頼朝の異母兄弟 阿野全成の嫡男の最後が今、暴かれた
 NHK大河ドラマ放映を機に、沼津市井出の大泉寺と愛鷹山の最大の謎 山居院遺跡と長泉町五輪塔が今つながる
 
〜愛鷹山は源頼朝の山 時元静かに眠る〜 

大泉寺がある沼津市井出から根方街道を東に数キロ、青野地区には愛鷹山を平安期から守る桃澤神社があります。ここに伝わる伝承目録駿州愛鷹牧の図には建久五年(征夷大将軍源頼朝公神馬九九頭奉納)と書かれています。実は阿野全成に阿野地区を与えた源頼朝は北条の地に流されていた時から愛鷹山山麓を訪れていた節があります。北条の地から約30キロ、馬を走らせれば日帰りも可能です。この大泉寺ができる前、全成の館ができる前に何か存在したのでしょうか?

現在の根方街道には頼朝いわれの地名が残っています。根方地区のもてなしを受け、頼朝は村民が仰ぐ愛鷹山に神馬奉納をおこなったのでしょう。

鎌倉将軍となり武家の棟梁としてその威厳を示すため、頼朝は御家人多数を引き連れ富士の巻き狩りをおこないましたが、その時の根方の人達の喜びはひとしおだったに違いありません。その地を全成に任せたのだと思います。

時元は源氏嫡男として父全成よりその話を幼いころから聞き、山を手入れし、守っていたのでしょう。偉大なる叔父頼朝の山に命を捧げ、後に北条が崩壊した百数十年後に憚られることなく大泉寺に二つの墓、そして落命した山中深くにも五輪塔がつくられました。
その頂きの山は麓から見るとまるで時元を弔う位牌のかたち。今も伝わる位牌岳と呼ばれるようになりました。

NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人にほんのわずか登場する阿野時元・実は彼の人生を垣間見るとドラマ顔負けのストーリーが存在していたのです。阿野時元役は森勇作さんが演じられます。

※今回ご紹介した山居遺跡は危険な場所もあります。また、五輪塔は長泉町のハイキングコースとして整備されていたますが、急斜面で大変危険な場所もあります。ルートを外れると遭難の危険もあり、経験者の同行と登山装備が必要です。
詳しくは愛鷹山ハイキングガイドを参考にされてください。

この特集 阿野時元は愛鷹山に眠る は愛鷹山に残るわずかな遺構や謂れを時元の変につなげて、八百数年前に身近で起こった不幸な事件を再現したものです。この話の大筋は間違いなく現在の静岡県沼津市で起こっていたことです。
(筆者は須山深山城が阿野氏の支配地であったということを否定しているわけではありません)


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