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No.231『族譜』運営サークル 感想文


【運営担当 観劇の感想】

■秀吉の朝鮮出兵、韓国併合、創氏改名などと歴史で習いはしましたが、その時代の朝鮮の人々の苦しみ、慟哭、目本兵の非道ぶりなどは想像できませんでした。 戦争に負けた日本が同じような目にあっていたらと思うと耐えられない思いです。
京都観光の途中耳塚に立ち寄り、秀吉の朝鮮出兵の折、戦功の証に耳や鼻を切り取ってきたものがここに山に積まれたと聞き、なんと残酷なことをと思ったものでした。 劇中、族譜の記録に、命と引き換えに鼻や耳を差し出し、見るも無残な顔で暮らす人が大勢いたという話が出てきたときは、あの時以上の衝撃を受けました。
「族譜」…代々の当主が、家系図とともにそれぞれの時代のできごとを書き残し、子々孫々に伝えるもの…を通して、日本人は非道で残虐と秀吉の時代から言い伝えられてきているのだとすると、日韓の心の壁はとても厚いのだとわかります。が、多くの日本人の意識は低い。歴史認識というのは、その時代を生きた人々の心に迫らなけれぱだめだということを思うとともに、心に迫らせてくれる演劇の力を感じました。
(シアター2)

■私は団塊の世代。戦争が終わり、平和な世の中で育ちました。
日本の朝鮮に対するひどい仕打ち、母から朝鮮人の話を聞いた様な事もあった様な気がするけれど、教科書や学校では教えてもらった記憶はありません。
なぜ薛氏がそこまで改名を拒むのか私には理解できませんでした。まして、自殺まで・・・。親日派で医師を目指していた婚約者が日本軍に囚われ、ひどい目にあい、抗日運動家になってゆく場面では共感できました。
族譜に豊臣秀吉の名が出てきてびっくりしました。その時代からか!
平和ぼけしている私、役者さん達の熱演に、少し考えさせられました。役者さん達の台詞も、とても歯切れがよく、聞き取りやすかった。とても重い内容だったけれど、芝居の世界へ引き込まれました。
(すうのいえ)

■青年劇場さん、ご苦労様でした。
単に名前の改名だと思ってしまうが、その事の意味「創氏改名」が日本人として徴兵につながる恐ろしさを感じました。戦争には、正義などないと思います。
日本が過去にした戦争で「何をしたか」「何があったのか」を、ひとつひとつ実際に起きたことを表現していました。
戦争を繰り返してはいけないという思いは大変よく感じられ、内容の難しさをわかりやすく演じていました。
しかし豊臣秀吉の朝鮮出兵で戦勝の証しとして耳・鼻をそぎ落としのことが観劇をした人が理解することは、大変でしょう。
戦争を繰り返さないことは、歴史の事実をしっかり伝えていくことだと思います。
(吉原工業)