子どもの碁には夢があります。天衣無縫とでもいうのでしょうか。勝負をべつにして才能の芽が感じられるのが楽しい。 プロを目指す院生時代の碁にも夢があります。一流棋士の型をハミ出すような碁を打つことができます。しかし、ハミ出した型、着手が、本物の手として通用するとは限りません。むしろ悪手となることが多いでしょう。夢のある手を ”匹夫の勇”にしないためには苦しい勉強が必要です。 そして、プロの修行となれば、才能の芽だけではいけません。たくましい成長がなければ取り残されていきます。不断の努力と、なんでも吸収してしまう大きな器が必要です。 |