No.234 『女の一生』運営サークル 感想文
【運営担当 観劇の感想】
■少女時代のピチピチとしていて素早く尚しなやか、働き盛りのドーンとして揺ぎ無い年代の動き、最晩年のゆっくりとした静かな動き、演劇では基本の動きというようなものがあるのでしょうが、杉村春子さんの劇を観るチャンスはありませんでしたので、杉村流の動きはわかりませんが、平流の動きの美しさに感動しました。
(五十鈴の会)
■楽しみに待っていましたが残念、座席でしょうか、聞こえが・・・耳のせいか・・・声が割れて聞き取りづらい。仲間も同じ・・・他の人の話を聞くと、よかったよ〜、物語の中に入って行くこともできず、とても残念でした。次回に期待!!
(キラキラ星)
■文学座の代表作ということで楽しみにしていましたが、期待通りの見応えのある舞台でした。
平淑恵さんを始め、全員の演技力は抜群で、高級感のある衣裳にも魅了されました。
プロローグの舞台装置が単純でありながら上品な色彩で好感がもてましたし、全体の装置転換も静かで短時間に行われたのにも感心しました。
ストーリーでは、天涯孤独だった少女が、激動の時代に采配を振るう姿に少々強すぎるものを感じていましたが、終盤で女性としての優しさを示す姿に安堵しました。
(かぐや姫)
■今回の文学座公演『女の一生』を楽しみにしていました。平淑恵さんの大ファンの私です。当日はワクワクしながらの観劇で、アッという間の2時間45分でした。
天涯孤独の布引けいが堤家に拾われて、闊達な気性で何事も乗り越えていく姿、次男栄二に寄せた想いも切なく感じました。
人の一生は人それぞれ・・・、前向きな姿勢で生きて行けばいつかは報われる時が来るのだと、この“女の一生”を観て改めて感じています。「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩き出した道ですもの」この言葉が心に沁みました。
平淑恵さん、とても綺麗でした。近くで鑑賞できて大感激です!!
(かりがね)
■明治の末期から昭和の太平洋戦争終結時まで、一人の女性の生き様をテーマにした演劇でした。日本が西欧の列強に伍して近代国家として体制を確立しようとする波乱に満ちた時代の女性の行き方です。家族の人間関係を乗り越えて生きるしたたかさは素晴らしく、大いに感動しました。
戦後70年を過ぎようとする現代社会は、社会面でも、経済面においても諸外国との交流なくしては成り立ちません。国際関係には相互に厳しく対立する場面もありますが、人類共通の願いとして、互いに相手をよく理解し、宗教・思想の違いを越えて友好を築くこと、この考え方が地球環境の保全とともに人類が他の生物と共存できる最善の方法と考えます。
(フォルツーナ)
■杉村春子さん主演の時、観たことがあったので、今回の平さんの『女の一生』は初めてで、とても楽しみでした。一回目から随分時が経っていて、あらすじも忘れたほどでしたが、杉村さんのころをとても上手に踏襲したうえで、平さんらしさを出しておられたように思います。女性の生き方って、いつの世も、ドラマティックなんだと、改めて感じました。
(S-1)