千本海岸

千本公園とそれに面した千本浜は、沼津市民の憩いの場である。
沼津外港から富士市の田子の浦まで続く20キロの海岸と防潮堤は、市民の
散歩やジョギングのコ−スであり、釣りやバ−ベキュ−などレクレ−ション
の場であり、マラソン大会やトライアスロン競技などなどの様々なイベント
が行われる会場ともなる。夏には、手軽な海水浴場として市外からも多くの
海水浴客が訪れるが、海水浴場として解放されるのは千本公園前の一角だけ
であり、あとは遊泳禁止区域となる。何故なら、伊豆半島と清水の三保半島
に挟まれた駿河湾は、海水の流れが急であり、しかも崖のように競り立った
海底の構造のため危険だとされているからである。なにせ湾の最深部は、あ
の日本一高い富士山と同じ水深だというのだから、驚きである。
十数年前、沼津と富士の中間の原海岸で水遊びをしていた東海大学の学生
が、誤って波に飲まれ、溺死した事件があったが、その時学生の死体は原海
岸ではなく、対岸の伊豆半島に打ち上げられたというほどである。
対岸といえば、沼津の東海岸の端、大瀬崎はスキュ−バダイビングのメッ
カで、関東一円から同好者が集まってくるのだそうである。その大瀬崎のす
ぐ先にある戸田(ヘダ)港は、世界でもここの深海にしか生息しないという高
足蟹で有名である。


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