'03.07.07 作成
第66回都市対抗野球 静岡予選
ドームへの道につながっているか?レポート
〜ヤオハン編〜
其 の 壱 ヤマハ VS ヤオハンジャパン
静岡一次予選 at あしたか球場 6月3日 (Sat)
まずはあしたか球場について。“愛鷹”と書いて“あしたか”。沼津市内でも山奥・・・もとい、風光明媚な高台にある。天気がよければ、内野スタンドの最上段からは、駿河湾だって一望出来ちゃったりする。
両翼98m、センター122m・・・とかなり立派。5〜6年前に改装された(だったよなぁ(^^;))だけあって、とっても綺麗な球場なんだが、悲しいかな、バス路線が確保されてない(-_-;)。だいたい、一日に3本、それも土、日、祝祭日のとんでもない時間にしか走らないようじゃ、ないに等しい。もし来るとしたら、沼津駅、もしくは沼津から御殿場線というローカル線(笑・・・自分からいってどうする(^^;))に乗り換えて、大岡or下土狩駅(沼津から1つor2つ目。どっちからの方が近いかなぁ・・・。どっこいどっこいだとは思うけど(^^;))からタクシーで来る、しかないだろうな(もしかしたら3000円弱くらいかかるかも?)。静岡県内では天下一品不便な球場だと思うワ(私のウチからはそんなに不便ではないんだけどね(^^;))。
試合予定時刻は13:30.ウチからだったら車を飛ばせば50分弱で行ける。しかし、前の2試合はクラブチーム同士の対決。「もしかしたら・・・」の思いから、2時間前に家を出た。それなのに・・・。
12:30ちょっと前に球場へ入ったにもかかわらず、試合はすでに動いていた(;_;)。私の上の席に座っていたおじさんも「来たときにはもう始まってて・・・」なんて話をしていた。開始はいつだったのかなぁ?
ヤオハンは、どうやって取ったのか初回に3点を挙げていた(翌日の新聞にも載ってなかったので、未だに分からない(T-T))。
そしてその裏。先発は大饗くん。投げているのを見るのは、去年の日本選手権の1次予選の時以来。ちょいごヒイキの村井は「まぁ、大饗くんが投げてる!」と喜んでいたのだが、ジュースを買って席に座るまでの間にあれよあれよと同点にされて、2番手の長尾くんにマウンドを譲ってしまった(-_-;)。
ヤマハの勢いはとどまることを知らず、更にあっという間に2点を追加され、あっさりと逆転を許してしまう。トホホ(;_;)。
3回。この回の先頭バッター・永吉くんが、とっても不安定なヤマハの先発・青柳くんから、打った瞬間に思わずスタンドから「入った!」の声が上がったHRをライトへ放った。更に羽山さんの2塁打を足がかりに中山(輝)くん、原くんの連続タイムリーで逆転!!・・・したのだが、その裏、すぐに1点返されて同点(^^;)。
押せ押せムードのヤマハは5回、2アウトから松田くんがレフトへ3ランを放って再度逆転。さらに、山路さんのソロホーマーでダメにダメを押して、終わってみたら11−6と言う大差でヤマハが2次予選進出1番乗りを果たした。
3回以降、ヒットは打つもののあと一本が出ないヤオハン打線(-_-;)。あ、打線と言えば・・・。
1番・大曽根、2番・永吉、3番・羽山、4番・中山(恵)、5番・中山(輝)、6番・原、7番・上田、8番・加藤田、9番・三代川or市野・・・。これが、この予選から始動のその名も“都市対抗用の打順”。
最初テーブルスコアを見たときは、「・・・え?」とちょっと納得いかなかった村井。しかし、実際に見てみたら、「なかなかいいんじゃない?」とコロッと変わってしまった。大曽根くんの出塁率が思いのほかよいのと、下位の加藤田くん三代川くんが大技小技をこなしてくれていたのがその理由。特に加藤田くんが見せてくれたセーフティー気味のバントに感動を覚えたりして・・・。あと、羽山さんが3番って言うのも迫力があっていいかもしれない。
しかぁ〜し、今だ中山さんや上田くんから快音が聞こえない(-_-;)。その為、4番と7番でブチッと切れてしまう。痛いなぁ(T-T)。
さらに、いつもながらに深刻なのは投手陣。どーもツメの甘さが気に掛かる(-_-;)。2ストライクまではすンばらしいタマを投げるのに、決め球がないのか、あれこれ投げる球をことごとくカットされ、そのうちスパコーンと持っていかれる・・・。「配球が悪いぞ、配球が」とはヤマハのヤジの弁。う〜ん・・・それもあるのかなぁ?
ヤオハンに新しい“名物”(??)が出来た。ファーストコーチャーとして入っている国崎裕くんだ。ゲキ&ヤジを飛ばすその声は“お約束”のようにでかい。それがまた的確だから面白い。岡嶋監督の口癖(?)だった「大丈夫、大丈夫!」も忘れない(笑)。この「大丈夫、大丈夫!」はチーム内にも蔓延しているらしく、ヤオハンベンチのそこかしこで耳にすることが出来る。おかげさんで私も伝染ってしまった(^^;)。
お、そうそう、日石に蔓延していると言う?!「い〜い○○だぁ」と言うゲキは、ヤオハンにも飛び火している。中でも、国崎くんが頻繁に使っているのはいうまでもない・・・?!
翌々日の敗者復活戦に回ったヤオハンさんは、クラブチーム(静岡硬式野球倶楽部)相手に12−0と圧勝を収めて、無事2次予選にコマを進めた。
その日、午前中仕事だった村井は、終わったと同時ぐらいにクルマをすっ飛ばして球場へ向かったんだが間に合わず(T-T)(某くん曰く「今日は早く終わっちゃったんですよ」。ちなみに試合時間は1時間15分・・・間に合うわきゃない(-_-;))、仕方なく、くつろぎまくっている皆様ウォッチングに精を出した村井だった(^^;)。
其 の 弐 ヤマハ VS ヤオハンジャパン
静岡二次予選 at 草薙球場 6月18日 (Sun)
さてさて・・・。お次の試合は、初日黒星スタートとなった去年の第一、第二代表対決。ここで負けると代表の座は事実上なくなってしまうとあって、メンツに賭けても負けられん・・・と言う訳。私にしたって、ここで負けられたらドームへは行けんぞ。頑張ってくれよ。
ヤマハの先発は、ご婚約おめでとう!の宮本くん。ヤオハンのほうは「一年半ぶりにエースが戻ってきましたぁ!!」(fromヤオハン・マイクリーダー)の稲垣くんだった。
2年前、ヤオハンがヤマハ戦初勝利を挙げた時のピッチャーが、当時ルーキーだった稲垣くんだったんだそうな。一挙にエース格にまでなったらしいが、しばらくして原因不明の肘痛に襲われて戦線離脱。去年の6月にやっと原因が判明、7月に手術をして復活を果たしたらしい。
4月末のオープン戦で1年ぶりに登板、好投して、『都市対抗予選の秘密兵器』なんてスポ○チに書かれてはいたものの、一次でも登板がなかった(大饗くん、土橋くんとともに呑気にVTR係をしていた)から、まさかこの大事な試合の先発に持ってくるとは思わなかった。
1,2回、無難なピッチングを見せてくれた稲垣くんだったが、味方が3連打、犠打、犠飛で3点を先制してくれたその3回裏、満塁のピンチを招いて長尾くんにマウンドを譲った。でも・・・、私にしてみりゃ、投げているのを見られただけでも嬉しい。あぁ・・・、これでピッチャーの頭数が一つ増えた(笑)。
さてさて、譲られた長尾くん。ここの所、ワンポイントでいい結果を出している。だけど今回はなぁ・・・。迎えるバッターが不調とはいえ“四番だぜぇ〜”の山路さん。2点はやむを得ないなぁ・・・と半ば諦めていた。が・・・、やっぱり不調だったな(-_-;)。ボテボテの当たりは1−2−3のダブルプレー。あぁ・・・心臓に悪いよぉ(ToT)。この回は1失点で何とか切り抜けた。
ヤオハンは、4回のアタマから3番手・ルーキーの北山くんを送る。あれっ?! さっきまでスタンドにおらんかったか?? いつの間に・・・。
北山くんは、村井の今年イチ押し選手でもある。予選前のオープン戦(VS新王子製紙春日井)で先発した時、初めてピッチングを見させてもらったんだが、とにかくタマが速くてねぇ・・・。何てったってここは、エース君を始めほとんどの選手が軟投派。唯一の速球派だった沖田くんが去年上がってしまったんで、目がすっかりそれなりのスピードに慣れちゃってたらしい。余計に速く見えた。それに向こうっ気も強そう。こういうピッチャーは無条件で好き(・・・おバカ(^^;))。
しかし、悲しいかなコントロールが・・・(-_-;)。この日も、ちょっと高めに浮いたりとってもとっちらかっていた。ヤマハ打線もその辺りを突いて、すかさず3点を加え逆転に成功した。
ヤオハンも5回、永吉くんのタイムリーで同点に。マイクリーダーも「ヤオハン打線が嵐を呼びます!!」とか叫んでたんだが・・・。
その裏、北山くんが眠れる主砲(山路さん)に手痛い一発を喰らった。「あぁ・・・、さっきじゃなくてよかった」と妙な安堵感に囚われる村井。1点差だったら何とか追いついてくれる・・・そう思ったから。
結局北山くんは、次の回まで投げ、最近抑えのエースと化している飯島くんにマウンドを譲った。被安打8、失点4と言うのはちょといただけないけど、初の公式戦マウンド(・・・多分そうだよな)にしちゃあ、まぁまぁなんじゃなかろうか。
北山くんはきっと近い将来ヤオハンのエースになる・・・と思う。・・・あ、今のエース君が上がる頃だからね、すぐには渡さないよ(笑)。あと5年は待ちなさいね(笑)。なぁんて言ってると、プロに持っていかれるかもしれないな(^^;)。それくらい、北山くんに期待を掛けておるのだよ、私ゃ。そのままスクスクと成長してっておくれ。
ヤマハは6回から“ゴーンズ”青柳くんが登板。一次でのへろへろな印象しかなかったせいもあって、「打てんじゃねぇのか?」なんてタカをくくっていたら大間違いだった(-_-;)。ヤオハン打線も嵐を呼ぶどころか、ホンマもんの雨を呼んでしまうし(^^;)。私も途中まではガマンしてたんだが、ちょっとひどくなり始めたので、屋根のあるバックネット裏最上段に非難。
雨と同様、打線もお湿り。すいすい投げる青柳くんをどんどん助けてしまう。点の取れそうな気配は全く見られなかった。
雨が小降りになり、やがて止んだ頃、ヤオハンのドームへの道がはるか彼方に遠のいていた。
其 の 参 ヤオハンジャパン VS 関東自動車工業
静岡二次予選 at 草薙球場 6月19日 (Mon)
昨日の時点でヤオハンのドーム行きは99%無くなっていた。それでもまた静岡に来てしまうのは、よほどのモノ好きだわな(^^;)。でも、昨日とはうってかわって気分はミョーにそう状態。強い日差しだって爽やかなもんさ(半分ヤケ気味)。
足取りも軽く球場に到着。平日のせいか観客は少なめ。特に関東自工側は例の奥様軍団の姿は見られない。静かで結構。
ヤオハンの先発は「昨日も先発しました、エースの」(byマイクリーダー)稲垣くん。おいおい、いくら昨日2イニングしか投げなかったらかって、病み上がりの人間にそんなことさせてエエんかいな(^^;)。対する関自は、ヤマハから10年ぶりの勝利を挙げた藤本さん。あらら・・・大丈夫かいな?
ヤオハンは2回、中山(輝)くんのタイムリーで先制。そこからまぁ打つわ、打つわ・・・でこの回一挙5点。マイクリーダーの「ヤオハン打線大爆発の予感がします!」が届いたのかな? それにしても、藤本さんボカスカだなぁ・・・。ホントにヤマハを抑えたんだろうか? 何か信じられんなぁ(^^;)。
一方、昨日より安定したピッチングの稲垣くんは、2回を投げきった所で大事を取って?降板。お疲れ様ぁ〜。秋がとっても楽しみだわ。そして2番手は・・・「エースの田中投手の登板です!」(fromマイクリーダー)。おいおい・・・アンタの所は一体何人エースが居るんだ(-_-;)。
静岡大会以来だなぁ、田中くんのピッチングを見るのは。一次ではことごとく振られてしまったし・・・(狙っていったのに(T-T))。楽しみには楽しみだけど・・・。この回の先頭バッター・永田くんへの投球を見て、ちょっと青くなった。
「あの話は本当だったのか・・・」
「調子が悪くてどうしようもない」と言うハナシは聞いていた。しかし、まさかここまでヒドイとは思わなかった。タマはうわずってるし、コースを狙ってるようだけどとんでもない所に行くし・・・。原くんが1球1球受けるごとに首をひねる。そして「もっとこっちへ向かって来い」みたいなジェスチャーを繰り返す。何か・・・河合戦で満塁ホーマーを打たれた、というのも、昨日登板がなかったり、今日先発じゃなかったのもうなづける気がする。これじゃあ5点でも絶対足りんぞ。
そんなエースに業を煮やしたのか、はたまた今までのうっぷんを晴らすためか、打線が関自2番手・櫟さんに襲いかかる。
3回、羽山さんのソロホーマー、4回には「羽山さんが打ったんだから、やっぱりこの人が打たないとねぇ〜」の村井の希望通り、やってくれるゼ!中山(恵)さんが3ラン! 6回は羽山さんの2打席連続となる2ラン、7回には、代打の市野さんにも一発が飛び出し、あっという間のホームラン攻勢で大量12点を挙げる。これだけあればたぶん大丈夫だろう(笑)。
久々のキョーレツ援護射撃を受けた田中くんは、相変わらず危なっかしいフラフラなピッチングながらも、相手の拙攻にも助けられる格好でどうにかこうにか6回まで無得点。コールドも目前。マイクリーダーさんまで「暑いですから、最後は田中投手にきっちり締めてもらって、さっさと帰りましょう!」などと言い出す始末(^^;)。
しかし、そんな簡単にいかないのが社会人の常。関自は、連続ヒットとフォアボールで満塁。こっちのエラーと犠牲フライで2点を挙げる。全くぅ・・・、ここまで何とか抑えてきたのがフイになるやんかぁ(T-T)。あと一点挙げられたらコールドか消えてしまう〜。
が、ヤマハ&河合戦で死力を尽くしてしまった関自には、それ以上食い下がる力はなく、その2点止まりでコールド成立。ヤオハンは遅ればせながらの一勝を挙げた
去年の日本選手権の一次予選以来だわな・・・、こんなど派手な勝ちっぷり(あの時も確か相手は関自だった(^^;))。
都市対抗に出場してドームで一勝を挙げちゃってからと言うもの、少しずつ、少しずつ、“守り”に入っていく野球をするようになったのがとっても嫌だった。
結果的には本選に出場することは出来なかったけど、最後に私が一番見たかったヤオハンを見ることが出来てホントによかった。2日間、静岡に通った甲斐があったってぇものよのぉ(T-T)。
「追いつくことは出来ても、“上”に行くことは出来なかった。それだけの力しかなかったんですよ、ボクらには」
あの『10/8』を演じた中日の仁村徹氏が、去年のシーズン後、ある雑誌のインタビューに答えたフレーズをふっと思い出した。関東自工にせよ、ヤオハンにせよ、結局はそうなのかもしれない。
そんな“お子ちゃま”な東部2チームが揃って出場するのは果たしていつ?
O・MA・KEな話題 その壱
先ほどからちょこちょこと登場しているが、ヤオハンのマイクリーダーさんの発言はなかなかGOOD。
まず手始めは2日目(18日)の試合前。第一試合の時とはうって変わった曇り空に「皆さん、空を御覧下さい! 神様が我々の為に、応援しやすい天候にしてくれました!」・・・モノはいいよう(-_-;)。
3日目の試合前には「皆さん、練習試合は昨日までで終わりました!」・・・そうだったの?(苦笑) その割にはねぇ・・・って感じでしたけど(^^;)。
そしてシメは、次の試合(河合VSヤマハ)でヤマハが負ければ、3チームでの再リーグ戦になる、と言うのを受けて、「皆さま、暑い中お疲れ様でした。次の試合はきっと河合さんが勝ってくれる事でしょう。そしたらまた、関自さんとも戦うことになりますので、あしたからも応援よろしくお願い致します!」・・・あくまでも他力本願(-_-;)。
他にもケッサクなのがいくつかあったんだが、なんせババアな為、記憶がない(-_-;)。あのマイクリーダーさんだけでもドームへ連れて行きたかった気はするな(笑)。
もしかしたらご存知な方もいると思うけど、予選から約一ヵ月後、予選敗退の責任を(一応)取る(・・・と言うか、取らされた)、という形で、岡嶋監督が辞任を発表した。後任はコーチ兼マネージャーだった加藤さん。岡嶋さんが来る前の、天城ベースボールクラブの監督さんだったんだそうな。
私自身、岡嶋さんの野球が好きだった、というのがあり、記事を見たときはかなりショックだった。更にその記事で『退部者が大量に出る可能性がある』なんて書いてあったりして、輪をかけてショックを受けたりした。
今のところ大量に辞めてる気配はないし、チームのムードも今まで通りっぽいので一応は安心してるけど・・・。加藤さんが痛いどんな野球をするのか・・・、日本選手権の予選までは不安だわ(T-T)。
O・MA・KEな話題 その弐
ヤオハンの受付は必ずといっていいほど控えの選手がやっている。思い出したら去年もそうだったな。去年のコは、一人が机の上にドカッと座ってて異様にイバっていた(^^;)。誰だったか覚えていないのが悔しい。
そして今年。まず2日目。
第一試合が終わって急いでヤオハン受付へ行ったものの、机がポツンと出ているだけで誰もいない。仕方がないので先にヤマハ側でチーム券&パンフを頂き、もう一度ヤオハン側へ向かうと、入り口付近に選手のコ(#35をつけていたけど、グランドスラムにすら載っていないので分からず(^^;))を発見。チーム券はおかげさんでヤマハのほうから2枚も頂いたのでまぁいいとして、チームパンフが欲しかった村井はそのお兄ちゃんに声を掛けた。
村井:「あのぉ、すいません。チームパンフを頂きたいんですが・・・」
選手:「(思いっきりビクッとしながら)・・・あ、すいません」
・・・といって、彼はチーム券を手渡してくれた。これじゃなくてね、と内心思いながらも再度しつこくチームパンフを、と聞いたんだが、「何を言ってるんだこいつ」という顔をされたので諦めた。しかし、それがよっぽどそのこの印象に残ったのか、帰り際、「お疲れ様でした」などと挨拶されてしまった。
3日目。今度はちゃんと机に2人、選手のコがついていた。
一人は内山くん、しっかり椅子に座っている(^^:)。もう一人は・・・分からんかった。多分ルーキーさんだと思う。
チーム券を頂いたあと、内山くんの手元にメンバー表らしきものが見えたので、「すいませんが、メンバー表頂けますか?」と聞いた。すると内山くんは、無表情でメンバー表を一枚、結構手荒にバッと引っ張って渡してくれた。
ちなみにメンバー表は、名前と身長、体重、出身校が載ってるだけのペランペランのコピーもの。裏にはデカデカと社歌(譜面つき)入り。去年の気合が入りまくったあのパンフとは雲泥の差だわ(^^;)。前日、私に言われて慌てて作ったのかなぁ?(ンなことは無い)
それを輪ゴムで止めてあったんだが、引っ張り方があんまりだったのでもう一人のコが、「お前〜。そんな渡し方したら切れちゃうぞ」などとたしなめていた。
そのやり取りに呑気に笑いながらそのパンフを受け取ったら、案の定、隅っこの方がちょっと切れていた(^^;)。でも、たいした被害(?!)でもなかったので、そのまま球場に入ろうとしたんだが、「どうだった?」みたいな表情で2人が私を目で追ってたので、思わず「切れてました」と言ってしまった(^^;)。内山くんは「ほらぁ!」ともう一人のコに責められていた。
内山くんは、一次の時も、静岡大会の時も、チーム券配りをしていた。ポジションは捕手。ベンチ入りする為には香川くんを、そして、試合に出る為には、静岡No.1捕手・原久仁彦を抜かなくちゃならない。しばらくは下積み生活が続くと思うけど、そのうち何とかなる日も来るさ。メゲずにガンバローね。
(1995.8.22 発行 Vol.19 掲載)
※ 掲載にあたり、一部文章を加筆及び削除いたしましたことを予めお断りしておきます。