西岸良平「3丁目の夕日」にみる昭和30年代 歴史的経過 昭和26年(1951)9月 サンフランシスコ講和条約締結            手塚治虫「鉄腕アトム」連載開始 昭和28年(1953)2月 テレビ本放送開始 昭和30年(1955)2月 力道山のプロレス中継放送、敗戦後の外人コンプレックスを解消。            7月 石原慎太郎「太陽の季節」発表、翌年芥川賞受賞、「太陽族」を生み出した。            家庭電化時代の始まり。 昭和31年(1956)7月 経済企画庁「経済白書」で、「もはや戦後ではない」と宣言。            貿易黒字5億ドルに加え、豊作もあって「神武景気」が現出。           12月 日本の国連加盟が承認され、国際舞台に復帰した。 昭和32年(1957)6月 テレビ受信契約が50万台を突破。            7月 東京都の人口が851万8622人となり、世界一の都市になる。            8月 東海村に「原子の火」がともり、日本も原子力時代に突入。 昭和33年(1958)5月 テレビ受信契約が100万台を突破、ラジオ受信契約数は82.5%。映画館の入場者数11億人を超える。            「団地族」の言葉が生まれる。 昭和34年(1959)1月 メートル法実施。            4月 皇太子成婚、テレビ中継。            8月 国産車「ブルーバード」発売で、マイカー時代の到来。            「岩戸景気」「カミナリ族」 昭和35年(1960)5月 新日米安保条約改定承認            6月 安保反対闘争で日本中が二つに割れる。            12月 池田勇人内閣「所得倍増計画」を決定。 昭和36年(1961)11月 太平洋ベルト地帯で石油コンビナート建設進む。(徳山、水島)            流行歌「わかっちゃいるけどやめられない」 昭和37年(1962)2月 東京都の人口が世界で始めて1000万人を超える。            3月 テレビの受信契約が1000万台を突破。            5月 常磐線三河島駅で貨物列車と旅客電車2本の二重衝突事故で死者160名。            5月 大日本製薬サリドマイド薬害。前年ハンブルク大学のレンツ博士の警告があり、西ドイツなどでは直ちにサリドマイドの製造・販売中止の措置をとったが、日本の厚生省ではずさんな対応だったため、死産児を含め数千人の被害。            7月 世界最大のタンカー、日章丸(13万トン、全長279m、幅43m)進水。21万トン出光丸は昭和41年進水。            映画「キューポラのある街」(浦山桐郎監督、吉永小百合、浜田光夫)            「交通戦争」 昭和38年(1963)1月 アニメ「鉄腕アトム」放送開始。            2月 水俣病の原因を新日本窒素肥料水俣工場の排水に含まれる水銀と熊本大学研究班が発表。            11月 日米間テレビ宇宙中継成功。ケネディ暗殺を伝える。            農村から都会への集団就職ピーク。            「かぎっ子」が社会問題に。 昭和39年(1964)4月 アメリカンスタイルの若者文化の象徴「平凡パンチ」ファッション・カー・セックスを売り物にする。            7月「ガロ」創刊、劇画ブーム(白戸三平、水木しげるなど) 10月 東京・新大阪間東海道新幹線開通。            10月 東京オリンピック開催。 昭和40年(1965)7月 米軍、沖縄からベトナムを爆撃。 昭和44年(1969)1月 東大安田講堂事件 「3丁目の夕日」に登場する歴史的事柄 *3巻「夕焼けの詩」「三丁目の夕日」(51.1) 「鈴木オート」開業昭和30年夏、 集団就職(192)、長島茂雄(42)、 *4巻「かくれんぼ」         紙芝居(116)、ホタル(180)、太陽の季節(11)カミナリ族(12) *5巻「サーカスの夜」 姑との同居は嫌(101)、ブラジル移民(114)いじめっ子と遊びの場(129) 電球煌く海と「ほんのささやかな人並みの幸福」(232) * 6巻「幻海紀行」         マイカー時代の幕開け(13)、映画「ゴジラ」(39)、夕日三丁目鳥瞰図(78)         マイホームの夢と団地(155) * 7巻「千夜一夜劇場」(番外編) * 8巻「別れ道」         劇画(118)、月光仮面(194)、陽のあたる坂道(196) * 9巻「僕たちの青春」         ボンネットバス(51)、ボクシング白井佳男(77) * 10巻「糸でんわ」         キンパチ先生(62)、3億円事件(215) * 11巻「紅色坂の怪」 * 12巻「遠い雷」        六さん、鈴木オートを出てアパートで妹と暮らすことに(67) * 13巻「雪うさぎ」        テレビが我が家にやってきた。チャンネル争いで殺人!(159) * 14巻「千代紙・折り紙」        ヒロミがストリッパーの母親に捨てられた淳之介を駄菓子屋の茶川竜之介の家に連れてくる。(182) * 15巻「わたしの青空」        ブルキのオモチャ(148)、打算で分かれた彼女が映画スターに(211) * 16巻「一番星みつけた」        電化製品の普及(130) * 17巻「都電通り」 「この20年、いろいろあったが、果たして世の中、本当に良くなったのやら」(84) 「このままわしの本当の子供にならんか?淳之介。」(120)       「地球は青かった」(1961)、全共闘、ベトナム反戦(1969)(158) * 18巻「ストーブリーグ」       集団就職と兄弟愛(84)       東洋の魔女と「俺について来い」(166) * 19巻「幸せの風景」       全共闘とウーマンリブ(93) * 20巻「それぞれの秋」       はらっぱ・ひろっぱ(55)、 「何もなかったあの頃があるいは一番幸せだったのかもしれない」(186) * 21巻「ブリキの鉄砲」 * 22巻「サンセット33」 * 23巻「走馬灯」      「どこの家の食卓も今ほど豊かでなかったあの時代・・だけど一家団らんの暖かさは、今も昔も変わらない。」(113) * 24巻「お父さんのひざ」      所得倍増政策(高度経済成長)とニッポン無責任時代(194)      物価上昇、公害、土地の暴騰、人々の心の荒廃(204) * 25巻「雲の絵本」 * 26巻「僕のラッキー」 * 27巻「てぶくろ」      いじめっ子(79) * 28巻「三丁目動物記」 * 29巻「回転木馬」      自宅分娩から入院分娩へ(96) * 30巻「不思議な少年」      水道普及率(全国平均、昭和30年末32.2%、昭和36年53.3%)(97) * 31巻「三丁目探偵団」      生糸生産(昭和36年、戦前の半分に減ったが、世界の生産量の半分以上を生産、311,311俵、1俵=60kg) * 32巻「夏の旅」      昭和30年代、飛行機は庶民の乗り物ではなく、鉄道で東京―九州間往復4日かかった。(195) * 33巻 * 34巻「鈴木一平の冒険」      紙芝居屋(昭和23年5万人、37年700人に減った)(28)      ミスターナガシマ登場(90) * 35巻「犬のお使い」      キューバ危機(94) * 36巻「ガリ版」 * 37巻「木登り」 * 38巻「秘密の楽園」 * 39巻「修学旅行」      お父さんの背中(191) * 40巻「男と女と猫」      まだテレビが普及していなかった昭和20年代から30年代の前半、家庭の娯楽の中心はラジオだった。(笛吹童子・紅孔雀28−、赤胴鈴之助32−、少年探偵団31−) * 41巻「おばあちゃん子」      量り売りと尺貫法(7) * 42巻「迷子」      昆虫採集(夏の風景)(106) * 43巻「写真館の美女」      おじいさん「ご飯つぶが少し残っているぞ。もったいないからきれいに食べろ。」(67)      「いつの時代でも、子供は、自分で自分の道を探して歩くもの・・」(88) * 44巻「ハロウィン」      職人の忠義(180)、靴磨きだった父親への想い「男は仕事に誇りを持て」(208) * 45巻「居酒屋やまふじ」      本当の父親でなかったとしても、そこには確かに父と子の愛情があった(40)      つばめと暮らす町の風景こそ、自然と人間の共存の理想の姿ではないだろうか。(52)      老夫婦とボケ(206) * 46巻「ガスタンクの秘密」     ビートルズ(98)、親に叱られながらもやった泥んこ遊び(148) * 47巻「狸温泉」 * 48巻「抹殺指令」     古風な女性(釣忍)(17)トンボ釣り(65)、鰻釣り(58)、コマ遊び、凧揚げ、

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