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美容技術理論を学ぶにあたって



 美容師を志す方や美容技術を学ぼうとするあなたは、美容師資格を取得し、これから幅広く基礎的な勉学を修め、その成果を積み上げていくことになる。スタート台に立つことはやさしいが、ゴールのテープを切ることは、そうやさしいことではない。一人前の技術者になるためスタートを誤ることなく心を引き締め、美容師を目指しチャレンジしてゴールに到達して欲しい。

 一人前の技術者とは、長い人生(職業)を通して、よりよい美容の“技術と心”を、お客さまに提供できる美容師のことである。それを実現するためには、美容の基礎的な理論と技術をまず学ばなければならない。


 技術には、その裏付けとなる理論が必ずあるこのことは、建築業の世界でも料理業の世界でもそうであるように、美容業の世界でも同じである。「なぜそうなるのかを解明、技術について整然と筋道をてて説明できるように組み直したものが理論だといえる理論は、なぜそうなるのか」解き明かす大な鍵であるといえるこの鍵をしっり持っていなければ、技術という扉を開けることはできない

 美容技術を習得するための道は、わが国では「見よう、見まね」の長い時代を経て、戦後(1945年以後)ようやく理論大系として確立された容文化が花開き、実を結んできているのは、美容の業にたずさわった多くの先人たちの研銀と努力によるものである。社会の最先端を行く美容は、それだけに科学的根拠や、系統だった理論が求められる。正しい理論に裏打ちされていることによってはじめて技術として生きてくる仕事である。それだけ現代の美容は、お客さまのニーズとあわせて、多様化し複雑化しているといえる。

 美容理論を学習する目的は、例えば、毛髪をどのように巻いたら、どのようなウェーブが得られるかといったような、技術に理論的根拠を与え、技術の習得を容易にすることにある。しかし、教育の現場ではこれらの理論の上に立って、さらに指導する先生方の個性や創意工夫が加えられることもある。それは美容の教育が、理論によるところと、感性や感覚に負うところの、いわゆる2つの側面を有しているからである。

 技術を行う場合、当然ながらその技術にしたがった動作をともなうものである。個々の技術の習得は、それぞれの理論と動作寄並行して、具体的に履修すれば、より効畏的であろう。この教科書で取り扱っている理論ぱ、いずれも基礎的なものであって、応用した技法についてこ深く触れていない。 ヘアファツションは日々変化するものであり、美的価値観は常に流動している。しかし、新しいファッションを生み出す技術も、基本的な理論があってはじめて可能であるそのことを念頭において、まず美容理論をしっかり学ぶことが大切である。

 なお、このサイトでは、同一のものであっても技術の種類によって呼称が変わっているので留意して欲しい。

 例えば「分けとられた一束の毛髪のことを

 ●カッティングでは「パネル」

 ●セッティングでは「ストランド」

 ●アップスタイリングでは「毛采」

と統一して整理してある。

 ヘアピンの名称や、ブロッキングされた頭部の名称なども、美容界のニーズや社会通念に合わせてまとめてある。



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