5/Dec/2006
6/Dec/2006 追加
16/Feb/2007 加筆
21/Feb/2007
2/Sep/2007
20/Sep/2007 加筆
JR2AVW

原点・アマチュア無線のおもしろさ

原点・アマチュア無線のおもしろさ(良いところ:メリット)と面倒?なところ


まず初めに、面倒なところは?
最低限4級アマチュア無線技士の国家資格が要求されるため、少々の勉強が必要なところ。
個人の趣味なのに、国家資格なんです。それに付随して初めに受験料か講習会費に交通費が要ります。
総務省認定の養成課程講習会でも修了試験があります。

ほんとはアマチュア無線のプロファイルに書くことですが
私は平成4年まで、講習会の講師(主に無線工学担当)、管理者、
講師等を担当しない別の講習会の試験執行補助者(監視する試験官みたいなものです)等と、
全てを経験してますが、修了試験の時は講師は部屋に入れません。不正を防止するためです。
講習時間や試験時間も厳格で秒単位で合わせてました。

それにしても、免許証を手にするまでに2万円以上かかります。
免許証が来たら、今度は無線局開局の申請が必要です。
これでまた、申請だけで1万円ほど飛んで行きます。
無線機の購入費用も必要です。(これは2万円位からありますが。)
そうして見ると、小中高校生には経済的負担が大きい趣味だというのがよくわかります。

さて、次に、ここでおもしろさ、と言っていいのが、ハム(アマチュア無線家)の無線局は
持っている資格の範囲内で、無線機でもアンテナでも、なんでも自分で作って構わない、
全て手作りで無線局を開設することができる、と言う点です。
個人の趣味だけど、公共性の強い、コミュニティFM局と同等の強力な電波を扱えるので、
結局、趣味であっても、電波法の元、国の免許が必要なことがわかります。
無線の資格はプロの資格を含めると23種類ですが、試験に無線工学がない資格はあっても
どんな資格でも、必ず電波法等(法規)の科目はあります。

携帯電話に免許が要らないのは、基地局等を管理しているところが第1級陸上特殊無線技士以上の
資格を持っていて、携帯は一括(十把ひとからげ)の端末扱いだからです。
と言う事は、勝手に携帯電話を改造したり、アンテナを取り替えたりは許されないので違法です。
でもアマチュア無線ではそれが全て許されています。
たまたまここをのぞいた方も、アマチュア無線やってみませんか?
メリット・デメリットはまた、もう少し追加します。

国家試験の受験なら、CQ出版社か誠文堂新光社の4級(4アマ)問題集の丸暗記だけで
合格できます。どちらの問題集もポケットサイズなので、持ち歩いても勉強できます。
無線工学の問題は実質的には、ちょうど中学2年生レベルです。オームの法則は中2の理科
で出てきます。現在、フレミングの左手の法則なども同様に中2で習います。
電気の世界で当たり前でも、キルヒホッフの法則やミルマンや鳳(ほう)・テブナンの定理・法則
なんぞは、3級、4級の範囲に含まれてないので、出ません。
あとは、計算問題は若干の加減乗除の算数だけです。
交流だってサイン・コサインなぞ範囲外なので必要なしです。(直流と同じと思って計算しましょう)
そのほかは暗記で大丈夫です。
いかがですか?受けてみようという気になってきました?


4アマの問題集を見てみました。(平成19年2月16日追加)
ポイントとなるところを書いて見ます。

まず無線工学の基礎の問題では電磁石はコイルの巻いてある向きに気を付けましょう。
フレミングの左手の法則と右ねじの法則はおぼえましょう。
トランジスタ(FETも)の足(電極)の名前と図の位置だけはおぼえます。
最低でもトランジスタのコレクタとFETのゲートだけはおぼえましょう。

抵抗の並列では2個とも同じ数字しか出てないようなので、「半分になる」とだけ
おぼえてください。

ちゃんとした公式なんかは合格してから見ればいいです。(乱暴なはなしですが)
例えば、20オームが2個並列で5オームが1個直列なら、
並列は半分なので10オーム、あと直列の5オームを足して答えは15オームです。

コンデンサの並列は違う数字が出ますが、コンデンサは並列では足し算なので、
例えば、10マイクロファラドと20マイクロファラドの並列は30マイクロファラドで、
さらに30マイクロファラドが直列につながっていれば、こんどは30と30で半分。
ということで抵抗とは逆ですね。答えは15マイクロファラドです。

あと、基礎ではオームの法則は出ます。I[A]とE[V]とP[W]とR[オーム]の関係はおぼえましょう。
E=IRの式だけをおぼえて、次におぼえるのが、
私のコールサインAVWはそのままオームの法則の応用で、電流Aと電圧Vをかけたものが電力Wです。
アンペアかけるボルトはワットということです。
(ここまで2月16日加筆)


電子回路の暗記事項です。(2月21日追加)

まず、「小さい」[大きい」は「振幅」(しんぷく)が答え。
もし、「低い」[高い」なら「周波数」(しゅうはすう)です。
大きな振幅にする回路は「増幅回路」(ぞうふくかいろ)です。

トランジスタに加える電圧は、VBBNPNならベースに順方向電圧(プラス)、
間違えやすいですが、コレクタVCC逆方向電圧(だけど極性はプラス)です。

増幅方式では同じ波が「2個」あるのが、「A級増幅」で、「常に電流が流れ」ます。
動作点(P点)がななめの線のハジにあるのは「B級増幅」で、「A級より効率がいい」です。
最後にP点がななめ線より「左」にあれば、「C級増幅」で、「最も効率が良く」、
そのかわり、ひずみは最も大きいです。

AB級という用語もありますが、出題されてないようです。選択肢でびっくりしないために、
「AB級増幅器」という名前もあるよ、程度でいいです。
それぞれ、普通に、「エイ」、「ビー」、「シー」、「エイビー」きゅうと読みます。

「搬送波(はんそうは)を発生」するのは「発振回路」(はっしんかいろ)です。
「搬送波」は電波の元になる(電波を作り出す)「なみ」です。

さて、いよいよ無線工学らしい問題です。

振幅変調波の周波数成分」(しんぷくへんちょうはのしゅうはすうせいぶん)の「型式」(かたしき)
の問題です。図は描きませんが、たて棒が「波線」(てんてん)で、「山ひとつ」が「J3E」で、
たて棒が「実線」(普通の線)「搬送波」と問題に書いてあり、「山ひとつ」なら「H3E」
「山ふたつ」は「A3E」
とおぼえましょう。
これに3級なら「たて棒一本」が「A1A」も必要です。

「搬送波」を「変化」させるのは「変調回路」(へんちょうかいろ)ですが、
間違えやすいのが、「搬送波の振幅を」「変化」だと、「AM」(エイエム)で、
「搬送波の周波数を」「変化」になると「FM」(エフエム)となります。

DSB電波」の「成分」の答えは1番長い文!です。
SSB電波」の「成分」の答えは、「又は」(または)が含まれてるのが正解です。
「周波数帯幅」(しゅうはすうたいはば)で「狭い」のは「SSB」です。
周波数変調」は「周波数帯幅」が「広く」、「占有周波数帯幅」(せんゆうしゅうはすうたいはば)
「広い」です。(ああ、なんでむずかしい専門用語が...小学生には敷居が高いハズだ!)

今回はここまで、あとすこしで電子回路はおわりです。
電子回路が終わったら、次は「法規」の「無線局の免許」をまとめましょう。
(ここまで2月21日加筆)


ちょっと加筆です。
中3(15歳)の息子と小6(11歳)の娘が8月12日と19日に裾野市で行われた、
第4級アマチュア無線技士養成課程講習会を受講しました。
インターネットの発表ではふたりとも合格したようです。
1週間の間隔があったので毎日30分以上問題集を復習させました。
修了試験ではふたりとも満点かそれに近い点数は取れたと思います。
ここで勉強のときに気が付いたのが、息子は丸暗記でも合格すればよいと、受験生らしい考え方、
しかし、娘は違ってました。「下側波帯フィルタで、なんで引いた周波数になるの?」とか
疑問をぶつけてきます。わたしも時間がないから、暗記だけで合格できるから、そういうものだと
憶えなさいと説明すると泣き出してしまうのです。
納得すれば憶えられるけど、よくわからないものに対して暗記することに抵抗があるのですね。
その後は暗記1本に頭を切り替えてくれたようです。
講習会で3級を取りたい人が多ければ2月頃講習会を開けるので、皆さんに受けたいかを聞いてました。
小6の娘は2月に開催されれば3級を受けたいといってます。
中3の子は受験なので無理でしょうが。
2日間の送り迎えと付き添いはちょっと疲れました。Hi.(出費も5万円ですから)
免許証が来れば、局免許申請ですが、現在コールサインの割り当てはJQ2の終わり位なので
もしかすると、私と同じJR2A**になる可能性もありますね。
子供ふたりが電波を出すようになったら、お空でよろしくお願いします。
(ここまで、07年9月2日追加加筆)

JARDのインターネットHPでの合格確認では「合格です」と表示されたものの
免許証はなかなか来ませんでしたが、やっと9月19日に2人の免許証が届きました。
ちょうど1ヶ月でした。受講番号通り、免許証も連番でした。
これでゲストオペレーターとしては電波を出すことが出来ます。
これで家族6人のうち4人が免許持ちです。(おじいちゃん、おばあちゃんはさすがに取る気はなし)
次は3級です。小6の娘は多分受講するんでしょうね。
また1万円以上の出費が.....
(07年9月20日加筆)


(まだまだ続く「本当に」)
de JR2AVW

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