● 亜/州黄/龍伝奇 ●
あくまでも駅馬の独断と偏見による考察(?)なので、
「んなアホな」と思うところがあっても、笑って読み飛ばしてね〜☆
ネタバレ注意!
作品紹介 (…になっているかどうかは不明/汗) |
発行:徳○書店 著者:狩/野あ/ざみ 装丁・新書版 全7巻 |
今(平成17年)現在、恐らくは絶版だと思います……(悲)。何せ、第一巻は、発行が今から約15年程前ですから!(汗) 駅馬の持ってる第8版でも、今から約9年前のものですし……(苦笑)。でも、大きな本屋や、古本屋さんとかなら、見つかる可能性もあります。駅馬も以前、最寄(と言っても結構遠いですが)の大きな本屋で、見つけたこともありますので(でも、それもかなり前ですが……/汗)。 数年後(平成19年)に初めて知ったのですが、どうやら文庫化もされていたようです。でも、これまた既に絶版らしいですが……(死)。ああ、復刊してくれないものでしょうか……せめて、新書版だけでも!(切実) ――この本、色んな意味でオススメな小説なのですが、長くなるので、別枠でご説明することにしました(笑)。「しょうがないな、見てやるか!」という方は、このすぐ下を、「そんなもん見たくない」という方は、主要キャラ設定 または 好きカプ説明へ、どうぞ♪ |
● 作品紹介・補足 ● |
かなりオススメです。駅馬のように、主従狂(つまりは主従関係もの、しかも従者×主が好き)な方には、非っっっ常にオススメです! 勿論、それ以外の方にも。中国の五行思想とか、風水(フンスイ)がお好きな方にも、実に興味深い設定です。だって、《この世は5つの気から成り……》という流れなので。 舞台は、中国に返還される以前の香港。 始原の龍である黄龍が、自身の属性を5つに分け、その4つを独立させて《この世》の守り手とした―――とか、色々と設定があるんですが、ここで細かく説明しちゃうと、これから読む方に申し訳ないので、簡単にしておきます(苦笑)。 大まかに言うと、《地の要である黄龍を手に入れれば、世界が手に入る》という妙な(?)伝承(正確ではない伝承)があって、それを知ってる悪者達が、黄龍の転生体である主人公《秋生》を手に入れようとするのを、四聖獣である《青龍・白虎・朱雀・玄武》の4人が秋生を守る――ってカンジです。(簡単過ぎるかしら?/汗) とにかく、話もおもしろいし、キャラクターが良いです。 主要キャラ一人一人が、独特でおもしろい。「こんなに人間味があって、おもしろい人達が、5000年も生きてる聖獣なの?」と言った感じ。住む世界(業界とか)も性格も何もかもが全然違う4人が、実は、5000年もの長い間、死ぬこともなく黄龍を守り続けてきた、人間ではない存在――四聖獣――で、特殊な能力を持っているんです。《気》を操ったり、人よりも体力的にも凄く優れていたり。(何せ、地上数十メートルはあるビル4〜5階から、平気で飛び降りたり(しかも無傷)、数メートル助走しただけで、今正に飛び去るヘリまで跳躍したりするんですよ……? ついでに言うと、銃弾にあたっても傷ひとつない! 傷を負っても、すごい速さで回復するらしい) ストーリーも、結構テンポ良く進むし、結構読みやすいですね。この《亜州〜》がデビュー作だなんて、思えないくらいです。……ただ、部分部分においては、微妙にかったるい表現とか、二度目以降は飛ばして読みたい部分(うわぁ)とかも、実は無きにしも非ず、なのですが(苦笑)。まぁ、文章の好き好きは、人それぞれかもしれませんしね(苦笑)。
作者ご本人は、勿論、この本を一般の読者向けに書かれたのだと思うのですが、駅馬から見ると、どうも、こう……腐女子のホ○好き心(なんかヤだな、その言い方…/汗)を、これでもか! という程に刺激してくれる作品でもあります(笑)。冒頭でも書きましたが、《主従もの》がお好きな方は、是非、一度読んでみて下さい! 決して損はしないと思います。青龍×黄龍が良いんですよ〜〜v 詳しくは、下の《好きカップリング》の説明で語ってますので、よかったらご覧下さいませ☆(笑)
本来なら、こんなに細かく(他の作品よりは)紹介ページ作るつもりはなかったのですが、作品自体がとっても好きだし、キャラ設定も良いし、何より、本自体が今となってはなかなか手に入らない(かもしれない)ということもあって、キャラ設定とかまで付けちゃいました(笑)。 キャラの位置関係(っていうのかしら?)は、下の図(もどき)を参照して下さいませ☆ 少しは約に立つ……かな?(分かんないけど/苦笑) 図をご覧になればお解かりかと思いますが、主要キャラは、五行思想に基づいて設定されてます。なのに、人間くさい!(笑) おもしろいですよ〜♪ ちなみに、駅馬は大好きです!(笑) |
↓ もしもレイアウトが崩れて、うまく表示されなかったりしたら、すみません……(汗)。
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説明が長くなりましたが(汗)、ではでは、好きカプ論をどうぞ☆
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もう、むっちゃ良いです!(興奮) あのですね、青龍って、黄龍が大切だってことを体中で表現してるんですよ。大切って言うか、《黄龍以外、どうでも良い》みたいな(笑)。実際、朱雀であるセシリアにも、「……青龍って、ホント、黄龍以外どうでも良いのね」って言われてるし。しかも! その後の青龍の返答が良い! ―――「当たり前だろう」! 極めつけは、「黄龍殿さえ無事穏やかに眠っておられるのなら、私は、人間など滅びても良いと思っている」ですよ!(笑) 5000年の永きに渡って見守り続けてきた(?)人間など、黄龍殿の無事に比べたら、塵にも等しい存在なんですね、青龍にとっては。正に、《黄龍バカ》です。 上記の台詞だって、ある日突然四聖獣が狙われ始めて、「もしや黄龍殿が狙いか?」と心配になって、本当は側にいたいのに(←ポイント!)、狙われている自分の側にいては巻き添えになってしまうかも、と心配になって秋生(黄龍)を自分の自宅(!)から離したのに、いざ犯人がわかって狙いが黄龍ではなくて勘違いだったと分かった途端、掌返して、ドンパチだろうが戦争だろうが「当事者だけでやれば良い」と言い切った場面での台詞なんですよ。駅馬の説明不足で、解かり難いかもしれませんが、つまりは、自分たち―――正確には黄龍殿にさえ被害がなければ、殺し合いだろうが勝手にやれ、という訳です。青龍にとっては(笑)。 同じ四聖獣であるセシリアとかヘンリーとかに言わせれば、そんな青龍の態度なんて、今に始まった訳ではないらしいです。「……これだもの」とセシリアは方をすくめて、ヘンリーは視線を落として「お前な、そいいう事は人前では言うなよ」。「青龍ってば、自分が一番非常識だってこと、解かってるのかしら?」とセシリアが問いかければ、ヘンリーは「全っ然、解かっとらんな」と肯定するくらいですからね。相当、昔っから、《黄龍バカ》だったんでしょう。……駅馬にとっては、嬉しいですが(笑)。 さっきの、「黄龍殿さえ、無事〜」っていう台詞を言った時なんか、ビンセントは、穏やかで優しげな視線を、黄龍(秋生)に向けるんですよ。こりゃまた、秋生でなくたって照れますわな。銀縁眼鏡の奥の優しげな瞳―――ぎゃ〜〜〜〜っ!(興奮) そりゃぁ、彼にとっては何よりも大事な主な訳だから、当たり前のことなのだろうけど、一般人(一応)の秋生からすれば、臆面もなくそんなこと言われて見つめられたら、居たたまれなくなりますって〜。実際、秋生は、乱れてもいない前髪を正したりしたんですよ、その時。うん、気持ちは解かる(笑)。 このシーン、駅馬はかなり大好きなんです〜v そのシーンばかり、何度も読み返した位に(笑)。そうしてあまりにそのシーンばかり読んでいるせいか、駅馬の持っている2巻は、すぐにそのシーンが開けてしまうくらいに読みあとが付いちゃってます(苦笑)。開いたらすぐ「黄龍殿が無事穏やかに眠っておられるなら、私は、人間など滅びても良いと思っている」ですよ!(笑) ええ、一瞬にして青龍×黄龍の世界にダイブ!(笑)
他にも萌シーンは色々ありますが、他にも挙げるとすれば―――「黄龍である貴方以上に優先するものなど、私にはありません」とかでしょうか(笑)。どの巻のどのシーンなのかは敢えて書きませんけども(だって、かなりのネタバレですものね)、これ、凄い台詞だ思いいませんか?(笑) 普通、言えませんよねぇ、こんな台詞……(照)。凄い、流石だよ青龍!(笑) つまり、この世で自身がもっている、身分も財産も立場も、あまりある名声も、その何もかも全てが、黄龍に比すればどうだって良いことなんですよ、彼にとっては(笑)。 それとか、自動車(しかも白のロールスロイス!)への乗り降りの際も、有名な実業者自らが、わざわざドアを開けてエスコートし、食事の際は秋生が椅子を先に引いて待ったり秋生の分だけ(ポイント)料理を小皿に取り分けたり……青龍ってば、もっぱら、黄龍さまの従者というより下僕でしょうか……(苦笑)。でも、それが嬉しいんだな彼は(笑)。 あとね、青龍ってば、周囲が自分達二人組(特にビンセント)に対してどういった視線を向けられているのか、周囲にどう見えているのかなど、ハッキリ言ってどうでも良いのですよ。ええ、主たる黄龍さえ無事穏やかに過ごされていれば(またそれかよ)。黄龍殿さえご無事なら、万時オッケー『世は全てこともなし』!な人(笑)。 秋生も秋生で、そんな、一見《普通からかけ離れた対応》(ですよね、どう見ても…)をされても何とも思わず受け入れているんだもの、相当の神経の太さなのか、或いは何も解ってないのか……(駅馬は後者だと思いますが)、はたまた、魂に刻まれた黄龍の記憶がそうさせるのか……(苦笑)。取り敢えず、秋生ってば、いっろんな意味で大物かもしれない(苦笑)。でも、一見するとただのしがない大学生ですけどもね(爆)。 ―――と言うか、一言で言えば、「なんだこの主従」……(大笑)。
青龍は、四聖獣のなかで筆頭聖獣なので、リーダー的存在な訳です。で、いつの世でも、黄龍の転生体を守る費用みたいなのは、青龍から出る。蓄えがたくさんある訳です。そして現在の世でも、ビンセントは、香港の中環(セントラル)にでっかいビルを持つ、注目の青年実業家。勿論、その私財は何百億HKドルとも言われてるんですけど、そんなものは、彼にとっては、愛しの黄龍を守るための手段に過ぎない訳です。秋生がピンチとなれば、いとも容易くそれらを使って助ける訳です。邪魔する奴は皆殺し。そう、皆殺しですよ! しかも、それと解からない方法で。……ある意味、敵にまわすと一番怖い人物かもしれない――それが青龍。(←え、違う?/笑) 財政界とも深い繋がりがあるから、黄龍関係で揉めごと起こしたって、保安長官に電話して「……保安長官ですか? ビンセント・青です、お休みのところ申し訳ありません。実は……」とかって言って揉み消しちゃうんですよ!(笑) しかも、その財政界との深い繋がりだって、実は黄龍を守る為の手段に過ぎな(以下略/笑)。 黄龍の為なら、何でもする。それが青龍(笑)。……うん、良いカンジ!(爆笑)
駅馬にはですね、この青龍×黄龍というカップリングには、実は一定の拘り(?)がありまして。それは何かと言うと―――駅馬にとって、好きなのはあくまでも《青龍×黄龍》であって、決して《ビンセント×秋生》(以後ビン×秋)ではない、ということです。 何故かと言いますと―――(勝手に語りだす)。 この亜州の同人界(と言っても非常に狭いですが/泣)では、ビン×秋の場合、決まって、ビンセントが秋生を呼ぶ時、《秋生》と呼ぶんですよ。―――秋生! 自分の唯一の主(あるじ)に向かって、秋生! 呼びつけ!(怒) ぎゃ〜〜〜っ!(取り乱し) 信じらんない!(狂乱) 普通だったら、《秋生さん》とか、(これはないかもしれないけど《秋生さま》とか)、つまりは敬称みたいに呼びませんか!? (実際に、原作では、四聖獣の中でビンセントただ一人は秋生のことを《ミスター工藤》って呼んでるし)。 自他共に認める(?)主従狂である駅馬の譲れない拘りは、言葉使いと、そして呼称なんですよ。当然 敬語で、《〜様》とか《陛下》等々の。《〜さん》は、どっちかって言うとあまり好きではないんですが(だって友人でも《〜さん》って言うじゃないですか)、でも、呼びつけよりはマシなので、許容してるんですよ(←えらそうに〜!)。あとは、実際のビンセントからの呼称でもある、《ミスター工藤》かな。 なのに……なのにですよ!? 亜州の同人界では、ビン×秋の場合、こともあろうか、ビンセントが《秋生》と呼びつけしてることが多い(と言うかほとんど)なので、駅馬にとっては、かなり嫌なんですよ〜(汗)。 どれくらい嫌かというと―――それまではどんなにテンポ良く楽しく読んでいた本(同人誌)でも、ビンセントが「秋生」なんぞとほざき始めた(失礼)途端、「ぎゃ〜〜〜〜っ!」って叫んでその本を放り出しちゃう位です(マジ)。そして、その本、二度と読めないです(本気)。ええ、マジに。ちょっと潔癖?(違) そして、それは同人誌に限らず、ネット上の小説でも同じです。「秋生」なんぞとほざいてるビンセント(超絶嫌)がいたら(と言うかそういうビン×秋小説だったら)、そのサイト自体には二度と行かないですねぇ……(遠い目)。記憶の中から、存在すら抹消。うふふふふ(不気味)。 それくらいに、拘りがあるんですよ……。
このカップリングにおいて、ビンセントとか秋生とか、もしも現世の名前に拘るのだとすれば、駅馬にとっては、それは《秋生さん》でなければダメ。(または《秋生さま》)。百歩譲って、《ミスター工藤》ですね。《秋生》と呼びつけなんて、もっての外!(断言) だって、主(あるじ)なんでしょう!? 何で呼びつけなのさ!(憤慨) 《ミスター工藤》なら良いですよ、だって一応は敬っている表現じゃないですか。少なくとも、《秋生》なんぞいうより、ん百倍もマシ!(激怒) ……ビン×秋の同人誌って、ただでさえ少ないのに、《ミスター工藤》や《秋生さん》と呼んでいる本は、更に一握りしかないので、駅馬が読める本ってホントに少ないんですよ〜(涙)。(多少はあります。でもホント多少です…/泣)。《ミスター工藤》なら、それなりにないこともないので、選別して読んでいます(苦笑)。(でも、最近はとみに見かけない……/泣)。 ―――で。何故呼びつけ云々って問題が出るのか、とか考えてみると、それは、ビンセントを青龍ではなくてビンセント個人、秋生を黄龍ではなくて秋生個人として見てるからであって、「だったら青龍・黄龍そのものでも良いじゃないか!」という結論に達した訳なんですよ! ええ、つまりは青龍×黄龍。 黄龍様は、なにぶん、始原の龍なのですしかなりの尊い方なので、そんなカップリングとして考えてしまって良いものかどうか悩んでしまわないでもないんですが、でも良いんです(笑)。黄龍殿は、自身から分けた存在である《青龍》に、恋愛感情云々はないかもしれないけど、青龍は違いますね(と言い切ってみる)。何せ、唯一の神! ですから(笑)。原作の青龍は、もう、なんて言うか……《黄龍殿命!》を「これでもか!」という程に体現してますものね(照笑)。「青龍って、自分が一番非常識だってこと解ってるのかしら?」(byセシリア)。
駅馬があまりビン×秋が好きではない理由は、もう一つあって。それは、ビン×秋だと、まるで《秋生だから好き》という風に書(描)かれているものが多いからです。《秋生だから》となると、「じゃぁ、黄龍殿はどうなるのよー!」というカンジがしませんか? だって、青龍にとって、何者にも代えがたい何よりの存在――それが黄龍でしょう? なのに、その黄龍をさいおいて、秋生に走るって??(やな表現) そんな訳ないもの。青龍にとって、黄龍がその程度の存在なんてこと、あり得ない。 それに、「黄龍殿ではない、秋生(さん)としての貴方を愛している」ということなると、何か違うじゃないですか。主従じゃないし、「青龍にとっての黄龍って、そんなに軽い存在だったんかい!」って感じで(怒)。思わず、ちゃぶ台倒しちゃいますよ?(微笑) ただでさえマイナージャンルなのに、その中でもマイナーカップリングにハマってる駅馬って一体……(呆)。(どちらかと言うと、青龍×黄龍よりもビン×秋の方が多いですね)。 でもでも、青龍×黄龍って、ホントに良いですよ! オススメです〜v ……でも、もし皆様が《亜州〜》を読まれたとして、ハマられるカップリングがビン×秋じゃなくて青龍×黄龍だと良いな〜、とか思ってみたり……(ごにょごにょ)。
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2005.10 : 作成
2007.9.6他 : 本文加筆修正
ぶらうざ ばっく ぷりーず☆
読んでくれて、ありがとうです♪