いくつかの疑問

Q1. フッキングが悪い?
Q2. ティッペットが撚れ易い?
Q3. 口中に掛かり易い?
Q4. 浮力?

A1. フッキング
アンブレラフックを見た時、一見してフッキングに疑問を持たれる向きもあるかと思います。しかしフッキングは、アイとフックポイントの間のスペースで決まります。例えばバスフィッシングで使われるワームフックも、ポイントとアイはほぼ一直線上にありますが、フッキングが問題になったことはありません。アンブレラフックも同様で、格別フッキングが悪いわけでは有りません。

右の図を見て判るように、アイとポイントのスペースZには、十分な距離があり、又Wだけオフセットされています。このためフック形状から、フッキングが問題になることは有りません。

A2. ティペットの撚れ
正しくキャスティング面上を腕が移動している限り、7X, 8Xといった細番手のティペットでも撚れることはありません。撚れる場合は、キャスティングを再チェックするか、フォルスキャストをし過ぎていないか、注意が必要です。
A3. 口中に掛かり易い
確かに2回に1回位の割合で、口中に掛かることは否定できません。対策としてポイントを写真のように少しオフセットすると、ほぼ確実に上顎にフッキングさせる事ができます。
A4. 浮力
一見浮力不足に見えるアンブレラフライ、フライを支えるアンダーハックルの厚さが心配になる向きもあると思います。アンブレラフライのアンダーハックルは、時計回りに3回転、4回転目で巻きとめます。このハックリングは、スプリングクリークからフリーストーンまで対応します。
しかし浮力が心配なら、
(1) ハックルの厚さを調整、
(2) フェザーボディからチューブボディに代える
(3) ウイングマテリアルをより浮力のあるものに変える
等の方法で対応します。

バーブレスフックのチューニング
ポイントを少しヒネル。 Fig. 2
少し内側に向いているポイントを傾斜軸に平行になるように戻す。 Fig. 4

加工前

加工後

加工前

加工後

Fig. 1

Fig. 2

Fig. 3

Fig. 4