HEAVY HEAVENの素敵な過ごし方
'05.11.07 作成
何かあったらこれを吹くと良かろう 〜いまさら「安楽椅子探偵、再び」の感想文〜
いや〜、こんなミステリーが密かに放送されてたのね。ミステリー好きとしては若干悔しい(さめざめ・・・)。堺さん、教えてくれてありがとう(爆)。
堺さんが出演しているこの「安楽椅子探偵、再び」はシリーズの第2弾として、ABCテレビの深夜枠で放送されました。ミステリー界の巨匠、綾辻行人さんと、有栖川有栖さんによる「挑戦状つき」ミステリードラマで、「出題編」と「解答編」の2回にわたって放送され、視聴者には「出題編」と「解答編」の間に数週間の「推理する時間」が与えられ、解った人は犯人の名前とその犯行理由をハガキに書いて送るという視聴者参加型ミステリーだったようです。ただし、ただ犯人と犯行理由を当てればいい、という訳ではなく、「ナイスでエレガント」な解答でなければならなかったらしいです。
かなり細かい部分にヒントが隠されているので、ビデオが擦り切れるまで何回でも見たという方もいたそうです。
「安楽椅子探偵、再び」の「出題編」のあらすじをサラッといいますと・・・。
あるアイドルとその撮影スタッフが写真集の撮影の為に山奥のペンションに訪れた。が、その夜、そのアイドルが何者かに殺された。
日頃からアイドルの横暴さに振り回されていたスタッフ全員に殺害の動機は十分にあった。
夜半から降り続く大雨による土砂崩れで、町へと続く道路は寸断されてしまって逃げ場はない。
犯人はペンション内の誰なのか? その動機は・・・。
・・・ってな感じです(またサラッと(苦笑))。
ミステリーの作りとしてはとてもオーソドックスです。登場人物それぞれが犯人と疑われても仕方ないだけの要素がちりばめられているので、犯人を絞り込むのは意外と難しいです。
堺さんの役どころは、傲慢ちきなアイドル・葉村ナオに振り回されまくる専属スタイリスト、村瀬優くん。荷物は全部持たされるし、飲み物のフタまで開けさせられるし・・・とメチャクチャ立場が弱い人です。何故かは分かりませんが、何となくオネェキャラです(苦笑)。一応スタイリストと言う事で、ちょっと細めの黒いフレームのメガネ(中のレンズが黄色(^^;))とか、ベージュのマオカラーのスーツとか、ブルーのシルクのパジャマなんぞを着とります(^^;)。
とにかく細くてカワイー! オネェ&立場弱いキャラが妙にはまってます(苦笑)。
ついこの間のエッセイで「霊」などは「みえない」人だと言っていた堺さんは、この作品では「みえる」人を演じています。オーバーリアクションで霊におびえる姿が笑えます。あとカメラマンアシスタントの笛木くんが余興としてやるテーブルマジックに若干役を忘れた風に喜ぶ姿とか、雷怖がっちゃう姿とか・・・カワイイです。
「出題編」よりも「解答編」のはじけっぷりが私は好みです(苦笑)。
ミステリー好きの血が騒いで、「出題編」を見てから暫くは「ナイスでエレガント」な回答を目指して頑張ったんですが・・・。見事に外れました(T-T)。いいとこまではいってたんだけどなぁ・・・。あぁ悔しい。ちょっと考えすぎました(^^;)。綾辻さんも語っていましたが、犯人に近づくには、犯行理由を深読みしすぎないのがポイントです。
特典映像にはミステリー界の著名人3名による推理と、証拠物件などの映像がありますので、それを何度も見直してぜひ「ナイスでエレガント」な回答を目指してください。