こんばんは。
7時30分からまた勉強です。
その合い間に来ました♪
時間が無いので
余談とか無しで本題に入りますね。
高校3年の時、生徒会役員をしていました。
文化祭の時に
「演劇部と生徒会の合同の劇」を開催する事になりました。
内容は極秘です。
高校がバレちゃうかもしれないので。
開催場所は、高校の体育館(講堂)です。
もちろん一般客もいっぱい来ていました。
なぜか私が準主役のヒロイン(ヘロインじゃないよ)
でした。演劇部の人に怒られちゃうね。
でね、私達が演技をしていると
一番前に座っていたおばさん(推定年齢50歳位)
がいました。
が、なんと私達の演技をしている目の前で
寝ているんだよ。
信じられるぅ〜!
一緒に演技していた生徒と
「あんなおばさんがいるんじゃ、やる気なくすよね!」
なんて話ながら演技してました。
実は、こういう事ってよくあるみたいなんです。
文化祭に遊びに来たけど
疲れちゃって、体育館(講堂)に用意してあるイスに座って
寝ちゃうってパターンです。
私達は頭に来ちゃって
おばさんの目の前で
わざと大きな声を出したり
わざと大きな足音を立てて歩いたりしてましたが
それでもまだ寝ている
しぶといおばさん。
もうオバタリアン(死語?)って感じの
変なおばさん。
なぜこんなおばさんが
私の高校に来ているの!って感じで
私達の怒りも最高潮!!
高校生の劇だから
つまらないかもしれない。
バカバカしいかもしれない。
下手くそなのかもしれない。
でも、
だからといって
私達の目の前で
寝なくてもいいと思うの。
下手なりに一生懸命に
演じているんだから
別に真剣に見てくれなくてもいい。
でも、せめて寝るのはやめて欲しいですよね。
そのたった一人の
寝ているおばさんのせいで
私達は集中できなくて
劇は満足に出来ませんでした。
憎むべきは、居眠りおばさん!です。
せっかく一生懸命に練習したのに
おばさんのせいで
気が散ってしまって
思い通りの演技が芝居が
出来ませんでした。
劇が終わり、幕が閉じる前に
出演者全員が舞台に立って
皆さんにお礼をする時がきました。
舞台に立ち
客席を見ると
皆さんから割れんばかりの拍手!
あの憎きオバタリアンは
まだ寝ているのかな?
って見ると、
そのおばさんは
目を閉じたまま
立って拍手をしてました。
目が不自由だったんです。
横にいたのは付き添いの人らしいおばさんいて
2人で拍手をしてくれてました。
私達が舞台の上で拍手で迎えられている時
その目の不自由なおばさんは
付き添いの人に手をとられて
目を閉じたまま体育館(講堂)を出て行きました。
なんか私も他の生徒会役員も
演劇部員も、
みんなそのおばさんに申し訳ないことした!って思って
舞台の幕が閉じたら
誰かが言ったわけじゃなくて
みんな一斉に裏口から出て
そのおばさんを探しました。
おばさんを見付けて
演劇部の多恵ちゃんが
「おばさんごめんなさい」って
泣き始めたら
おばさんが
「どうしたの?なにかあったの?」って。
多恵が
「おばさんが寝ていると思って
嫌がらせしてました。
ごめんなさい」って誤ると
「とっても素晴らしい劇だったですよ」って言って
多恵さんと握手をした後
他のみんなと
もちろん私とも握手をしてから
「みなさん、頑張ってね。
みなさん、その優しい気持ち
いつまでも忘れちゃダメですよ」
って言うと、付き添いの人と歩いていきました。
弱い人間は
未熟な人間は
すぐに人を敵対視し
人を攻撃し
人を非難する。
仲間を作って誰かを非難する。
それも「いじめ」の一つ。
人を愛する強さ
人を信じる強さ
人を許す強さ
そんなことを
感じた高校の時の出来事です。
とても貴重な体験だったと思います。
03/03/03 (月) 午後 7:07:09