17/Nov/2013 (2013/11/17) Combo384+CR LPF DACなし+RaspyFiで再生を追加
1/Nov/2013
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Amanero Combo384+CR LPF DSD256 unnecessary DSD DAC

私と同じ静岡県内、浜松のテクソルさんから10月12日に国内に販売開始された、
Amanero Technologies のCombo384を使ってCRのみのLPFでDACなしDSDネイティブ再生

ただし、あくまでもお手軽に13,000円程度でPC Audio(DSD256まで)を楽しむのが目的です。
そのため、USBのアイソレーションやセルフパワーは行わず、DSD256まで聴いてみようという方向です。
再生ソフトはfoobar2000とJRiver Media Center 19を使用して確認しています。
ただし、JRiver Me.d.ia Center 19はPCM to DSD128までの再生になります。実際試される方は自己責任でお願いします。
当方は一切責任を持ちません。


テクソルさんに10月7日に注文したところ10月9日には到着していました。
テクソルさんの社長もアマチュア無線をやっておられて、やはり1アマ(第1級アマチュア無線技士)です。
とてもすごい方なのですが、親近感が湧いてしまいました。
一度お会いしたいなと思います。お仕事ご一緒してみたいです。
その日のうちに、ドライバとASIOドライバをテクソルさんのWebからダウンロードして、Amanero単体での動作を確認しました。
Macは持っていないので確認出来ませんが、Linuxで動かしてみたいのでラズベリー・パイをAmazonに注文してしまいました。
さて、翌日からさっそくテストです。

次はいきなりですが、試験結果の回路図です。

Amanero Combo384と接続する部分の回路図(というより接続図)です。

最初の曲の頭出しでかなり大きなポップノイズが出るので、その防止でミュートを追加してあります。
ボリュームを絞っておけば、あとは問題ないので、お試しでちゃんと絞るならFETは不要です。
その場合C!,C2,C3,C4,R1,R2だけとなります。





PDF版の回路図はこちらです。

まずは、音楽が聴ける程度の音が出るかテスト

初めにLPF(ロー・パス・フィルタ)だけで音が出るかを試験します。
このときはDCカットのコンデンサは3.3マイクロファラドの無極性でしたが、
10マイクロ、33マイクロと増やしていき最終的には回路図にあるように、47マイクロファラドになりました。
低域が足りなかったためです。接触不良によるノイズ防止で秋月の14ピンコネクタを使い半田付けはしてあります。



実際に基板に配置して半田付けしました。

基板の半田面側です。Amaneroの20ピンヘッダに差した状態です。
20ピンのコネクタが手元にないので7X2の14ピンコネクタで代用しています。
グラウンドはCombo384側に1点です。13ピン、14ピンはパターン上でつながっています。



基板の部品面ですが実際は裏側になります。

基板の実装側です。ケミコンは全てニチコンのMUSEです。
この基板には写っていませんが、C5の330マイクロは後から追加しています。
3.3Vの電圧にパルス性(スイッチング)ノイズが観測されたため、追加しました。
330マイクロのMUSEは黒と金の表示が入ったものです。
Amanero Combo384基板はバスパワーです。そのため電源不要です。


Amanero Combo384とLPF基板を分離したところです。

Amanero Combo384の出力はLV-CMOSレベルで3.3Vです。
出力に入っているダンプ抵抗は47オームと書いてありますので、このダンプ抵抗がよく効いているようです。


2SK2201は東芝製ですが非推奨になっています。手持ちがこれしかなかったためですが、相当品が同じ東芝であります。
東芝セミコンで相当品が捜せます。

再生ソフト(Windows)はfoobar2000+ASIOもOKです。JRiver Media Center 19は設定でCombo384 ASIOに変更し、
それにDSPに追加された2XDSDを選択してやるとWAVでもFLACでもmp3でもDSD128(5.6448MHz)で再生してくれます。
これならPCMのI2Sなどなくても全てDSD128で再生しますのでPCMのDACすらも要らなくなってしまいます。

JRiver Media Centaer 18の時はCDからリッピングするときに、DSD128に変換して保存出来ていたのですが、19になったら
なんでもDSD128にリアルタイム変換再生出来てしまいます。
この分ではJRiver Media CenterがハタチになったらなんでもかんでもDSD256に変換しながら再生できるかも。
愛和(LH)さんのAX-U1Pも同じです。(DSD256は再生できませんが)

foobar2000ではCombo384をDSD256で動作させ再生できます。
foo_dsd_asioをダブルクリックしてPCM to DSD Method をDSD256に変えるだけです。
残念ながらDSD512でも再生してみましたが(foobar2000のfoo_dsd_asioの設定)音が出て、音楽の再生は出来ましたが、
ピアノ・ソロになったところでピアノにかすかにビブラートがかかっています。実用的にはDSD256まででした。

PCはIntel Core i7 3.4GHzでメモリ8GBです。アンプはステレオの付録のディジタル・アンプLXA-OT1改でOP-AMPは
MUSES8920、スピーカーはヤマハのNS-1000MM(超小型の3ウェイ)で試聴しました。アクティブ部がないので
音量は低くなります。MUSES01あたりで6dB程度持ち上げるといいのでしょうが、それだけで4,000円近くなります。
また外部の正負電源も必要になり、安く簡単にDSD再生からは外れてしまいますので、まずはここまでとしておきます。

これ書いている最中にAmazonからRaspberry Pi (Linuxで試験するための本体)が届いてしまいました。


追記 LinuxでのAmanero
2013/11/17

Raspberry Pi(RaspyFi)+Amanero Combo384+CR LPF によるDSD128再生

Raspberry Piで動作させるための初期設定をすべて、sudo config等で行っておきます。

Combo384+CR LPFの基板とRaspberry PiとをUSBでつなぎ、RaspyFi (Linux)を立ち上げて、
DSDのデータが入ったUSBメモリをRaspberry Pi に差します。
WindowsのIEからhttp://raspyfi/にアクセスするとWeb UIの表示がでます。

DSDにチェックを入れて、もうひとつのUSBメモリを選ぶと出てきました。
文字化けしたファイル名が!
UTF-8の設定なので文字化けですがセレクトは出来ましたので再生!

曲データが小さいので選んだ曲、AKB48のUZAがLXA-OT1を通してスピーカーNS-1000MMから聞こえてきました。
フォルダ(ディレクトリ)名とファイル名をASCIIにリネームしておくとキチンと表示されます。

しかし、こんな容量ではRaspyFiでのミュージックサーバは家では無理です。
PCのハードディスクは3TB+LAN経由で2TBで合計5TBですがDSDの音楽データだけで、
もう2.5TBを超えています。アルバム1枚を変換して保存すると4GBを超えてしまい、FAT32では保存できませんから。
結局Raspberry Piは遊んでしまう事となりましたが、Combo384のLinuxでの動作確認はできました。

Rapsberry Pi本体よりSDカードやUSBメモリそれにマイクロUSBの電源など持っていませんでしたので、
本体より高く付きました。
これならAmanero基板もう1枚買えた!

なお、ここまで全てUSBBケーブルはハイ・スピード対応のものを使用しています。
USBメモリはUSB3.0対応の8GB、SDカード(SDHC)はクラス10のものを買って実験しています。
しかし、これを試験している時20年前のことを思い出しました。SONYのNEWS(MPUは68030)、メモリ8MB
というワークステーションで現在のX Windowの元となるX11R5のソースをコンパイルすると5〜6時間を要しました。
今はこんな小さな基板1枚でX Windowが動いてしまいます。

12月19日にはLXA-OT3が届く予定です。予約してあるのでこのアンプでも聞いてみたいのですが
家にJRCの高音質オペアンプ、MUSES02(ミューズ02)が2個ほど転がっているので、また多分すぐ差し替えてしまうと思います。



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