布石から中盤へ、石がスムーズに流れる碁と、どこか異物が入ってゴツゴツした感じのする碁があります。スムーズな流れが何手まで続くか、布石の十手か、中盤に入って百手以上も続くか、技量の分かれるところでしょうが、異物を異物として見分ける技量がすべてのもとになっています。 石の流れは、時に、石の調子ということばで表現されます。相手の動きを催促して、自分の動きを合わせています。石のいきおいであり、石の調子ですが、この流れの中で、どちらかが不利になっているとすれば、流れそのものが不自然、異物が入っていたことになります。自分では好調のつもりでいて、相手の策にハマったことになります。 |