Challenge !! SOHO LIFE

 

1.これからはSOHOの時代2.SOHOの仕事の種類3.SOHOライフスタイル4.SOHOの営業とは?
5.これだけは肝に銘じておこう

 

1.これからはSOHOの時代


 一口にSOHOといってもさまざまな形態があります。ここでいうSOHOとは、特定の会社に所属しない独立した小さな起業家のことです。昔からある在宅ワーク等は少しニュアンスは違うかもしれませんが、それも含んでいくことにします。

 インターネットの普及により、少人数での事業の立ち上げが容易になってきました。また、最近になって国の起業家への支援体制が急速に整ってきており、まさにSOHOにとっては追い風の時期到来といった感じです。

特にインターネットビジネスでは、少人数で大きな事業を展開できる可能性もあり、古来の在宅ワーク等と違って年収数千万、数億円も夢ではないということです。

 

2.SOHOの仕事の種類

SOHOの職業例>

ワープロ入力・・・データ入力のように単にテキストを入力するだけでなく、入力した文字を体裁よくレイアウトする必要がある。また、表組み・グラフなどの作成を含む場合もあるので、そうしたテクニックも身に付けておいたほうがよい。単価の目安としては、A4判1枚あたり500〜1,500円くらい。(文字数、表組、図判などの有無による)

データ入力・・・文字や数値などを、顧客から指定されたフォーマットにしたがって入力していく。ワープロ入力のようにレイアウトや文字飾りなどは関係ないので、ワープロソフトではなく、動作の軽快なテキストエディッタをつかうと便利。単価の目安としては、個人データ入力1件数十円〜100円くらい。 アンケートデータ入力で、数十円から200円くらい。

テープリライト(テープ起こし)・・・テープに録音された音声を原稿化する、いわゆるテープ起こしのこと。1時間テープを完全原稿化するのに、慣れた人で5〜6時間、初心者だと10時間ちかくかかることも。単価の目安としては、代行会社経由で60分テープ1本あたり1万円弱くらい。(直接受注だと1万5000円〜2万円くらい)

ライティング・・・フリーライターは、おもに雑誌や書籍の記事を執筆する。テクニカル・ライターは、ソフトや機械類のマニュアル・取り扱い説明書などが中心。コピーライターは、広告コピーを書いたり販売キャンペーンの企画を作ったりする。単価の目安としては、一般雑誌記事:1ページ3000円〜2万円くらい。取扱説明書・マニュアル:1ページ3000円〜1万円くらい。記事内容やジャンル、ライターのネームバリュームにより、かなりの差がある。原稿・書籍買取:1ページ2000円〜5000円くらい。

翻訳・・・一般的な実務翻訳、単行本などの出版翻訳、映画の字幕を作成したりする映画翻訳などがある。単価の目安としては、日本語翻訳原稿(英→日)400字で1,000円〜2500円くらい。

ホームページ作成・・・起業や団体などのホームページを作成および管理する。作成には基本的にHTMLを用いるが、画像・動画・音楽などをともなう場合は、専門のソフトを使用したり、外部の専門家に発注する必要もある。単価の目安としては、HTMLのみの場合:1画面あたり4000円〜6000円。画像作成:3000円〜5万円(ケースバイケース)

DTP・・・文字・画像・イラストなどをレイアウト・編集して雑誌や書籍ほか、さまざまな印刷物の版下(またはフィルム)を作成する。単価の目安としては、1ページあたり2000円〜5000

プログラミング・・・SEから依頼されたプログラムの仕様書にしたがって、実際のプログラムを作っていく。または、顧客から直接ソフト開発やデータベース構築の依頼をうけて、自分でプログラム仕様書から最後の動作確認まで一括して行う場合もある。SOHOでのプログラミング・ソフト開発ではVisual Basic,Delphi,C,C++Java,PascalVBAなどの言語がよく使われる。単価の目安としては、日給に換算して2万〜4万円くらい。(規模や難易度によってさまざま)

CGイラストレーター・・・パソコンソフトを使って絵を描く。自分ではイラストを描かず、レイアウトやデザインを専門とするCGデザイナーという仕事もある。単価の目安としては、簡単なカット程度の絵なら2000円〜3000円から。複雑なイラストでは数万円。経験をつんで評価が上がると10万円以上も可能。

インターネット通販・・・ホームページを商品の宣伝や注文に利用した通信販売。注文・支払いをオンラインですませることも可能。店舗を持たないで商品を販売でき、通常の店舗の粗利益は2〜3割といわれるが、通信販売では、4〜5割が粗利益といわれる。

経営コンサルティング・・・主として情報提供と人脈を使い人を結びつける仕事が多い。資格がなくても開業できるが、中小企業診断士の資格を取得していれば役に立つ。

不動産コンサルティング・・・現代の不動産業は完全な情報産業であり、アパートマンションの空室情報、業種別の店舗に適したエリアのマーケティングリサーチなど、土地売買の仲介以外のコンサルティング業務はこれから期待される。

税理士・会計士・・・税理士の仕事は一人ですることが多く、高度の集中力が要求されるので、SOHO形態は最適だ。今後は独立・起業への時代へとすすむにつれ、自主申告者の割合の増加が予想されるため追い風となる。しかし、資格を持つ人はかなりの数にのぼるために、昔ながらの税理士稼業という考えでは、新規開拓はむずかしいかもしれない。このため、他に司法書士や社会保険労務士などの資格を合わせて業務としたり、インターネット等の新しい分野に対応することが必要となってきている。

  

3.SOHOライフスタイル

 ひとりで仕事をしている場合、たしかに時間は自分の自由になりますが、その使い方は難しいものです。会社勤めの場合は時間的な制約が与えられるのに対して、SOHOは自分でそれを管理しなければいけません。とくに一人でやっている場合は、体調や気分的な要素によって、ついだらだらしてしまい、時間を無駄に使ってしまうこともあります。時間をうまく使えていない人というのは、例外なく時間をどう使うかという計画を立てていません。もちろん仕事の種類や忙しさの度合いによって、毎日同じタイムスケジュールどおりにいくとは限りませんが、少なくともその日のはじめに、1日分の計画を立てましょう。そのポイントは以下のとおりです。

<1日計画のポイント>
1.不規則な生活でも、起きる時間だけは決めておく。
2.その日やらなければならないことをリストアップする。
3.リストアップした事項に予定時間を入れる。
4.やり終えた事項にチェックを入れる。
5.楽しいことをひとつ計画に含めておく。

 家事や子育てと仕事を両立させていくのは、それなりに苦労がつきものです。でも小さい子供がいるからこそ、自宅にいながら仕事ができるSOHOの道を選んだという人も多いはず。単調になりがちな主婦業を、仕事が面白くしてくれるというふうに考えることもできるでしょう。
 いままで主婦業に専念していた人が仕事を始める場合は、家族の協力と理解が必要です。仕事によって家庭を殺伐とさせてしまうことのないようにしたいものです。

 ひとりで仕事を続けていると、孤独感や単調さからくるストレスに悩まされる人もいます。そんな時は疲労がたまる前に上手に気分転換をはかりましょう。時間を決めて外を散歩したり、SOHO仲間に電話したり、寝転んで環境音楽をヘッドホンで聴くのも効果ありそうです。
 もしノートパソコンで作業をしているなら、同じ部屋でも場所を変えてやってみるのもひとつの手です。パソコンでの作業は目の負担が大きく、また同じ姿勢をとるので、肩こりや腰痛の原因にもなります。テレビはディスプレイを見るのと同じような刺激ですので、なるべくなら目を使わないものの方がよいでしょう。

健康管理も仕事のうちです。
 SOHOは体が資本。仕事中に病気やケガをしても、会社員のように労災は適用されません。体調の好不調はそのまま仕事の能率に影響し、仕事が出来なくなれば収入はゼロ。その意味では健康管理も重要な仕事の一部と考え、十分な配慮をしましょう。
 一人で自宅で仕事をしていると、慢性的な運動不足になりがちです。1週間に少なくとも2日は汗をかくような運動をすると、何もしていないときに比べて健康状態はずいぶん違ってくるはずです。仕事で疲れているときに運動なんかしたくないと思うかもしれませんが、仕事の疲れは逆に体を動かすことでいやされることが多いのです。ぜひ何らかのスポーツを行うことを日課に組み込みましょう。もちろん食事もきちんと取るようにしましょう。

「社長といえども体が資本・・・」まさにその通りですね!健康管理やストレス発散法は、自分にあったものを意識的に取り入れることが大切です。

 

4.SOHOの営業とは?

 会社勤め時代には、仕事は勝手に天から降ってくるようなもの。それを嫌だ嫌だと言いながらこなしていたのかもしれません。しかし、SOHOではいわば一人ひとりが事業主になるわけですから、自分で仕事を見つけないことには、働なくていいかわりに収入はゼロです。
 はじめは収入ゼロだったけど、あれよあれよという間に仕事が舞い込んできて・・・という話がSOHO成功例としてよく紹介されていますが、実際にはそんなに簡単なものではありません。フリーランスになったものの、仕事がなかなか見つからない。やっきになって営業して、不本意な単価の仕事に手を出して、貧乏暇無しの状態に陥る。これが最悪のシナリオであり、SOHOが陥りがちな落とし穴なのです。
 もっとも、まったく仕事が得られる見込みもないのに、いきなりSOHOワーカーとして独立するような人は少ないでしょう。あらかじめ、少しは目星をつけているはず。例えばはじめの頃は、今まで勤めていた会社や、その取引先などから仕事の発注がある場合も多いのです。
 しかし、いつまでもそれが続くとは限りません。たとえ担当者と信頼関係を築いていたとしても、人事異動で担当者が変わったら、簡単に切られてしまうこともあるのです。
 そのためには、少しでも多く新しい人間関係を作っていかなければなりません。それがSOHOにとっての営業ということなのです。「仕事がもらえるって、こんなに素晴らしいことなんだ!」と思えるよう、営業に励みましょう。

 SOHOの営業といっても、一般の企業でやっている営業活動と別段違ったところはありません。ただ、SOHOの場合、個人が企業に対して営業を行うという点で、企業対企業の営業とは、立場がかなり違います。あなたのバックには、もう会社も上司も肩書きも何もついてません。ノルマを課せられることもなく自分の好き勝手にできるかわりに、すべてはあなた次第。自分の実力をどこまでアピールできるかにかかっているのです。
 SOHOというと、今ではインターネット上で見積もり、発注、納品まですべてが済んでしまいそうなイメージがあります。もちろん、このようなシステムを実現しているところもあるのですが、現状ではほとんどムリでしょう。採用のためにはやはり直接出向いての面接を必要とする企業は多いし、いざ仕事の発注という場合には、メールよりも即応性があって確実な、電話での打ち合わせがメインということも多いのです。企業側にしてみれば、大切な仕事をまかせる相手なのですから、すっぽかされたり、納期を守ってくれなかったりすると大迷惑。一度は顔を合わせて少しでも相手の事を知りたいと思うのは、当然のことでしょう。
 「SOHOなら住んでる場所は関係ない」というのは、SOHOの立場から見た感覚でしかありません。仕事を発注する会社のほうとしては、なるべく近くのSOHOワーカーを求めたがるのが現状です。納品された製品に問題があったときなどに「すぐ来てください」と呼び出せるフットワークの軽い人でないと、発注する側も不安なのです。また、同じような実力を持つ多くの在宅ワーカーを抱えている担当者の立場になってみれば、いざ仕事が生じた時に、やはり普段からよく顔をだす人のほうが心が動くのはしかたありません。こちらから出かけていくという熱意は評価されるものです。在宅ワーカーの希望者がますます増える中、登録して待っているという消極的な活動だけでは、いい仕事はなかなかやってきません。SOHOをビジネスとして成功させようと思ったら、足で稼ぐ営業こそが必要になってきます。

 

5.これだけは肝に銘じておこう

■SOHOは始まりが大切。
■何事も自分から動く積極性を持つ。
■SOHOワーカーは信用が最高の財産。
■自分の仕事を好きになることが大切。
■仕事は常に自分からとりに行く。
■普段からコツコツと人脈を築いてく努力をする。
■出不精ではSOHOは成功しない。
■企業が求めているのは即戦力のプロ。アルバイトやパート感覚のSOHOでは成功ない。
■今仕事があっても、営業は続けるべき。
■円満退社がSOHO成功につながる。
■工夫のある魅力的な経歴書をつくる。
■SOHOワーカーの実力を証明できるのは、過去の作品のみ。
■自分で自分を売り込まなければ、誰も評価してくれない。
■インターネットやオフ会、イベント等は最大限利用する。
■ギャラ交渉も営業のうち。(いったん安い単価で受けてしまうと後が大変)
■「SOHO」「在宅勤務」を狙った詐欺に注意。