ＨＥＡＶＹ　ＨＥＡＶＥＮの素敵な過ごし方　

'04.08.13　作成

　ちゅうちゅうちゅう？　〜いまさら「Ｖａｎｐ　ｓｈｏｗ」の感想文〜

　以前、表の「よもやまな日記」にて、理性が働いたんだかどうだかわからん状態で購入した「Ｖａｎｐ　ｓｈｏｗ」のＤＶＤを見ての感想文でございます。
　

　歌好きでとんでもなく陽気な５人の男達＆一人の女性が繰り広げるホラーコメディー、ということで、セリフでクスッと（と言うか爆笑と言うか(^^;))させといて、何気に「こえ〜」と思わせる、という、いかにも三谷さんらしい作品ですね。
　冒頭の５人が車の中で怪談話をする場面は、セリフなのかアドリブなのかのギリギリ感が絶妙でいいですね。あの坂東さん（佐々木蔵之介）の話は冷静に考えたらこえ〜よなぁ(^^;)。あと島くん（堺雅人）の「二枚潮、二枚潮！」が好きです（爆）。

　駅員さん（手塚とおる）が電話で怒られるシーン。あのだんだん小さくなる「はい、すいません」が身に詰まされる感じがしていいなぁ。ヘタな言い訳をして余計相手を怒らせるところ辺りも（笑）。

　すごく月並みなんですが、それぞれの役者さんの演技力が素晴らしいですね。特に伊藤俊人さん。しりとり歌合戦みたいなゲームでさえきちんとメモする「真面目で几帳面で融通の利かない男」がハマリまくってます。ホントに惜しい人を亡くしたもんだ・・・。

　吸血コウモリに襲われたせいでああいった「病気」になるかどうかは別として（笑）、島くんがああいう立場（一人だけ「病気」になっていない。しかし、周りはそのことに気付いていない）に置かれるってぇのも条件違いでは良くある話ですな。それでもみんなと運命共同体として行動していきたかったのに、１人違う立場の人間（今回の場合は小田巻さん（松尾れい子））が入ることによってそれが脆くも崩れ去ってしまうってぇのもまた良くある話です。
　きっとそういう深いテーマが根底にあるんでしょうね。・・・ってそうかな？　多分違うか？（笑）

　さあ、新たな運命共同体に見初められてしまった島くんの運命やいかに?!

　この作品自体は１９９１年が初演だったようです。その時は演出家の池田成志さんと三谷さんが役者として出演されたそうです。
　その時の映像って残ってないのかなぁ？　ゼヒ初演と見比べてみたいんですが・・・。
　さて、１０年後に戻ってくる彼らは２０１１年にやって来てくれるのでしょうか？

　予定調和な余談ですが、ＤＶＤの特典映像の堺さんがヒジョ〜に可愛いです（爆）。