今年も、あと28日・29日・30日・31日の4日間ですね。
やり残した事がありましたら、頑張ってやっちゃいましょう。
今日は午後からお出掛けで夜も来れるか不安ですので
こんな時間に更新しちゃいます。
本来なら更新はお休みにして
更新は明日!って感じなのですが
どうしても今日、12月28日に書きたい話があるので
書きます。
それから、今年流行った平井堅さんの「大きな古時計」って歌
私はあまり好意はもっていないのですが
その訳も書きたいと思います。

小学校の時に、
仁美ちゃんっていう女の子がいました。
友達が誰もいなくて
唯一の友達が私でした。
一緒にお風呂に入ったりワレメの見せっこをしたり
・・・・
っていう話は、小学生の項に書いてあるので見てね。
実は、仁美ちゃんと似ている感じの女の子の話です。

中学2年の時、清美っていう、心がとてもきれいで
素直だった女の子と一緒のクラスになりました。
当時どういう子か全然知りませんでしたが
同じ小学校だった子や、中学1年の時に同じクラスだった子が
「げ、清美とクラス一緒じゃん。サイテー」って
みんな口を揃えて言うの。
見た感じ、大人しくて、無口で
いつも席に座ってノートに何か書いているか
本を読んでいるか?って感じの子。
班を作る時や、席を決める時に
みんな「清美となった人は最悪!」って言って
誰も相手にしないの。
私は、清美ちゃんをずっと見ていたけど
別に変でもないし、悪い子でもないし、
普通の子。
でも、全然会話しないの。
私が挨拶しても、挨拶さえ返してくれないの。
聞こえているはずなのに、振り向いてもくれないんだよ。

色々人から清美さんの事を聞いているうちに
謎が解けたの。
小学5年の時に2つ程事件があったそうです。

清美ちゃんが小学5年の時、
飼育係りだった清美ちゃんは
ニワトリの世話をしていたそうです。
あるとき、清美ちゃんが当番だった日
もうすぐひよこが生まれるはずの卵が
下に落ちて割れていたそうです。
クラス全員で卵がかえるのを楽しみにしてそうで
泣いちゃう子もいたそうです。
みんなの怒りや悲しみは
なぜか清美ちゃんに向けられて
みんなで「清美ちゃんがやったんでしょ!」って
責めたらしいの。
いるんですよね、クラスに1人位。
すぐ名指しで責める人。
それにクラス全員がまんまと乗っちゃう。
清美ちゃんは「私、知らないよ」って答えたらしいですが
みんなの勢いは止まらなくて
「うそつけ。おまえがやったんだよ!」って言われて
清美ちゃんの責任にされたらしいです。
それから、清美ちゃんの顔を見ると
クラスの子が「人殺し!」「罰当たり!」って言ったそうです。
そして、先生までも
「清美ちゃんだって悪気があったわけじゃない!」って言って
結局清美ちゃんがやったって事にされちゃったらしいです。

そして、その事件から1週間位経った頃
クラスのゴミ箱に濡れたパンツが入っていたそうです。
クラスの男子が見つけて
「誰かがオシッコ漏らしたぞ!」って言うと
他の子が「清美だぞ。絶対に!」って騒いで
清美ちゃんは「私じゃないもん」って言ったらしいのですが
「うそつけ!オシッコ漏らすなんて
清美くらいしかいないじゃないか!」って言われて
それからは「お漏らし女」って言われて。
それから、清美ちゃんは無口になったみたい。

わたしは、その話を聞いて
「ひどい」って思いました。
私が同じクラスにいたら
そんな勝手な事を言う男子を
殴ってでもやめさせちゃうけど
清美ちゃんのクラスには
私みたいな子がいなかったみたい。

おそらく、清美ちゃんは
人の事が信じられなくなっちゃったんだと思います。
そして、もっと恐ろしい事聞いちゃったの。
中学1年の時に、ある女子が
「清美、一緒に遊ぼう!
明日の午前9時に○○公園に来て」って誘ったらしいの。
清美ちゃんは、約束通り9時に来て待っていたらしいです。
でも、その友達の4〜5人位の集団は
陰で隠れて見ていて
「バカ清美、何時まで待っているかな」なんて笑いながら
ずっと見ていたそうです。
実は、私の中学の時の友達の礼美は
この悪い女と一緒に行動をしていて
その様子を陰から一緒に見ていたそうです。
礼美は心の中では「清美かわいそう」
って思ったらしいのですが
清美の味方をしたら自分が仲間はずれになるので
一緒になって黙って見ていたそうです。

おそらく清美ちゃんは
久し振りに友達に誘われて
凄く嬉しくて、だから、友達が来るまで
ずっと待っていよう!って思ったと思うの。
その悪い友達の話によると
12時までずっと待っていたそうです。
そして、手にはお母さんが作ってくれたと思われるお弁当を
持っていて、
12時になったら、一人で公園のベンチでお弁当を食べ初めて
1時になったら、とぼとぼ帰っていったそうです。

次の日、その悪女は、清美ちゃんに
「ごめん、昨日さぁ、用事できちゃって」って笑いながら
言ったそうです。
おそらく清美ちゃんは、もう友達を
そして人間を信じられなくなっちゃったんでしょうね。
だれに話し掛けられても、返事もしなくなっちゃって
挨拶もしない子になっちゃったみたい。
だから、私が優しく挨拶しても
清美ちゃんの心の中では
「優しく声をかけてくれても、本心は
 私を騙しているんだ!私をバカにしているんだぁ」って
思っちゃって、だから無視をしているんだと思います。

「私は不幸な女」「私の気持ちなんて誰も分かってくれない」
そんな気持ちで生きている!っていうのが
見て分かりました。

運動会の行進でも、
朝礼の時の移動でも
一番最後の列で
うつむき加減で歩いていた清美ちゃん。
家庭科の調理実習でも
同じ班の子が「清美に触られると食材が腐る」
って言って、触らせてあげないの。
そして、もちろん料理を分ける時も
清美ちゃんの分なんて無いの。
席に座ってじっと下を向いているだけ。
家庭科の先生が「どうしたの?」って聞いても
一切答えない。
悪友たちが「お腹の調子が悪いんだって」って
答えると、それを聞いた先生が
「お腹いたいの?」って聞いても
それに対しても答えない。
先生も「黙っていたんじゃ分からないでしょ!」って
怒っちゃうの。

私が、私の分を少しお皿に分けてあげて
清美ちゃんの所に持っていっても
反応しないの。
「食べていいよ」って言ってあげても
お皿すら手に取らないの。
それを見ていた周りの女子に
「陽子、やめなよ。ムダだよ」って言われて。

授業中の教室の移動や、朝礼の時の運動場や体育館への移動の時も
清美ちゃんは、いつもうつむき加減で歩いています。
絶対に楽しくないはずなのに
毎日学校に来ている清美・・・・

私、なんとかして清美を助けたくて
先生にウソをついて部活動を休んで
清美と一緒に帰りました。
清美を靴箱の前で待っていました。
で、一緒に帰りました。
っていっても、私が勝手に清美のそばにいる!
って感じです。
私が何を話し掛けても、一切口を開かないの。
途中で自動販売機でジュースを買ってあげても
手にすらとらない。
無理矢理手に持たせたら、そのままジュースが下に落ちて
コロコロ転がって汚れたドブの中にドボンって落ちちゃったの。
それでも、なにごとも無かったように
ドンドン歩いていっちゃう清美ちゃん。

次の日も、部活を休んで清美と一緒に帰ったの。
でもやっぱり同じ。
話し掛けても返事しないし、
その日は、清美ちゃんに渡すつもりで
飴を持っていたの。
だからそれを渡したの。
「落ちちゃうからしっかり手に持ってね」って言っても
手を握らないので、飴が地面に落ちて割れちゃった。
遠回りだけど、清美ちゃんの家まで一緒に行っても
私なんか関係ないって感じで
そのまま家の中に入って行っちゃって・・・。
私が勝手に強引なことをしているのですから文句を言える立場じゃないけど
それでも、清美ちゃんの行動に
本当に頭来ちゃって
部活を休んで、遠回りもして一緒に歩いている自分が
なんか余分な無意味なことをしているような気がして
自分自身が情けなくて
自分の心の中で
「もっと大事なことあるだろう!
 人の事よりも、自分の部活動の練習の方が大事だろう?」
なんて自問自答しちゃったりして・・・・

次の日は、いつも通り部活動をしました。
部活動の先生からは
「どうした?陽子が部活休むなんて珍しいな」
って心配されちゃって(笑)
同じ部活動の理恵からも
「陽子、今大事な時期だから休まない方がいいよ」
なんてアドバイスを受けちゃいました(笑)
その日は私が部活動の当番だったので
みんなが帰った後、部室の戸締りをして
職員室に行ってカギを置いてから
正門に向かうと
そこに清美ちゃんがいるの。
私は「え?なんでいるの?
きっと先生に用事なんだ」って思いました。
私は少し清美ちゃんに怒りを感じていたから
挨拶もしないで清美ちゃんの横を通り過ぎたの。
そしたら、清美ちゃんが私の後をついて来るの。
私が振り向いて「何か用?」って
冷たい言い方で聞くと
「ずっと待ってた」って、しゃべったの。
わぁ〜しゃべった〜!ってビックリしちゃった(笑)
私が、はじめて清美ちゃんの声を聞いたのが
この「ずっと待ってた」っていうセリフでした。

私が「ずっとって、学校が終わってから?」って聞くと
「うん」って。
清美ちゃんは部活動に所属していません。
「帰宅部」とか「たこり部」っていうのです(笑)
ですので、正門の所で
陸上部の練習が終わるまでの
約3時間、ずっと待っていてくれたらしいの。
私が何も話し掛けていないのに
清美ちゃんの方から
「陽子さんが陸上部で一生懸命に
走っているの見た。必死に走っているの見て泣いた」
って、ぶっきらぼうな言い方で話してました。
さらに清美ちゃんが
「昨日、家に帰ってから、陽子さんが帰って行くのを
自分の部屋で見てた。涙が出て来た。
せっかく陽子さんがくれたジュースや飴を台無しにして
泣いた。ずっと泣いた」
って言いながら、私に「これ」って言って
手作りの可愛いクマのぬいぐるみをよこすの。
そして、走り出して一人で帰って行くの。
私が「待って」って声をかけると
「今日は一人で帰れる」って言って
そのまま走って行っちゃった。
そのクマのぬいぐるみのおなかの部分に
「ありがとう。うれしかった」って縫ってあるの。
そのぬいぐるみを見た時に
清美さんに対して怒りを感じた私が情けなくなっちゃって
清美ちゃんの走っていく後姿に向かって
小さい声で「ごめん」って言っちゃいました。

わー、また書き過ぎ(笑)
本当は、今日1日で書き終わるはずでしたが
っていうよりも、今日1日で終わりにしたかったのですが
一度ここで終わりにして
明日、後半(第2部)に書きます。
ゴメンなさい。
そろそろお出掛けします。
★この更新に対してのコメントや感想は
 書かないで下さいね。
 まだ途中なので、もしコメントや感想などがありましたら
 全部書き終わってからでお願い致します。
 考えてみたらノンエッチでしたね。
 ゴメンなさい。
 後半の第2部ではエッチな話がありますので
 (おしっこの話とお風呂の話など)
 少しだけ楽しみにしていてね。

中学の時の話の目次

02/12/28 (土) 午前 10:14:31