とある街に辿り着きました三蔵一行。

八戒と悟浄は買い物に出かけ、残りの三人で宿をとった。

それから夕食の時間まで暇だったので、悟空とは散歩に出かけることにした。

(三蔵はもちろんお留守番vvv)


Ombra mai fu


街の中を歩いていると、大きな樹のある公園が目に入った。

 

「悟空さん、あそこの公園に行ってみませんか?」

 

が提案した。

悟空としては、色々と食べ歩きたかったが、がとても行きたそうなので、

 

「おう!行こうぜ!!!」

 

と返事してしまうのであった。(惚れた弱みか?)

 

「うっわぁ〜!!!スッゲェでけぇ!!!」

「本当ですね。」

 

大きな樹の近くまできてみると、その大きな樹はますます大きく感じられた。

木漏れ日がキラキラと輝き、二人をライトアップしてくれた。

息を吸い込み、深呼吸すると、緑の匂いで胸がいっぱいになり、とても清々しい気分になった。

 

「ここ最近、妖怪共と戦ってばっかだったから、こういうのって新鮮で気持ちいいな!」

 

悟空はゴロリと寝転がり、太陽のような笑顔をに見せた。

もまた、その隣に寝転び、満面の笑顔で

 

「そうですね。心が洗われるようですvvv」

 

と言って、悟空の心拍数を上昇させた。

 

寝転んで他愛のない話をしていた悟空とであったが、だんだん気持ちよくなってきたので、つい、うとうとと眠ってしまった。

その寝顔は幼さを残したあどけないものであった。

そして、数時間が経過した。

先に目を覚ましたのは悟空だった。

 

「やっべ!俺、寝ちまった!!!、悪い!!!俺、寝ちまって………」

 

の方に目をやれば、もまたすやすやと眠っていた。

(うっわ〜、、寝てる……。)

その寝顔の可愛さに、顔を紅くする悟空。

しかし、の寝顔から目を離すことは出来なかった。

しばらくして、目を覚ましたは目の前に悟空の顔があって赤面した。

 

「あっ……、悟空さん///」

 

じっとを見つめる悟空。

はその目をそらすことは出来なかった。

二人は黙って見つめあった。

夕日に照らされ、二人の紅い顔がますます紅く染まった。

「……、帰るか。三蔵たちも心配してるだろうし……。」

 

悟空は、このままもう少しだけいたい気もしたが、あまり長くいると三蔵たちに何を言われるかわからない。

(特に悟浄に…;;)

 

「あ……、はい…///」

 

もまた、名残惜しい気はしたが、三蔵たちに心配をかけてはいけないと思い、二人はその場を離れ、宿に向かった。

 

二人の手は自然とつながれた。

相変わらず、紅い顔をしていた二人だったが、その顔はとても幸せそうである。


「悟空さん。」

「ん?何だよ、。」

 

「私…、今日、悟空さんと一緒にお散歩できて良かったですvvv」

 

は悟空に微笑みかけた。

 

「…俺も…楽しかったよ!」

 

悟空もに負けない笑顔で笑った。

公園の大樹は、そんな二人を優しく、温かく見守っていた。

二人の幸せの祝福しているかのように、風が舞い、木の葉が舞った。


 

まだまだ不器用な二人の背中を後押しするように………。




〜あとがきと言う名の言い訳〜
2552番をGetしてくださったゆうき様のリクエストより、≪悟空ドリーム:甘め≫でございますvvv
が………、甘めというよりほのぼのッスね…;;(甘くならなかった…;;)
ゆうき様、すみません;;
今回の題名もイタリア語です。
意味は樹木の蔭で≠ニ言う意味です♪
ゆうき様、このような駄文で申し訳ございません;;
では、これからも宜しくお願いします。

碧の風byシュリ

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シュリ様vとても、素敵な幽助ドリームをありがとうございました!
掲載は本人、承諾済みでございますvvv