君は光、僕は影 <完結篇>
駅馬如
僕を見て。本当の僕を 逃げ出すことは許されない 目を逸らさないで 僕達の真実を見つけ出す為に ――二人の未来(あした)を見つける為に…… |
「どうぞ……」 心なしか戸惑いがちに声を掛ける。先にドアを開け、促すように後ろを顧みる。 「………………」 直江は何も言わず、無言で後に続く。八海の開けたドア――直江のために開けたドア――から中へと入る。彼の身体が完全に室内に入った後、八海は自宅のドアを閉めた。 そう言えば、彼をこの自宅に招く――それがどんな形であっても――のは初めてかもしれない。 こんなにも長く彼の元にいるというのに。こんなにも、彼だけを想っているというのに―――。 そんなことを考えていた彼は、思考が彼の人へと流れていってしまうのを止められない。 パタン、と小さな音を立てて閉めれれたドアの前で、彼は暫し動かなかった。否、正確をきすならば、動けなかった、というべきか。 「………………」 時間的には数瞬後、自分を見つめる瞳に、八海は気づいた。彼より先に入った直江は、いつの間にか振り返り、彼を見ていた。 その、促すような―――何かを問うような瞳に、ハッと我に返る。 「し、失礼致しました……」 僅かに流れそうになった気まずい雰囲気に気づかなかったふりをして、靴を脱ぎ、足を進める。 直江の横を通り過ぎ廊下を進むと、再び後ろから直江が続く。 規則正しい2つの足音。それが途切れた時、彼らは居間にいた。 「こちらにお掛け下さい。お茶をお入れ致します」 目の前のソファを示し、言う。やはり無言のまま、直江は腰を下ろした。 彼が座るのを確認して、八海は隣のキッチンへと向かう。勿論、そう長くはない距離ではあるが、一度も振り返らない彼は、だから気づかなかった。背を向ける彼の背中を、直江が見つめていたことを。そして、その瞳は先程までとは違い、何某(がし)かの感情を湛えていたことを―――。
「お待たせしました」 言葉とは裏腹に大した時間もかけず、八海はリビングへと戻って来た。そして淹れてきたばかりのお茶を、小さな音を立ててテーブルに置く。 そして彼は、直江の前に腰を下ろした。徐(おもむろ)に顔を上げ直江を見ると、彼は顔を横に向け、何かを見つめているようだった。 その瞳は八海を見ない。 ―――何故、こちらを見ては下さらないのですか。 この自宅へと向かう車の中で感じた疑問が、今も尚、生きている。 そもそも、彼は何故、ここにいるのか。勿論、自分が『退院後はここへ』と誘ったことは確かだ。だが―――直江自身は未だ記憶も戻らず、尚且つ、ここへ来ることを断っていた。 ならば何故、今、目の前にいてくれるのか―――。 ……二人共が何も口にせず、ただ、黙ってそこにいた。淹れた筈のお茶も、その存在を忘れられたかのように、手をつけることもなくテーブルの上に置かれている。 流れる沈黙の分だけ、八海の中で疑問が大きくなる。それでも、直江が―――彼が自分の目の前にいるという、その事実が―――嬉しい。 何かを口にしなければ。そう思い、彼はゆっくりと前に手を伸ばした。そして、もうとうに冷めてしまったであろうカップを口に運ぶ。その中身が喉を通っても、味は分からなかった。 ただ、冷めてしまっただろうと思っていたお茶が、未だ仄(ほの)かに温かかったという事に、少しだけ驚く。 沈黙が続いていた間、離れることのなかった八海の視線が僅かに逸れたその瞬間、長かった沈黙は静かに破られた。 「八海」 ……初め、それが自分を呼ぶ彼の声なのだと、咄嗟には理解できなかった。 「あの方はどうされた?」 何気なく告げられたかのようなその一言に、八海は思わず顔を上げた。僅かに目を瞠る。 「……直江、様……」 彼は八海を見ていた。今まで横に向けられていた筈のその視線が、今、やっと八海に向けられたというのに―――だが彼は、その事実にさえ気づかなかった。 否、八海は別の事実に、思考を支配されていた。 彼は今、何と言った……? 「まさか、直江様……」 「あの方はどうされたのか、と聞いているんだ」 驚愕に眼を瞠り言葉もない八海を見つめ、もう一度繰り返し言う直江の瞳は、静かで―――穏やかなその瞳が、何より、八海を不安にさせた。 記憶が戻っている、ということなのか? だとしたら、何故……。 問いかけに答えようともせず、ただ黙っている八海に何を思ったのか、直江は静かに瞳を閉じた。そしてゆっくりと立ち上がる。 「直江様……」 八海も立ち上がり、声を掛けるでもなく名を呼ぶ。 直江はそのまま窓際まで歩く。僅かに閉められたカーテンを、音を立てて引いた。 直江の数歩後ろに立ち、位置的には逆光になる八海は、眩しさに眼を細める。開かれたカーテンの隙間から差し込む強い陽(ひ)の光のせいで、直江の表情がよく見えない。 「……記憶が…戻られているのですか……?」 「―――ああ」 振り向かずに、彼は答える。 それは予想された返答(こたえ)―――だが、同時にそれは、八海にとって別の意味をも齎(もたら)した。 平穏な刻(とき)の終焉。 そして―――。 「……申し訳、ございません……」 「何を謝る……?」 僅かに身体を動かし、直江は肩越しに振り返る。その瞳は、やはり穏やかだった。 「私は…直江様、私は―――」 「記憶のことを黙っていたのを詫びているのか?」 「……は、い」 僅かに下を向き、答える。直江の―――直江の顔を真っ直ぐに見れない。否、八海は何故か、彼を直視するのが恐かった。 普段なら考えられない行動。常の彼ならば、例え何があろうとも、直江に対して【何か】を隠し、目を逸らすなど―――考えられない。 突如、ふ、と、直江が微笑んだ。口元には静かな笑み。 「それは、お前の優しさだろうに」 「……直江様」 「解かっているさ、そんなことは……」 静かな笑みが、一層その深さを増した。 その直江の表情と言葉に、八海は僅かに眼を瞠った。そして次の瞬間―――彼は苦しげに眉を寄せた。 「闇戦国のことを忘れることで、俺が苦しみから逃れられる―――お前はそう思った。全ては俺のため―――そうだろう?」 自分に向けられる柔らかい視線。直江の―――八海の最愛の主(ひと)。だが―――。 確かに彼の言う通りだ。闇戦国の―――直江を苦しめる元凶ともいえるそれを、その記憶が直江から失われたのなら、彼は救われる。普通の生活に戻り、彼は幸せに暮らせるのかもしれない。 八海はそう思っていた。だからこそ、記憶のことについて直江に黙っていたのだ。だが―――。 だが、それは―――。 「お前なりの優しさだ。何を謝る必要がある……?」 未だに向けられる柔らかい視線に、思わず、今まで逸らしていた自分のそれを重ねてしまう。直江の台詞を聞いた途端、八海の視線が僅かに揺れた。 「違う……!」 「何が違うんだ? お前は俺の為に黙っていた。だから―――」 「違う違う……っ!」 静かな声色で続けられていた直江の言葉を、八海の叫びが遮る。さほど大きくもない彼の声は、だがしかし、二人の間の雰囲気を変化させるくらいの悲痛なものを含んでいた。 「貴方は何も知らない。貴方は―――っ」 「……俺が、何を知らないと言うんだ?」 「………………」 僅かに流れる沈黙。直江は決して先を急かしたりはしなかった。 「―――私は確かに、貴方の為に黙っていました。闇戦国から―――貴方の背負った重すぎる運命(もの)から離れられることで、貴方が救われるなら、と……」 そこで言葉が途切れる。高ぶる感情のままに言葉を続けてしまったことを悔やむかのように、八海は僅かに唇を噛んだ。そして直江から視線を逸らす。 「だから、それは……」 「貴方の為だけじゃない!!」 再び、直江の声を遮った八海の声。それに含まれる感情(もの)は、一体何であるのか―――。今の直江には想像すらできなかったが、だがそれでも、彼は―――直江は、八海の気持ち(おもい)を知りたかった。 「……私は貴方の為に、貴方の幸せを祈りました。闇戦国から離れて、貴方が幸せになれる―――それが私の願い。そしてそれが叶った、だから黙っていました。ですが……それでも……っ!!」 抑えていた筈の感情が湧きおこり、八海は話し続ける。 一気に言葉を紡ぐ八海を、直江は信じられないものを見るかのような瞳で見つめた。 八海は―――直江の知る彼は、決して自分の感情に流されるようなことはない男だった。少なくとも、直江の前でこんなにも感情を高ぶらせたことはない。 何よりも直江のことを最優先にし、自分のことを決して表には出さない―――八海はそんな男だ。 そんな彼が、何故こんなにも高ぶる感情ままに言葉を繋ぐのか。その真意を―――知りたい。 苦しげに眉を寄せたまま一身に見つめてくる彼の瞳を、直江もまた見つめ返しながら、直江はふと、そんなことを思った。 「―――私は貴方に対して、3つの罪を犯しました。許されない罪を……」 「罪……」 一つは、直江にも想像のつくもの。恐らく、それは―――。 「一つは、貴方に記憶のことを黙っていたこと」 「それは、八海……」 「本来なら」 八海は、直江が声を掛けるのを拒むかのように言葉を繋げる。瞼を伏せがちに話す彼を、直江はただ、静かに見つめていた。 「本来なら、貴方が記憶をなくされた時点で、すぐにお話しすべきでした。その方が良い―――いや、そうすることが私の義務です。ですが私は―――私には、それができなかった。全てをお話しすることが、貴方にとって……本来の貴方にとって一番良いのだと解かっていながら、私にはできなかった……っ」 まるで、苦しいものを吐き出すかのように続けられる言葉。 「二つ目に……こういう状況になって、私は―――密かに喜んでいました。あの方のことを忘れることで、貴方が幸せになれるのだと―――これは貴方のためなのだと……。そう置き換えることで、私は自分を誤魔化していたのです」 確かに、直江を苦しめる記憶など、忘れてしまった方が幸せなのかもしれない。そして、それは直江のためだ。だが―――だが、それは偽りだ。そういう状況になって、喜んでいるのは……誰だ? それは―――八海自身。直江の……大切な存在(ひと)の大変な事態を、彼は喜びで迎えてしまった。そして―――。 「私は、このままでいたいと―――貴方の記憶が戻らないままで良いと―――そう望んでいたのです……。それが……私の罪」 「八海……」 「貴方があの方のことを忘れたことで、貴方が私の側にいて下さるのなら―――そう、願ってしまったのです……!」 溢れ出す感情のままに、八海は言葉を繋ぐ。他の何者の音も聞こえない静寂の中で、ただ、八海の言葉と、そして二人の息遣いだけが聞こえていた。 八海の全ての感情が、直江に向かっている―――そう思えるほどの視線。 さわり、と、僅かに開けられた窓から静かに風が入ってくる。その風が直江の髪を揺らし、八海の頬を撫でた。 ……初めて見る、八海の姿。彼の―――感情の吐露。 直江は、名前の解からない感情(もの)に戸惑っていた。こんな八海を、直江は知らない。―――否、それはきっと……。 「許されなくても良い。私は貴方を―――貴方を……!!」 その時直江は、八海の頬を伝うものと見た。既に陽(ひ)も傾き始め、僅かな明かりしかない薄暗い部屋であっても、直江は―――彼は、その雫を見落とすことはなかった。 「直江様……」 そして―――彼は崩れ落ちた。 ……ああ、そうか。直江は不意に気づいた。八海の―――彼のあの瞳(め)の正体。 何故、彼はあんな瞳(め)で自分を見つめていたのか。あの時は解からなかったことが、今の彼には理解できた。 一体彼はどんな想いで見つめていたのだろう。こんな自分を。 直江は、目の前に崩れ落ちた八海に眼を向ける。 これも、初めて見る彼の姿。換生する前も換生後も、変わらずに直江に対し、八海は迷うことなく膝を折る。だが、こんな姿は初めて見るものだった。 こんなにも側にいたのに。 こんなにも………のに。 彼は一歩、足を進めた。そのまま、八海を見おろす。 「―――馬鹿だな」 「……申し訳、ございません……」 かけられた直江の言葉に、八海は静かに瞼を閉じた。 「―――違う。お前じゃない」 そう言うや否や、直江は膝を落とす。そして自ら腕を伸ばし、八海の左腕を掴む。そっと力を込め、引き上げた。 「お前は……」 立ち上がったまま、二人、見つめ合う。穏やかな直江の瞳―――八海にはそれが信じられなかった。 何故、貴方はこうして微笑んでくれるのだろう―――? 「八海」 彼が名を呼ぶ。自分の名を。 「お前のその罪は、罪じゃない。―――だが、もしもそれが罪なのだとしたら―――誰かがお前を責めるのだとしたら―――お前が苦しむ必要はない」 「直江様……」 「お前は何も悪くはない。八海―――」 僅かに瞳を瞠り、八海は直江を見つめ返す。かつて、彼の主(あるじ)は、こんなに穏やかな―――感情に満ちた瞳で、彼を見たことがあっただろうか……? 貴方は私を―――。 「直江様……私を許して下さると仰るのですか……?」 「許すも何も―――」 僅かに苦笑した直江が言葉を紡ぐ前に、八海は頭を左右に振った。違う、そうじゃない―――そう言いたげな彼の瞳(め)に、直江は僅かに目を細めた。しかし、視線(め)を逸らしていた八海には、直江のその表情を窺い知ることはできなかった。 「……貴方はもう、ご存知なのでしょう……? 私の許されない罪を―――最大の罪を……!」 「……八海」 苦し気に寄せられた眉。哀しげに閉じられた瞳。 直江はそれらを見つめている内に、表現し難い感情(もの)が全身を駆け巡っていくのを感じた。もしもこのまま記憶を失うことがなかったならば、決して感じることのできなかったであろう、それは、とても温かいもの。 まるでそれは、堅く閉ざされた氷の扉が仄(ほの)かに照らす太陽の日差しにゆっくりと溶かされていくかのような―――そんなもの。 直江のなかにいつの間にか燈(とも)されていた小さな蝋燭(ろうそく)の明かりが、静かに、そして確かに、彼の全身を包んでいた。 「私は貴方を守れなかった。直江様、私は貴方を―――!」 「八海」 幾分強めで、それでいて柔らかい声で、今度は直江が八海の言葉を遮った。 会話の途中から直江本人に向けられていた八海の苦し気な視線が、僅かに揺れる。自分の言葉を遮られたからではない。直江の……自分に向けられている、直江のその瞳に―――言葉を失ったのだ。 自分には、直江に許される資格などない筈なのに。自分は―――許されてはいけないというのに。 「私は……許されない罪を―――貴方を……」 八海の右手が、彼自身の胸元を掻き毟る。同時に伏せられる、切なげな瞳。 ―――ふ、と。その時、直江がその手を差し伸べた。 「―――もう言うな、八海」 突然自分を包んだ温かい感触に、八海は伏せていた瞳を思わず開いた。そして―――驚愕に声も出せない。 「……っ……」 「お前は何も悪くはない。八海―――」 先刻も告げた言葉を、直江は再度口にする。変わらない柔らかい声。変わらない―――優しい視線。 「……で、ですが、直江様……っ!」 自分の背中へと回された熱い腕の存在に驚きながらも、八海は何とか声を紡ぐ。慌てるあまり声が震えていたが、今の彼にとって、そんなことはどうでも良かった。 「―――もういい。もういいんだ、八海」 八海の背中へと回した二の腕に僅かに力を込め、そしてゆっくりと瞳を閉じた。 「もう、いい―――」 八海は、信じがたい状況に、未だ驚愕を隠せない。自分のことを――犯した罪のことを――充分に理解(わか)っているからこそ、尚更に信じ難い。 直江の行動が……その真意が。 彼のことを信じられないなどということではない。これまで八海は、直江のことを第一に考え、彼のことを疑う対象にしたことなどない。 そうではなくて―――そんな範疇(はんちゅう)のことではなく。 自分の犯した罪の重大さを考えれば、今この状態は驚愕せずにいられるものではないのだ。 それなのに―――目の前の直江は、自分を抱きしめている……? 貴方は私を許そうというのですか―――? 私を―――許す、と……。 「……直江、さ…ま……」 八海はそっと、直江の身体へと腕を伸ばした。それは、『抱きしめる』というには弱すぎて、『触れただけ』というには力の入った行動(もの)。もしかしたら、他の人間が見たのならばそれを【臆病な行動】だと言うのかもしれない。それでも。 それでも八海は、その手を伸ばすことを躊躇(とまど)わずにはいられなかった。だが―――。 だが、それでも、彼の手が直江の肩へと触れた途端、直江はふ、と、顔を上げたのだ。 そして―――微笑んだ。柔らかい、優しい微笑み。直江の―――八海の主(あるじ)が他人にそう滅多に見せるものではないであろう、そんな笑み。 八海の視線より僅かに下に位置するそれを目の当たりにして、八海は―――。 この微笑(ほほえみ)を、生涯忘れることはないだろう。彼はそう思った。―――否、自分には忘れ去ることなどできはしない……! 「……っ直江様!」 抱きしめる。強く―――先刻までは回されていなかった八海の腕を、今度はしっかりと直江の身体へと回す。 自分は許されなくても良い。もとより、許されるなどとは思ってもいない。 だが、直江が―――彼が許してくれると言うのなら。 「直江様………」 「八海」 名を呼び合う。ただそれだけのことが、訳もなく嬉しい。 自分の腕の中に直江がいるという、事実。それが―――それだけが、八海には信じ難い幸せだった。 八海がその手に更に力を込め、直江を強く抱きしめる。それと同時に、直江もまた、八海の背に回した腕に力を込めた。 直江の耳元で、静かに声をかける。 囁く。 「直江様……私は貴方を―――」 「―――ああ」 「直江様……」 「ああ……」
この腕を、放したくない。貴方を抱きしめる、この腕を。 私はもう、貴方を離さない―――。 貴方を。
そして―――。 僅かに開けられた窓から差し込む、微(かす)かな日差しの元で、二人の影がそっと重なった―――。 |
The End & to be ……
■ コメントという名の言い訳 ■ |
ふぅ……。駅馬の書く、八×直純愛シリーズ(?)、やっと完結です。お待たせしました〜★ 長かった……ホント、ここまでの道のりは長かったです。 適当に妥協して続きを書いてしまえば簡単に完結できたハズだとしても、駅馬はこの話で、絶対に妥協はしたくなかったんですよ。それは、この【君は光、僕は影】のシリーズが、駅馬にとって、特別な存在だからです。 何故かと言うと―――直江受に関しては、駅馬は初めは(←あくまでも初めのみ)読み専でした(ホント)。書こうかと思ったことは何度かあったですが、うまく書けるか分かんなかったので、取り敢えず、読み専オンリー。 でも。どうしても、八×直が大好きで(勿論他のカップリングも大好きで)。決心(←そんな大層なもんじゃないけど(笑))をして書き出したのが、このシリーズ。 だから、駅馬の《直江受の書き手人生》は、ここから始まった訳です。 そして―――この【君は光、僕は影】を書きたいが為に、こうしてHPまで開いてしまったと言っても、過言ではないくらいなのです。 なので。このシリーズは特別。これを書きだした当初は、ホントのところ、このシリーズだけで駅馬の直江受作品は終わる予定でした。駅馬なんかに書き続けられるとは思えなかったし、読んでくれる方々も、そうはいらっしゃらないだろうと思ってたので。 ところが。ホント、人生なんて分からないもんですねぇ(笑)。今やどうでしょう。駅馬はすっかり直江受作家(←注:自称)になってます(笑)。読んで下さる方々も、予想以上にいらっしゃって……(感涙)。 このシリーズだけなんて、どこへいったのやら(苦笑)。 亀並みの歩みでも、徐々に作品も増えてますし。 ……でも。どれだけ色々書いても、この【君は光、僕は影】が本当に特別なのは変わりません。駅馬の情熱(←?)を込めたこの作品。 書き終えて、駅馬、ホントに満足してます。何か、燃え尽きたってカンジ。 ……でも、だからと言って、もう直江受を書かない…な〜んてコトでは、決してないですよ?(笑) そんな訳ないです!(笑) こんな、直江受馬鹿な駅馬が〜(笑)。 一つの作品を書き終えての充足感――みたいのは、このシリーズの場合、他のどの作品とも比べ物にならない、ってくらい、特別なんですv 取り敢えず。これからも駅馬は頑張りますよ〜♪ 益々、八×直フリークっぷりを見せながら活動していきます! 皆様、見てやって下さいませね★
さて。そろそろ(?)作品のことをば。 ……如何でしたか、八×直純愛シリーズは!? いやもう、駅馬、何だか恥かしいですよ……(苦笑)。好きでやってることとはいえ、真顔でこんな純愛書いてて良いんだろうか?みたいな(笑)。 いや、良いんですがね(笑)(←なら言うな)。 真顔……って言うか、今回(だけじゃなくてシリーズ全部で)、八海に感情移入しちゃって切なくなったり、直江に感情移入して感傷に浸ったり。駅馬、まるで馬鹿みたいでした(←みたい、ではなく、ホントの馬鹿なんですけど/笑)。 『切ないお話ですね』……と、嬉しいことにメールやBBSにてご好評を頂いているこのシリーズ。駅馬としても切なさを出したいと頑張ってる作品なので、今回の【完結篇】でも、八海と直江の切なさを、少しでも感じとって頂けたら、駅馬は幸せですv
【君は光、僕は影】はどれも、かなり長いです。が、一番長いのは、やっぱこの【完結篇】ですねぇ。スクロールを見たら分かる、この長さ(苦笑)。キリリク小説【約束の日】と負けず劣らずの長さデス。 ……って言うか、量的にはこっちの方が長い―――デス(汗)。 だから時間がかかった、ってのもありますが(苦笑)。 でも。駅馬、この【君は光、僕は影】で一番書きたかったのが、この完結篇なんですよ。ええ、この完結篇のためにシリーズを開始したって言っても良いくらい(笑)。 なかでも書きたかったのが、クライマックス(←って言うのかしら?)です。八海の慟哭と、自分の中の真実に気づいた直江と八海の抱擁。 書いてて、妙な感傷に捕らわれてしまって、何だか自分で哀しくなってしまいました(馬鹿)。
ところで。これ、《The End & to be......》となっています。きっと、「何で?」とお思いの方のいらっしゃると思います。でも―――【君は光、僕は影】はこれで終わりです。ちゃんと。 実は駅馬、この時点で、【特別篇】を書くことを決めています。でも、あくまでも特別篇であって、本編はこれで終わりです。 何で【特別篇】なのか―――と言いますと。……え〜と(汗)。 ……入るんですよ、あれが。ええ、あれです(←何だよ)。なので、取り敢えず【特別篇】ということになります。ホントはこのまま本編に入れても……ってカンジもしないでもないんですが、でもやっぱ、ここに入れるのはちょっと憚れたので、一応分けますですよ……(苦笑)。 でも、話としてはちゃんとリンクしてます。あの【番外篇・渇愛】みたいな感じで♪ 流れは汲んでマス。だって、あくまでも【君は光、僕は影】の特別篇なので(笑)。 【特別篇】を書くことは、別に、昨日今日になって決めた訳ではなくてですね。実は、【前篇】の時から決めてました(笑)。 ……ってな訳で。一応、本編はこれで終わりです。そして! 【特別篇】も、読んでやって下さいね〜♪
最後に一言。このシリーズの初めっから駅馬が言い続けてた、「この話は八×直のハッピーエンドなんです〜〜〜!!」っての、ホントだったでしょう? ほら―――ちゃ〜んと、二人のハッピーエンドじゃないですか〜(笑)。 ……え? こんなんじゃダメだって?(汗) う〜ん、これ以上を望んでいらっしゃった方は、是非【特別篇】に期待してて下さい。これはもっとラヴラヴになる……ハズですよ。だってあれだもん(笑)。(あれって何だ)
是非、この【完結篇】の感想等、下さい!! このシリーズは、特に力を入れてる作品なので、駅馬、いつも以上に感想欲しいんです……(切実)。 BBSでもメルフォでもメールでも、どれでも良いので、是非に★ 首をなが〜くしてお待ちしてます♪
では。次の直江受小説(or他のパロ小説?/笑)でお逢いしましょう♪ |