジュンカン、エベレストと8000m級の山々が豪快に連なる様子は予想外で驚きの一言であった(ホームページのトップページのパノラマ写真)。私にとってはこの眺めが全行程の一番の眺めとなった。ゴーキョの目玉として日程に組み入れるなどもっと宣伝してもよいと思う(内心あまり教えたくないが)。 |
その他 | ゴーキョのトレッキングの印象 | − | 今はいい思い出しかないが、トレッキング中は喉の痛み、軽い高山病、酸素不足による苦しさ、そして厳しい寒さで、いろいろな面でがまんが強いられる。しかし、それらを乗り越えて見れる雄大な景色は本当にすばらしく、またトレッキング仲間・スタッフとの交流も他では得られないものであった。スタッフはよくサポートしてくれるため、自分のことだけに集中することができ、基本的な体力と意欲と体調管理さえしっかりできれば誰でも行くことができると思う。 ただし、高山病については、年齢、強者弱者、登山経験の有無が高山病になりやすいかの指標にならず、いままでの生活歴や体質的要素が大きいという。従って、高山病を予防する対策を実行し、かつスタッフのいうことをよく聞き、あとは天にまかせるだけである。 |
その他 | カトマンズの印象 | − | ひと時代前の日本という印象で、町全体が埃っぽく、正直いって汚いという感じである。町は人でごったがえし、道路も車が入り乱れている。その中に古い寺院が点在しており、それらが生活の中に溶け込んでいる。したがって、京都みたいに整然と整備されてないため、とてもきれいとは言えない。しかし、一回行ったことのある仲間の一人が、日本に帰ると、この埃っぽい雑踏の雰囲気がもう一度来たくなるんだといっていたが、今まさしくそのように思えるのが不思議な所である。 |
※参考文献
ヒマラヤトレッキングの本をいろいろ入手して調べたが、その中でも有効であった本を以下に紹介します。ともにamazonに在庫があります。
−魅惑のエベレスト山域 トレッキングとピークへの誘い
著者:小笠原 寛 発行所:牧歌舎
ゴーキョ、カラパタール、レンジョパスなどのトレッキングや高山病のことがよく書かれている
−団塊諸君 山もいいぞ 夢と勇気とサムマネー
著者:大野剛義 発行所:日本経済新聞社
バリバリの銀行員が60才から山をはじめ69才にゴーキョに登頂し、いろいろな面で山に感化される話。