ある日、ハリスは、何気なく牛乳が飲みたいとお吉に告げた。お吉は農家に足を運び、 苦労してようやく牛乳を手に入れ、牛乳を密かに運んだ。ハリスは喜んだが、その往復には いつも迫害が待っていた。「目立つ」という理由で、籠で移動するのをやめて徒歩を選んだのは この時であった。