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 血圧を下げる薬のひとつである「カルシウム拮抗薬」を服用中には、食べない方が良い柑橘類などがあります。
 グレープフルーツなどに含まれる「フラノクマリン」という物質が、薬を体内で分解する酵素の働きを邪魔するため、薬剤が体内にいつまでも残ってしまい、思わぬ副作用を起こすことがあるためです。
 このため、カルシウム拮抗薬を内服している方は、柑橘類の摂取には注意が必要です。
 
 現在日本で発売されている代表的なカルシウム拮抗薬には
  アムロジン、ノルバスク、ヘルベッサー、コニール、アダラート、バイミカード
  カルブロック、アテレック、シナロング、カルスロット
  ランデル、バイロテンシン、ヒポカ、ペルジピン、ワソラン
などがあります。(順不同)


グレープフルーツ(白・赤)、スウィーティ、晩白柚
ざぼん、文旦(ボンタン、ポメロなど)
だいだい(サワーオレンジ、ビターオレンジ)
夏みかん、甘夏、ライム、きんかん、ざくろ
ブラックマルベリー(桑の実)、山ぶどう、ブラックラズベリー
 ※オレンジマーマレードは文旦やだいだいを原料にしていることがあります
温州ミカン、いよかん、デコポン、ポンカン
オレンジ、ネーブル、レモン、カボス、ゆず
せとか、スイートスプリング、日向夏
 ※ただし レモンや日向夏は 皮は食べない方が良いので、
 マーマレードや 皮ごと食べる砂糖漬けなどは避けてください。
以上のデータは、当院スタッフと製薬会社MR諸兄の協力を得て 主に文献検索により作成したものですが、いまだ確立したものとは言えないようです。随時改訂していきますが、現段階で確実と思われるもののみ掲載いたします。(2010.11.6作成)

参考文献
  1. Fujita K, Hidaka M, Takamura N, et al : Inhibitory Effects of Citrus Fruits on Cytochrome P450 3A(CYP3A) Activity in Humans. Biol Pharm Bull 2003, 26, 1371-3
  2. The American Society for Pharmacology and Exprerimental Therapeutics : INHIBITORY EFFECTS OF FRUIT JUICES ON CYP3A ACTIVITY. DRUG METABOLISM AND DISPOSITON, Vol.34, NO.4, 2006
  3. Saita T, Fujito H, Mori M : Screening of Furanocoumarin Derivatives in Citrus Fruits by Enzyme-Liked Immunosorbent Assay. Biol Pharm Bull 2004, 27, 974-7
  4. Amy M. Karch : The Grapefruit Challenge. AJN, vol.104, No.12, 2004
  5. カンキツ類とCYP3A4. NIKKEI Drug Information 2002, 2月10日号
  6. 斎田哲也, 藤戸博 :「酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含量のスクリーニング」. 医療薬学, vol.32, No.7, 2006
  7. 澤田康文 :「医薬品と食との相互作用の定量評価」. 医薬品相互作用研究, Vol.27, No.1, 2003
  8. Egashira K, et al : INHIBITORY EFFECTS OF POMELO ON THE METABOLISM OF TACROLIMUS AND THE ACTIVITIES OF CYP3A4 AND P-GLLYCOPROTEIN. Drug Metabolism and Disposition, vol.32, No.8, 2004
  9. 福田勝行,郭聯慶,山添康:「グレープフルーツジュース中のチトクロームP450代謝阻害物質」.薬局,Vol.52,No.2,2002
  10. 太田富久 :「グレープフルーツジュースと薬物代謝」. ファルマシア, Vol.38, No.11, 2002
  11. 荻窪哲也, et al :「各種茶飲料が薬物代謝酵素に及ぼす影響」.医療薬学, Vol.32, No.5, 2006