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美容技術理論を学ぶにあたって 2



美容の理論と技術は別々にあるのではない。学習にあたってば、理論を学びながら技術を、技術を学びながら理論を学んでいくことになるであろう。
理論が技術を導き、技術で理論の正しさを知るのである。

 では「美容」とは何か。これについて美容師法第2条に次のように定義されている。[パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の 法により容姿を美しくすることをいう。
したがって、美容師とはパーマネントウェーブや結髪や化粧等の技術によって、お客さまの容姿を整え、美しくすることを職業とする人のことである。
同時に公衆衛生を維持し、美容文化を支え、生活を快適にするという社会的な役割も担っている。そのため、厚生労働省の指定した教科課程の履修を経て、
美容師試験に合格しなければ免許を取得することができないというハードルが設けられているのである。

 一般的には技術のことを「技」といい、技術に関する専門的な知識や技能を持つ人を「技術者」という。美容師も一定の水準をクリアすると技術者と呼ばれるようになる。
「技を磨く」ということばがあるように、技術は常に磨くものである。「玉、磨かざれば光なし」という諺もある。
技術の学習において、もっとも大切なことは、この「常に磨く」という姿勢である。日々飽きることのない反復練習が大事であり、上達の近道なのである。
一足とびに上達することなどあり得ない。人が100回練習するのであれば、自分は120回練習する。この心構えが必要であろう。

 また、美容技術を行う際は、器具、器材とともに薬剤や化粧料を用いる。これらの知識の吸収や使用方法なども、技術の学習と並行して習熟していかなければならない。

 

前項でも述べたように、美容師はお客さまの容姿を美しくするのと同時に、公衆衛生を維持し美容文化を支えるという社会的役割をになっている。また、美容師も社会の一員であり、社会から離れて存在しているわけではない。とくに美容は、お客さまと直接マンツーマンで対応する仕事である。当然ながら社会人としての意識やマナーが求められる。

 ここでは簡単に美容師に必要な最低限の「接客」「身だしなみ」「ことばづかい」について記しておく。

 接客

 接客の最も大切な点は、お客さまを大切に思う心であり、心づかいである。
この気持ちがないと、接客は形だけに終わってしまう。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などのことばを、
心から笑顔で言えるように、反復練習して身につけたい。
お客さまとよい人間関係を保ち、
好感を持たれるように心がけることが大切である。

 身だしなみ

 服装は心を映す鏡である。その服装によって心の有りようがわかってしまう。
乱れた服装は本人だけでなく、サロンの印象も悪くする。お客さまに不快感を与えるような身だしなみであってはいけない。
@清潔 
Aひかえめ 
Bセンス 
が身だしなみの3つのポイントである‘美”を職業とする以上、センスのよさも欠かせない。

 ことばづかい

 朝は明るく元気な「おはようございます」からスタートする。経営者、先輩、同僚、お客さまの心の窓を、さわやかに開いていく。ここでもやはり気持ちが大切である。どのようにうまく挨拶できても、心がこもらなければ相手の心を動かすことはできない。お客さまと会話が弾み、最後に「ありがとうございました」と、

心から言えるように、またお客さまから「ありがとう」といわれるようになりたいものである。



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