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2019年の作品                  過去の例会作品はこちらからご覧下さい

第258回 2019年2月4日(月)

劇団NLT『毒薬と老嬢』

作=ジョセフ・ケッセルリング  訳=黒田絵美子
演出=賀原夏子・グレッグ・デール
出演=木村有里・阿知波悟美・川端槇二 他

第二次世界大戦が開戦した頃、ニューヨークの閑静な住宅街に二人の老姉妹がちょっと頭のおかしい甥と同居していた。慈善家の彼女達は身寄りのないお年寄りに手作りの“ボケ酒”をもてなしていた。しかし、新聞記者の甥・モーティマは、応接間のチェストの中に見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう。

第259回 2019年3月18日(月)

俳優座劇場  音楽劇 『母さん』

作=堀江安夫  音楽=新垣 雄  演出=横山由和
出演=土居裕子・阿部 裕・福沢良一・浅野雅博 他

『リンゴの唄』『長崎の鐘』『ちいさい秋みつけた』など、誰もが一度は口ずさんだことのある歌を数多く遺したサトウハチロ―。 心に沁みる詩からは想像もつかないほど彼は奔放に生きた。そして彼の詩に大きな影響を与えた母・春。家族の間にあった愛情と確執はハチローを大きく翻弄する。それでも彼が詩に託した心とは――。珠玉の愛唱歌をピアノとバイオリンの生演奏でお贈りします。

第260回 2019年5月30日(木)

劇団俳優座 『北へんろ』

作=堀江安夫  出演=眞鍋卓嗣
出演=川口敦子・児玉泰次・加藤佳男・武正忠明 他

岩手県の中心部からやや離れた海辺の集落にある旅宿、「清和館」。女主人・須藤いわねとその夫・清介は家を出た息子・清和が戻ってくるのを待ち続けていた。宿泊者たちが清和館で気ままに暮らしていたある日、遍路の白装束の男が宿を訪ねてくる。そして宿の近くで倒れていた女性と、頻繁に宿に出入りする少女。宿泊者たちと来訪者たちは言葉を交わすうち、自分の過去と向き合っていく。

第261回 2019年8月1日(木)

劇団東演
ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇 『月光の夏』

原作=毛利恒之  演出=鈴木完一郎・原田一樹
出演=能登 剛・岸並万里子 他

戦後45年、鳥栖小学校の古いピアノが廃棄されようとしていた。かつての教師・吉岡公子には、今生の別れにベートーベンのピアノ・ソナタ『月光』を弾き沖縄の空に出撃して行った二人の学徒出身の特攻隊員との忘れられない出会いがあった。平和の証にこのピアノを保存して欲しいと全校生徒の前で、思い出を話す。

第262回 2019年9月29日(日)

文学座
『再びこの地を踏まず-異説・野口英世物語-

作=マキノノゾミ  演出=西川信廣
出演=今井朋彦・若松泰弘・佐川和正・宮沢亜古 他

偉人・野口英世、実は金遣いの荒い浪費家で借金魔。留学費用を一晩で放蕩する等、破天荒なエピソードは枚挙に暇がない。そんな野口の悪癖をコミカルに活写。故郷猪苗代湖と母親への思い、葛藤。恩師や友人との交流。妻・メリーとの結婚生活などを通し人間・野口英世を浮かび上がらせます。コメディタッチの展開から後半は一気に濃密な人間ドラマに。

第263回 2019年11月25日(月)

劇団青年座 『からゆきさん』

作=宮本 研  演出=伊藤 大
出演=綱島郷太郎・安藤 瞳・石母田史朗 他

中国大陸を渡り歩いた末、シンガポールに根を下ろした巻多賀次郎。今は娼婦館「二十六番館」を経営している。時は日露戦争前夜、彼と「からゆきさん」たちは愛国心のもと、遠く離れた祖国と家族のために仕送りに精を出している。ついに日本は日露戦争に勝利。しかし時代の流れは彼らの思いとは逆方向に流れだす。男と女の繋がりを軸に、国家と個人の関係に焦点を当てます。