北岳(3,193m)〜間ノ岳(3,190m)

2014年9月13日(土)〜15日(祝)

芦安温泉〜広河原〜肩の小屋(泊)〜北岳山頂〜北岳山荘=間ノ岳(往復)〜白根御池小屋(泊)〜広河原〜芦安温泉

Day1 芦安温泉(P)〜広河原〜大樺沢二股〜右俣ルート〜肩の小屋(泊)

広河原から見た北岳 野呂川にかかる橋
スタートはこの橋から
広河原山荘
皆さんここで身支度を調えます
大樺沢左岸から右岸へ そして再び右岸から左岸へ だんだん大きくなってきます
槍沢に似ています 二股で休憩…トイレがあります
直進すれば八本歯のコル、右俣コースは右へ進みます
北岳バットレス
右股ルートはこんな感じの結構な急登です 大樺沢にはこの時期にも雪渓が残っています バットレスからクライマーたちの声が聞こえてきます
まだまだあんなに上です 草すべりコースとの合流点 稜線に出ました
突然目に飛び込んできた仙丈ヶ岳 肩の小屋はこの急登を登り詰めたところにあるはず あとひと登りがきつい
ようやく肩の小屋に到着です まずはお決まりの生ビール 肩の小屋は標高3,000に建っています
仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳
鳳凰三山
大パノラマです
八ヶ岳 地蔵岳のオベリスク 甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳 鳳凰三山 北岳のピークは見えません
ブロッケン現象 多くの人で賑わっています 記念撮影

Day2 肩の小屋〜北岳山頂〜北岳山荘〜間ノ岳〜北岳山荘〜白根御池小屋

夜明け前の富士山 その1 夜明け前の富士山 その2 鳳凰三山のシルエットも綺麗です
夜明け前の素晴らしいパノラマ風景です
だいぶ明るくなってきました
御来光と富士山 その1 御来光と富士山 その2 御来光と富士山 その3
富士山 … 素晴らしいシルエットです
モルゲンロートに染まる肩の小屋と北岳 仙丈ヶ岳 甲斐駒ヶ岳
北アルプス … 槍・穂高連峰
さぁ、出発です 肩の小屋を振り返る 仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を振り返る
バットレスの向こうに富士山 間ノ岳への縦走ルートが見えてきました
素晴らしい3,00mのスカイラインです
北岳山頂は向こうのピークです
山頂に人が立っているのが見えます
山頂(3,193m)に到着です 記念撮影 記念撮影
富士山に手が届きそうです 富士山にも登ってみようかという気になりました 富士山を手のひらに載せてみました 
富士山 仙丈ヶ岳 甲斐駒ヶ岳
いよいよこのスカイラインを縦走します 北岳山荘側からの登りはかなりの急登です 八本歯のコルへの分岐
だいぶ下ってきました 北岳山荘に荷物をデポします 北岳方面を振り返ります
北岳のピークは左奥です 中白根山(3,055m)に到着 後方がこらから向かう間ノ岳です
間ノ岳まで続く日本一長い3,000mの稜線 アップダウンを何度か繰り返します 進行右手側は深い谷(カール)になっています
北岳方面を振り返ります ケルン アップダウンが体を痛めつけます
間ノ岳山頂(3,190m)にて記念撮影 … 現在は日本第3位の標高で、奥穂高岳と同じ高さです
静岡県側 山梨県側 このカールも素晴らしいです
北岳山荘へ戻る途中で撮影しました
北岳山荘に戻ってきました ラバース道で山頂を巻きます
少し登り返します
ますは八本歯のコルを目指します
トラバース道分岐に到着
左に登れば北岳山頂です
結構な下りですが、高度感はありません 八本歯のコルまでは岩場の連続
これを登ってくるのはかなり大変です
八本歯のコルに到着
ここから二股まで急勾配の下山です
八本歯の頭が見えます ようやく白根御池に到着
長い下りだった〜

Day3 白根御池小屋〜広河原〜芦安温泉(P)

きれいな朝焼けです 記念撮影
記念撮影 大樺沢との分岐まで下ってきました … 登りは3時間のコース。結構きつい下りでした
野呂川にかかるこの橋を渡ると広河原のバス乗り場です
最後にもう一度北岳を撮影しました


《コメント》

日本第2位の高峰である北岳。
そして、そこから間ノ岳まで続く日本一長い3,000mの稜線。
好天に恵まれ、素晴らしい山行となりました。

金曜日の夜、芦安温泉の駐車場に入り、車中泊です。
芦安の駐車場は第1駐車場もしくは第2駐車場に駐めるのがベストです。
できれば、第2駐車場がいいでしょう。
シーズン中は土曜日の早朝では遅いです。
できるだけ、金曜日の夜の内に駐車場に入りましょう。

1日目、いよいよ入山です。
第1便のバスもしくは乗合タクシーで広河原に入ります。
それしか方法はありません。
早朝、4時頃から列ができはじめます。
この日の第1便の乗合タクシーは10台しかありませんでした。
つまり、90人しか乗れないと言うことです。
広河原までバスは1時間、乗合タクシーは45分かかります。
料金は1,100円です。協力金100円が加算されるので、1人1,200円です。
第1便に乗れないと、次の便までバスも乗合タクシーも2時間待つことになります。
夜叉神ゲートが5時30分にならないと開かないので、
第1便に乗れたとしても、広河原に着くのは6時頃になります。
それより早く広河原に入ることはできません。
同じ料金なら、乗合タクシーの方が断然快適です。

乗合タクシーを降りたところに、北沢峠行きバスのチケット売り場のある建物があります。
「広河原インフォメーションセンター」と呼ばれる建物で、ここのトイレはとても綺麗です。
野呂川にかかる橋を渡ったところに広河原山荘があり、そこにもトイレがあります。
私たちは、広河原山荘前のベンチで朝食をとり、歯を磨き、トイレを済ませて、出発の準備を整えました。
多くの人たちが広河原山荘前で身支度を調えて出発していきます。
登山届はここで出していきます。
登山道は広河原山荘のすぐ横から始まります。

1日目は肩の小屋までです。
まずは二股を目指して登っていきますが、はじめからちょっとした勾配です。
二股まで大樺沢沿いに登っていきます。
平均してそれ程きつくない登りですが、二股からの急登に備えて、
ペースは控えめがいいでしょう。
最初の休憩は白根御池への分岐、次は鉄パイプ製の橋の辺り。
そして、二股まで登ります。
ここまでが前半です。
二股は白根御池からのトラバースコースとの合流点となっており、
仮設のバイオトイレがあります。
ここで十分に休憩をとり、後半の急登に備えましょう。
八本歯のコルを経由する左俣コースは直進します。
小太郎尾根に出る右俣ルートは文字通り右手のコースに入っていきます。
今日は肩の小屋までですので、右俣コースを登っていきます。

小太郎尾根に出るまではとにかく急登です。
これが一番楽なコースとは思えない程の急登ですが、小太郎尾根に出てしまえば、
もうひと登りで肩の小屋です。
途中、白根御池からの草すべりコースと合流します。
合流点からもうひと頑張りすれば、小太郎尾根に出ます。
尾根に出ると、いきなり仙丈ヶ岳が目に飛び込んできます。

広河原を7時ちょっと前に出発し、肩の小屋に到着したのは13時30分でした。
チェックインを済ませ、荷物を置いて、ビールにありついたのはちょうど14時でした。
1日の行程としてはちょうど良いでしょう。

肩の小屋はどちらかと言えば小さな小屋ですが、快適な小屋です。
この日は多くの宿泊客で賑わっていました。
テント場にも多くのテントが張られていました。
食堂は狭く、一度に48人(6人がけのテーブル×8)しか食事ができないので、
混んでいると、食事時間の交代回数が多くなります。
どこの山小屋でもそうですが、肩の小屋でも夕食は到着順です、朝食は早い者順です。
トイレは、簡易の水洗トイレで、決して汚いトイレではありませんでした。
小屋から少し離れた仮設トイレの方が空いています。
匂いもほとんど気になりませんでした。
生ビールもあるので、ビール好きには文句のつけようのない小屋です。

2日目は北岳山頂を踏み、北岳山荘から間ノ岳までを往復するコースです。
当初の予定は北岳山荘宿泊でしたが、
この日は大変混み合っていて、「1枚の布団に3人での利用」だとの案内があり、
急遽、白根御池小屋まで下山することにしました。
結果として、この判断は大正解でした。

2日目の早朝、御来光を仰ぐために早起きしました。
好天に恵まれ、素晴らし日の出の光景を見ることができました。
富士山もバッチリ見え、今回の山行の目的の一つを果たしました。

肩の小屋を6時に出発しました。
登りはじめから結構な勾配の登りです。
途中、両俣小屋への分岐の辺りから、北岳山頂や間ノ岳方面のスカイラインが見え始めます。
もちろん、振り返れば、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、八ヶ岳、槍・穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山などが一望できます。
分岐から北岳山頂までは一旦下って登り返します。
そして、いよいよ北岳山頂に到着です。
私たちは、肩の小屋を出発して50分程で北岳山頂に到着しました。
多くの人たちが記念写真を撮っています。
朝食代わりのお弁当を食べている人もいます。
きっと、山頂から御来光を仰ぐために朝食も摂らずに登ってきた人たちでしょう。
北岳山頂は、多くの人が写真を撮ったり、休憩したりするには十分な広さがあります。
大パノラマを十分に楽しんでから、次の目的地に向かうと良いでしょう。

北岳山頂からとりあえず北岳山荘を目指します。
この下りは結構大変です。登りに使うのは考えものです。
肩の小屋からの登りと北岳山荘からの登りを比べたら、
はるかに後者の方が大変だと思います。
しかし、多くの登山客が北岳山荘方面から山頂を目指して登ってきます。
北岳山荘に到着したのは8時をちょっと過ぎた頃でした。

荷物をデポし、間ノ岳に出発です。
トイレに行ったり、衣服の調整をしたり、行動食を摂ったり、サブザックに荷物を移したりしながら、十分な休憩をとりました。
間ノ岳までの往復は、通常4時間のコースですので、遅くとも13時までに戻って来れれば良いと考えていました。
9時、いよいよ憧れの3,000mの稜線歩きに出発です。

まずは中白根山(3,055m)を目指します。
だらだらとした登りが続きます。
中白根山の山頂は広場のような所で、ここでも360度のパノラマが楽しめます。
圧巻は、これから向かう間ノ岳山頂まで続く3,000mのスカイラインがはっきりと確認できることです。
間ノ岳は3,190mですから、まだ150mも登らなくてはなりません。
しかも、いくつかのアップダウンを繰り返しています。
勾配はそれ程きつくありませんが、3,000mの稜線ですから、空気も薄く、なかなか思うように足が前に進みません。
11時、やっとの思いで間ノ岳の山頂に到着しました。
静岡県との県境でもあります。
どこまでも南へ続く南アルプスの山々の光景が、これまでの苦しかった思いを吹き飛ばしてくれます。
記念撮影をして北岳山荘に向けて出発し、13時前に北岳山荘に到着しました。
チェックインしようとしたとき、前述の「本日は、1枚の布団に3名での利用」の案内。
急遽、白根御池小屋までの下山に変更。
すぐさま小屋に電話をして予約をしました。
北岳山荘から電話していることを伝えると、
「遅くなりますねぇ」と言われてしまいました。
「17時までには着きたいと思います」と伝えて、下山を開始しました。

下山ルートは、トラバース道を通って八本歯のコルを経由し、左俣コースを二股まで下り、白根御池小屋までトラバースするコースです。
北岳山荘からのトラバース道は、全体的に登り気味のトラバースコースです。
途中から穂高の吊り尾根のような所を通りますが、それほど高度感はありません。
北岳頂上方面への分岐から八本歯のコルまでは岩場の下りで、とても歩きにくいです。
八本歯のコルからの下りは、途中まで岩場と梯子が連続する急勾配ですので、
慎重に慎重を重ねながらの下山です。
それが終わり、大樺沢沿いの道に出ますが、ここからの下りもかなりの急勾配です。
大樺沢の雪渓が見えてくると、二股のトイレも見えてきますが、歩いても歩いてもなかなか近づきません。
歩きながら、重太郎新道の下りを思い出しました。
ようやく二股にたどり着き、一息入れて、白根御池までのトラバース道に入りました。
ところが、このトラバース道が曲者でした。
木の根っこが至る所に張り出していて、とても歩きにくいのです。
この最後のトラバースがとても長く感じられました。
白根御池小屋に到着したのは16時45分でした。
肩の小屋を出たのが6時ですから、11時間弱歩いたことになります。
本当によく歩きました。

白根御池小屋はとてもきれいな小屋でした。
予約しておいたので、6名利用の個室のようなお部屋に案内され、ゆったりとしたスペースを与えられました。
予約なしの人たちは、談話室(大部屋のようなところ)に案内されたようです。
前述しましたが、白根御池小屋への下山は、本当に大正解でした。
長い下山で疲れましたが、ゆったりと体を休めることができました。
北岳山荘も魅力的ですが、白根御池小屋の方をお薦めします。

3日目も早起きし、5時30分に小屋を出て広河原に向かいました。
白根御池小屋からの下山道もかなりの急勾配です。
このルートを登りに使うのはお薦めできません。
登りの際に白根御池小屋を利用するにしても、一旦大樺沢二股ルートを二股まで登り、
トラバースして白根御池小屋に戻るルートの方がベターです。
このルートの方が疲労度が断然違うと考えます。
広河原には7時過ぎに到着しました。
8時のバスに乗ろうと思っていたのですが、すぐに乗合タクシーに乗ることができ、とてもラッキーでした。

今回の山行ですが、高低差が富士登山以上だということで、確かにタフなコースでした。
しかし、本当に行って良かったと思える山行でした。
北岳に登るなら、欲張って間ノ岳まで往復してくることを強くお薦めします。
奈良田から入れば、更に、農鳥岳までのロングトレイルを楽しむことができます。
今回のルート、皆さんにお薦めしたいルートです。

余談ですが、北岳に登る前には、「マークスの山」を読むこともお薦めします。