山室の屋根を使った一斉布団乾し
 富士山表口元祖七合目のこだわりの一つに、「布団乾し」があります。
 「宿泊する登山者の皆さんに、快適に寝ていただきたい」 その思いで、晴天の日には必ず行っています。
 太陽の熱で温まったふかふかの布団で、登山の疲れを癒してください。

 富士山表口元祖七合目では、客室前の狭い通路に設置した特大の物干し竿を使い布団をて乾しています。
 「不安定な物干しを倒さずに、手際よく布団をひっくり返す」
 この作業は簡単そうに見えて、実は熟練を要する技の一つなのです。また、
空気の薄い富士山では、重い布団を上げ下げする「布団乾し」は従業員泣かせの仕事でもあります。
 写真は『ユウ』こと山口祐司と『ジュン』こと寺田順一郎による華麗なる布団返しの術です。
1、タオルを頭に巻いて
「いざ出陣!!」
2、ユウがすき間無く
ビッシリ乾された
布団を一つ外します。
3、反対側ではジュンが、
布団の下に潜りこみ
布団を持ち上げます。
4、持ち上げた布団を
引っくり返して
空けた所に架け替えます。
5、布団を両方から
引っ張って
形を整えます。
6、この日は20分掛けて
30枚の布団を
引っくり返しました。