中国の古典、玄玄碁経の囲碁十訣に、敵の境界に入るには緩やかであれ〜入界宜緩〜があります。
格言には表と裏の解釈があって、どのような局面でどの格言をあてはめるかということが技量になります。この教えにしても、境界の条件がいろいろあって、背後に敵の大勢力がある場合、あるいは味方の援護がある場合などで解釈が異なり、時には緩やかがそのまま緩着になりかねないことになります。
境界線を越えて、相手の勢力圏で戦う場合は、つねに包囲される危険があり、包囲がそのまま生死に関わります。おそるおそる踏み込まなければいけません。
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