2.老施協の組織




(1)会 員 ( 平成14年 4月 1日現在、 施設総数  52施設 )

静岡県東部地区の社会福祉法人が経営する老人福祉施設

特別養護老人ホーム、
養護老人 ホーム、
軽費老人 ホーム、
ケ ア ハ ウ ス

(2)役   員                              

特養 顧  問 県理事 富士宮荘 富士 仲亀 透
軽費 支部長 県理事 玉沢昭寿園 東部 木下 朝子
養護 副支部長 県理事 賀茂老人ホーム 伊豆 高野 克巳
特養 副支部長 県理事 高原荘 富士 斎藤 文彦
特養 理  事 県理事 あしたかホーム 東部 石川 三義
特養 理  事 県理事 土肥ホーム 東部 奥津 匡俊
特養 監  事 県監事 徳風園 御殿場 粳間 明子
特養 理  事 姫の沢荘 熱海 山田 一
特養 理  事 ながいずみホーム 東部 杉山 貴美子
特養 理  事 梓の里 伊豆 川島 優幸
特養 理  事 岩本園 富士 遠藤 勝
特養 理  事 すどの杜 富士 大塚 芳正
養護 監  事 梅園荘 熱海 露木 雅捷


相手への思いやりの心が何よりも大切です

静岡県老人福祉施設協議会
 
仲亀 透 会長

東部支部顧問

老人福祉施設の状況

 現在、老人福祉施設を取りまく状況は、平成十二年四月から導入される介護保険制度がどういう方向性なのか見えておらず、とても不安定です。来年からは措置費(国・県・市からの委託料)ではなく、介護保険で補っていかなければならないという中で、今まで通りかかる人件費等を含めて運営を考えていくと、どのようにやりくりしていけばいいのかが不透明なのです。ですから各施設ともかなり大きな危機感を感じています。
 従来の介護の現場は農協、そして東芝や日立、日本電気というような民間企業が参入してくることによって、今までの福祉観は百八十度変わっていくことでしょう。例えば利用者にとって何がベストなのか考え、その老後を気に掛けて運営していた施設が、これからは民間企業や医療の間に競争原理が生じてきます。ですから介護保険制度導入後も現在の施設が軌道に乗っていくためには、福祉施設としての機能をきちんと確立していくと共に、福祉施設間通しの情報伝達が大切になってきますね。

福祉とは何か

 福祉の世界にも経営が必要な時代となってきた今、感じて欲しいのは、福祉とは何かということです。福祉施設として生き残っていくためには、経営のノウハウを吸収していくことはもちろん大切ですが、根底にある福祉観を忘れてはなりません。福祉とは、人づくりがすべてだと言えます。介護保険制度導入後、利用者に選ばれ、喜ばれる施設としてどのように運営に当たっていったらいいのか。そのためにもいい職員を育てていかなくてはなりません。

福祉の担い手たちへ

 福祉を専門に勉強してきた人ばかりではなく、英文科や土木科、精密機械科、法学など、全く関係のないところからのアプローチが福祉職に多いのが最近の傾向です。なんでもいいから職場を探しているという本音もあるでしょう。しかし、福祉分野以外の社会でも共通して忘れてはならないことがあります。それはきちんと一般的なマナーを身につけて、相手の立場に立って考えてあげられることです。福祉職は、相手が生きている人だからこそ、まず普段以上に言葉遣いに気をつけなければなりません。特にお年寄りに頼まれたことは、「あとで」とは言わずにすぐ行動すること。それが福祉のプロなのです。
 誰にでもおじいさん、おばあさんがいますね。目上の人を敬い、優しい気持ちで相手のことを思いやる心が何よりも大切なケアに繋がっていくのです。