武道の継続性

 武道の修行は実に厳しいものです。

それは他でもない、自分の弱さを認めて、それと向き合い、戦い続けていくことです。

私はこれまで自分の弱さとずっと戦い続けてきました。

実は人間は、自分の弱さがわからない状態が一番弱い状態です。

どうすれば強くなれますか?という質問をよく受けますが、強くなりたければ稽古を続けることです。

やめてしまったらそれで終わりです。続けなければ強くなりません。

それは、稽古で何度か証明しました。指と腕を使うストレッチで・・・道場生はわかりますね!

そして、この私も上達の階段は一段ずつしか上れません。一足飛びにはいきません。

私には尊敬する師範が二人います。一番尊敬してやまない先生はこの世にはいません。

100歳を目前に亡くなりました。しかし、稽古していただいた日々が私の心と体に焼き付いています。

30年以上稽古していますが先生の技や体の使い方はまったくできません。できる人は弟子の中でもいない。

私は死ぬまでに一歩でも足元に近づけるように、様々な学びと稽古に精進していきたい。


もう一人は、今でも現役で、道着を着て指導しておられます。90歳を超えています。

足元はぎこちないことはありますが、柔軟性や突きの威力は驚くばかりです。

通常のスポーツ
(野球・バスケ・サッカーなど)をやられている方で90歳を超えてやられている方がいるでしょうか?

逆に歩くことがやっとの方がほとんどです。それが片足をあげて鋭い蹴りを放つ。日々の稽古の賜物でしょう。

一日でも先生が稽古を怠れば、今の先生は存在しないと思います。武道って素晴らしい。

空手の楽しみは、毎日少しずつ昨日の自分よりも少し強くなっていることです。それは体だけではなく心も・・・

私は、あと30年間強くなり続けます。私の尊敬する先生の足元に近づくために。

道場生にはいつも話しますが、黒帯がゴールではない。スタートです。途方もない山の山頂への登山の始まりです。

楽しみながら登山しましょう。



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