北穂高岳(3,106m)


DAY−1 2012年8月20日
平湯〜上高地〜横尾(横尾山荘泊) 

出発前の記念撮影 … 奥穂は雲の中。河童橋付近はいつもの賑わいを見せていました
明神にて記念撮影 右に行けば徳本峠です
指導標があり、迷うことはありません 新村橋にて パノラマコースへは新村橋を渡ります
上高地から3時間で横尾に到着します 1日目の宿泊地 = 横尾山荘


DAY−2 2012年8月21日
横尾〜涸沢〜北穂高岳山頂

横尾大橋を渡って出発です 岩小屋跡にて いよいよ樹林帯の山道に入ります
本谷橋に到着(出発から1時間) 本谷橋から北穂を望みます 本谷橋を渡って休憩です
Sガレにて 涸沢カールが見えてきました 涸沢到着前の最終休憩所から奥穂を望む
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐にて(ヒュッテは左、小屋は右) 涸沢小屋のテラスにて(前穂をバックに)
奥穂(右)と前穂(左) 奥穂(3,190m) 前穂(3,090m)と前穂北尾根
北穂高岳に向けていよいよ出発です もう休憩
お花畑のずっと先に北穂高岳山頂 涸沢カールはもうあんなに下 常念岳(左奥)から蝶ケ岳への尾根
南陵取付へのクサリ場(スラブ状の岩場) 続いてハシゴ場 南陵取付まで登ってきました(やっと中間地点)
常念岳 前穂高岳(T峰〜X峰) 奥穂高岳
南陵テラスのテント場 分岐に立つ指導標 山頂まであとひと登りです
ようやく北穂高岳山頂(北峰=3,106m)に立ちました … 疲労困憊の記念撮影 カンパーイ! = 復活の儀式
これを見に来たのです!! この日はこれが精一杯でした … 明日に期待です
 
突然現れた虹 二重に架かっています どんどん大きくなります
テラスから眺めた常念山系 … 中央の形のいい山が常念岳
滝谷(飛騨側) 岩の墓場と呼ばれています ガスってきました
槍ヶ岳から奥穂高岳まで縦走する人が結構多い この標識は360°回せます とても味のある看板です
小屋入り口にて 雰囲気抜群の食堂(一度に32人が食事できます) 食後に記念撮影


DAY−3 2012年8月22日
北穂高岳山頂〜涸沢〜横尾〜上高地

日の出前 … クリックしてください(動画が見られます) 日の出前 … クリックしてください(動画が見られます) 御来光
日の出間近の富士山と南アルプス、そして眼下には松本市内の街明かり
    
モルゲンロートに染まる槍ヶ岳
槍ヶ岳(遠景) 槍ヶ岳(中景) 槍ヶ岳(近景)
見事な雲海です 槍ヶ岳の右下後方は立山だそうです 北穂からは前穂もよく見えます
出発前の記念撮影 槍ヶ岳をバックに 品揃えが豊富です
奥穂高岳とジャンダルム 奥穂高岳から前穂高岳 南アルプスの左端後方に富士山
富士山ズーム 涸沢岳に続く稜線(縦走路) その先に奥穂高岳
南陵取付まで下山してきました ザイテングラートと奥穂高岳 奥穂高岳をバックに
ハシゴ場を見下ろすとこんな感じ クサリ場を見上げるとこんな感じ ハシゴ場とクサリ場を無事にクリア
涸沢ヒュッテから北穂沢を見上げます 涸沢小屋はかなり上方にあります 紅葉のシーズンに来てみたいです
穂高岳山荘 北穂高小屋 涸沢ヒュッテの受付前にて
涸沢ヒュッテの受付前にて パノラマコースへの注意事項が記されています 涸沢ヒュッテ直下には雪渓が残っています


グルメ特集

徳沢園・野沢菜チャーハンとカレー 横尾山荘・夕食 横尾山荘・朝食
北穂高岳小屋・夕食 ポークジンジャーには赤ワイン 涸沢ヒュッテの名物=おでんセット


《コメント》


夏休みも終盤に入り、登山者の賑わいもピークを過ぎていたようです。
3日間好天に恵まれ、素晴らしい山行となりました。
北穂高岳は「穂高岳4座の中で一番登りやすい山」と紹介されていることが多いのですが、
実際登ってみて、「一番登りやすい」と言っても相当ハードでした。
南陵はザイテングラートよりも大変だったと感じました。
とにかく、涸沢からの登りは最初から最後まで急登の連続で、楽な場所は一カ所もありません。
「横尾 6時出発。山頂 15時到着」でいいので、とにかくゆっくり登りましょう。
そして、必ず山頂の北穂高小屋に宿泊してください。
涸沢出発の場合でも小屋に宿泊することを強くお薦めいたします。
素晴らしい景色と美味しい食事・お酒が皆さんを待ってくれています。
3日目、私たちは山頂から一気に上高地まで下山してきましたが、
横尾から上高地までの3時間がとにかく長く感じられました。
できれば、徳沢で一泊し、翌日帰路につくのがいいでしょう。

「北穂高岳山頂から眺める槍ヶ岳は天下一品」というのは紛れもない事実でした。
是非、槍ヶ岳を北穂高岳山頂から眺めてください。
もちろん北穂高岳山頂からは360°の大パノラマが堪能できます。
遠く近く、素晴らしい山並みの眺望が楽しめます。
もちろん、富士山も見えますよ。

上高地までは長野県側の沢渡に車を駐めて、バスで入るのが一般的です。
今回、私たちは、安房トンネルを抜けて岐阜県の平湯温泉から上高地に入ることにしました。
それは、最終日に温泉に入り、疲れた体をじっくり休めてから帰路につきたかったからです。
予約しておいた宿にお願いし、宿の駐車場に車を駐めさせていただきました。
おかげで、3日分の駐車代が浮き、その分でビールを頂きました。

通常、観光客や登山客にはアカンダナ駐車場(有料)が準備されています。
アカンダナ駐車場からもバスは出ますが、平湯から上高地に入るバスは平湯バスターミナルが発着場となります。
上高地までは往復2,000円で、往復切符は一週間有効となっています。
平湯バスターミナルからの所要時間は約30分。
沢渡から入るより5分程早く到着します。
バスは30分毎に出ています。

上高地バスターミナルで登山計画書を提出し、横尾山荘に電話をします。
上高地から横尾までは3時間の道のりです。
梓川の左岸を上っています。
明神までの右岸は遊歩道に整備された道で、どちらかと言うと観光客向きです。
左岸の方が少し距離が短いです。
昼食・休憩場所は徳沢園がいいでしょう。ここの野沢菜チャーハンは絶品です。
食後には木陰で昼寝でもして、1日目の宿泊先である横尾山荘までの残り1時間の行程に備えると良いでしょう。

横尾山荘は「山小屋」と言うには少し趣が違います。
綺麗だし、設備が整っているし、何と言ってもお風呂に入れるのです。
もちろん石鹸やシャンプー類は使用できませんが、とくに夏場は汗を流せるだけでも贅沢というものです。
相部屋と言っても、寝台列車のように、一人一人に寝室(ベット)が用意されています。
夫婦などカップルの場合、上下でで寝室が用意されます。
嬉しいのは、畳の上に寝れると言うことです。

2日目の行程は、横尾から涸沢を経由し北穂高岳山頂登頂、という長丁場です。
横尾から涸沢までは一般的には3時間ということになっています。
私たちは2年前の経験を活かし、意識してゆっくり歩きました。
涸沢まで頑張りすぎてしまうと、その後の登りにこたえるからです。
横尾山荘を5時55分に出発し、本谷橋まで1時間5分。20分休憩して再出発。
涸沢小屋に9時25分に着きました。
涸沢小屋では1時間の大休憩をとりました。
涸沢小屋では水を補給できますので、それまで持っていた水を飲み干してしまっても構いません。

さて、ここで迷うのは、休憩場所を涸沢小屋にするか、涸沢ヒュッテにするかです。
少しでも高度を稼いでおきたければ涸沢小屋にすべきでしょう。
休憩場所となるテラスの広さや施設・設備の充実度を求めるなら涸沢ヒュッテがお薦めです。
涸沢ヒュッテでは水は無料で補給できます。
トイレはどちらもチップ制となっています。

涸沢小屋を出発し、小屋横から北穂沢に入ります。
お花畑を左に見ながら直線的な石段状の上り坂を登っていきます。
その後、沢を離れて左へ曲がり、お花畑やガレ場、ハイマツ帯と抜けて登っていくと、南陵取付のクサリ場の下に到達します。
ここから南陵に出るまでがこのルートの核心部です。
クサリ場に続き、ハシゴ場をクリアすると南陵取付に出ます。
ちょうどこの辺りが中間点です。残り半分の急登に備えて休憩すると良いでしょう。
その後は、南陵を只ひたすら登っていきます。
途中、楽なところは一カ所もありません。
南陵テラスと呼ばれるテント場を過ぎ、もうひと登りすると、北穂高岳南峰直下の分岐に出ます。
ここには涸沢岳や奥穂高岳への縦走路との分岐を示す指導標が立っています。
そこから一旦下り、再び登り詰めるとようやく北穂高岳山頂(北峰)です。
コースタイムは通常涸沢から山頂までは3時間ですが、
私たちは10時20分に涸沢小屋を出発し、北穂高小屋に14時45分に到着しました。
つまり、休憩を含めて4時間20分かかってしまったことになります。

余談ですが、北穂高岳山頂で初めてテント泊する人は、「ここがテント場か」と驚愕するでしょう。
受付は山頂の北穂高岳小屋にあり、そこまでは往復20分はかかるでしょう。
テント場には水もなければトイレもありませんから、こんなところでキャンプをする人はそれなりの覚悟が必要です。
はっきり申し上げて、初心者はやめておいた方がいいですヨ。

さて、北穂高岳山頂(北峰)はかなりの広さがあり、
他の登山者を気にすることなく、北アルプスをはじめ360°ぐるりと見渡すことのできる大展望を心ゆくまで堪能できます。
三脚を立てての写真撮影も他の登山者に気兼ねすることなく可能です。

富士山を除けば日本一の高所にある北穂高小屋は山頂から6m程下に立っています。
「よくこんな場所に小屋を建てたものだ」と思う程の断崖絶壁の上に立っています。
その小屋のテラスから眺める槍ヶ岳の勇姿は天下一品とまで言われています。
私たちはラッキーにも、このテラスから虹やブロッケンを見ることもできました。
翌朝は御来光も拝み、遠くに富士山まで眺めることができ、本当にラッキーでした。

小屋の名物は何と言っても夕食に出される「ポークジンジャー」です。
これが、実に美味でした。赤ワインと一緒に頂きましたが、3,000mを越す山の上で、こんな贅沢をしていいのでしょうか?
いいえ、苦しい思いをして登ってきた者だけが味わえる贅沢。
私たちも満喫させて頂きました。

3日目の行程は北穂高岳山頂から涸沢・横尾を経由し上高地まで一気に下山するという超ロングコースでした。
これははっきり言ってお薦めできません。最終日に行程としては長すぎるのです。
山頂から涸沢までは本当に気が抜けません。
急勾配の下山で両足の筋肉にかなりの負担をかけます。
私たちは、6時に小屋を出発し、涸沢ヒュッテに8時45分に到着しました。
ここの下りは2時間というのが一般的なタイムですので、45分も余分にかかってしまっています。
涸沢ヒュッテでは、生ビールと名物のおでんを頂ながら休憩しました。
そして、横尾〜徳沢〜明神〜上高地と下っていきました。
山頂から涸沢までの下山でかなり筋肉に負担をかけたせいで、
本谷橋で休憩したとは言え、涸沢から横尾まで2時間50分もかかってしまいました。
横尾で20分休憩し、徳沢に向けて再出発しました。
徳沢園で遅い昼食をとり、明神に着いたのは14時50分でした。
5分だけ休憩し、少し距離の長い右岸を下ることにしました。
2年前に這々の体で下ってきた岳沢の入り口を確認したかったのです。
結局、上高地バスターミナルに着いたのは16時05分。
かれこれ10時間の行程になってしまいました。

と言うわけで、2年振りの穂高は、疲れはしましたが最高の登山となりました。